見出し画像

リサーチャーにとって革新的なパートナー、AI ChatGPTの可能性

みなさん、こんにちは。ソーシャルリスニングBlogです。
当ブログでは、昨年から何度かAIに関するテーマやChatGPTの可能性に関して取り上げてきましたが、今回は少しだけ視点を広げてマーケティングリサーチとChatGPT(LLM)の関係を取り上げてみたいと思います。

弊社でも先日、ChatGPTに関する社内セッションがあってスピーチしたんですが40名くらいの方が参加してくれて、個人的には今まで社内でおこなったセッションで最大規模だったかもしれません(笑)。
それだけ多くのリサーチャーが関心を持っているってことだと思いました。

また、ソーシャルリスニングチームでは実務作業の中での活用も段階的にスタートしているので、その辺の所感も含めて、いかに纏めていこうかと思います。

それでは、よろしくお願いします!

ChatGPTの活用と特徴

ChatGPTは、自然言語処理技術の進歩によって開発された、非常に高度な言語生成モデルなのはみなさんご存知ですね。
ChatGPTの最大の特徴は、その汎用性にあります。文書作成など、様々な用途で利用されていることが多く、その利便性は多くの人々に支持されています。

もしChatGPTって初めて聞いたよ!って方がいたら、こちらの記事もどうぞ。

去年から色々と試しているんですが、マーケティングリサーチの現場でも、ブレスト相手、執筆代行、認知作業補助の3パターンに分けて活用することができそうです。
ここでの「認知作業」とは、何かを理解したり、何かを推論したり、何かを判断したり、何かを言語化したりする、頭で行う作業を意味してます。

例えば、調査企画や設問の考案、選択肢のリストアップなどにChatGPTを活用することができます。
また、企画書や設問文、レポートの文章執筆にChatGPTを活用することもできます。

そして、認知作業補助としても利用可能性が見えてきてます。

ブレスト相手としてのChatGPTの活用

まずとっつきやすいのが、色々な場面でブレスト相手としてChatGPTを活用することです。調査企画アイデアのブレストはもちろんのこと、設問案の考案、選択肢のリストアップなどにChatGPTを利用することで、より効率的かつ正確な情報収集が可能になりそうです。

実査の例として、とある提案資料を作成していて、活用パターンを3つで表現しているページがありました。ここをもう少し魅力的に見せられないかなと考えていたんですが、ChatGPT君に相談したところ見逃していたポイントに気づくことができて、活用パターンを4つに再構成した、というケースも経験しています。

特に、ソーシャルリスニングにおいては、ChatGPTを使って分析設計を一緒に考えたり、キーワードのリストアップ提案を行うことができます。ここもスモールステップですが段階的にテストが始まって色々発見があって面白いです。


執筆代行としてのChatGPTの活用

また、マーケティングリサーチにおいて、ChatGPTは企画書や設問文、レポートの文章執筆に利用することもできそうな感触を掴んでます。
ChatGPTは、文章の自然な流れを理解することができ、適切な言葉やフレーズを選択し、正確かつ効果的な文章を作成することができるんですよね。

ただし、文章の趣旨や要点は人が考える必要があると思います。
ChatGPTは、「文章化」とか「執筆作業」を補助することができますが、文章の意味や主旨を自ら考え出すことはできませんから。でも、人が考えるのは「こういう趣旨の文章を書きたい」と「その文章ではこのような要点を含ませたい」を考えるだけで、あとはChatGPTくんが文章に起こしてくれます。

もちろん、秘匿情報などの扱いは最新の注意を払うのは当然ですね。

認知作業補助としてのChatGPTの活用

マーケティングリサーチにおいて、ChatGPTを認知作業の補助として活用することができます。
ただし、そのままChatGPTを適用しようとすると失敗する場合があるため、適切な作業デザインが必要となります。

認知作業とは、マーケティングリサーチにおいて、多様な情報を整理し、意味を理解することで、優れた戦略を策定するためのプロセスのことです。
ChatGPTは、大量のデータを自然言語処理によって解析することができますが、そのままChatGPTを用いた認知作業は失敗する場合があります。
そのため、認知作業を以下の3つに細分化して、A:可能性のリストアップ、B:結論の判断、C:結果の文章化に分け、AとCにChatGPTを組み込む作業デザインを行うことが重要となります。

可能性のリストアップにおいては、ChatGPTを用いて大量の情報から関連性の高い情報を抽出することができます。
また、結果の文章化においても、ChatGPTを利用することで、正確で効果的な文章を作成することができます。
一方で、結論の判断については、ChatGPTは文章の意味や主旨を理解することができず、人間の判断力が必要となるため、BにはChatGPTを用いない方が適切です。

認知作業の補助においては、ChatGPTが得意とする作業を組み合わせることで、より効率的かつ正確な認知作業が可能となります。ただし、それに加えて人間の判断や思考力が必要とされるため、マーケティングリサーチの現場においては、人間とAIが連携した作業が求められます。

ChatGPTの今後の可能性

以上のように、マーケティングリサーチにおいては、ChatGPTをブレスト相手、執筆代行、認知作業補助の3パターンで活用することができます。
ChatGPTは、文章の自然な流れを理解することができるため、より正確で効果的な文章の作成が可能となります。
また、ソーシャルリスニングにおいては、ChatGPTを用いてキーワードのリストアップを行うことができます。

しかし、ChatGPTを活用する上での課題もあります。
例えば、認知作業補助においては、そのままChatGPTを用いることができない場合があるため、適切な作業デザインが求められます。
また、文章の趣旨や要点を理解することはできないため、人間の判断や思考力が必要となる場合もあります。

しかし、ChatGPTの技術は今後も進化していくことが予想され、より精度の高い文章の作成や、より複雑な認知作業の補助に活用されることが期待されます。
さらに、自然言語処理技術と組み合わせることで、より多角的な分析が可能となることが期待されます。
今後もChatGPTを活用したマーケティングリサーチの実践が進むことで、より効率的かつ正確な情報収集が可能となり、新たなビジネスの展開や課題解決に繋がることが期待されます。

さいごに

最後までありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。実はこの記事、70%はChatGPTに書いてもらいました。
上記にもあるように、全体構成や要点はわたしが考えて、具体的な文章化は全てChatGPTが行った形です。
もちろん、全体の調整や最終化は人の手が入りますが、まさにco-writingと言った形です。

プロンプト指示では、過去の私のブログの書き癖をしめして真似してもらおうとしたのですが、そこはなかなか難しかったですね笑 
使ったエンジンはGPT-3.5なので、GPT-4でどうなるか試してみたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?