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綴る日記 拾参 「処方箋としての音楽」

「音楽っつうもんは本当にすごい。どこにでも現れる。なんかが上手くいった時に『このコーフンをどうしてくれよう!』ってテンション上がって、音楽かけてダンスするとかならまだ分かる。需要に対する供給をもろに感じる。しかし、オレが音楽すげぇ!と思うのは、落ち込んでいる時の処方箋として音楽を聴いてしまうということだ。落ち込んでいる時っていうのは、落ち込んでいるんだからとりあえずは何もしたくないもんである。でも、デバイスの電源入れて、ヘッドホン付けて、ちょっと悲しい曲なんか選んでかけてみたりする。考えてみれば何もしたくないそんな状況に対して、この作業をさせているのがもうすごいのかもしれない。そしてその3,4分しかないたった一曲で、前向きにしろ後ろ向きにしろ人のココロを動かす。自分がそんな短時間で人のココロを動かすことができるのかと言ったら、無理だ。だから、もし自分の耳がなくなったら、オレはココロを揺さぶられないこんなクソつまらない人生に嫌気がさしちまうだろう。」

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