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上司の昔話

飲み会が減って、リモートワークという働き方が浸透してくると、上司の「昔話(武勇伝)」を聞く機会も減ってくる。昔話をする上司は毛嫌いされている風潮はあるけれど、私は「継承」という意味では大切なこともあると想っている。

語り継がれる伝説のエピソードというものはどんな会社にも存在する。

AppleだってFacebookだって創業ストーリーが映画になるほどで、そういうストーリーから勇気をもらったり、行動に移す人もいる。そこで感じるものは「how(手段)」ではない。同じようなやり方をする人はいないし、参考にするのは「what(目的)」や「do(行動)」だ。

なぜこの事業なのか
なぜこの仕事なのか
なぜこの組織なのか

上司の昔話の中には継承すべき「エッセンス」が詰まっている。
転換期、危機、急成長、往々にして昔話は会社・個人としても非連続なシーンが多い。この非連続を実現したからこそ「今」がある。

その時のやり方を学ぶのではなく、

事業環境はどうだったのか
その時の組織の雰囲気はどうだったのか
個人の想いはどうだったのか
ひとりひとりのエネルギーが解放されたのは何故なのか

といった、その会社に根付くものを共有することが大事。
上司の昔話は「その会社らしさ」を知るとても良い機会。

会社として「楽しい飲み会」にする仕掛け
上司側は「何を伝えたいか」を明確に
飲み会が減っている中で補完する仕掛け
が重要になっている。

飲み会が大切なのではなく、そういう「場」をいかに用意するかを考えないと大切なことが継承されない組織になってしまう。

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