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組織の原理原則~マネージャーって何だろう~

これから書くことは私がマネージャーという役割を任せるときに使う「たとえ話」です。

会社や新規事業というのは最初、プロダクト開発から営業・納品・入金管理まで一人(もしくは最少人数)で行います。

そして「たくさんのお客様を幸せにしたい」という想いから、新規営業も既存顧客フォローも一人で頑張っていると、評判が評判を生み、お客様はどんどん増え、既存のお客様からも追加のオーダーをたくさんいただくようになりました。
さすがに一人で全部を引き受けることができなくなり、自分自身をサポートしてくれるメンバーを雇用することにしました。

その時にまず最初にやったことが「このお客様は自分自身の想いが詰まっている。苦しい時も助けてくれた大切なお客様。誠実に丁寧に対応すること」という想いの共有です。
このメンバーは営業活動も納品もフォローも行います。
2人になったことで今までの倍以上のお客様とお取引できるようになりました。

2 人であれもこれもやっていましたが、もっとお客様に価値を提供したい、そのためにはどうするかを徹底的に考えました。
いつも外出をしていたので連絡が来ても折り返しでした。
スピーディーに対応するために、社内にアシスタントを置くことを決めました。アシスタントさんにも1人目のメンバーと同じように「想い」を共有することがスタートです。
スピーディーに対応をすること、分からないこと・困ったことは報連相。

お客様からも「対応が早くなったし、アシスタントさんに連絡をすると何でも分かってくれるからありがたい」とお言葉をいただくようになりました。
 評判が評判を呼び、お客様もメンバーも少しずつ増えてきました。
もっともっとお客様に喜んでほしい、そう想った時に未来に向けての新しいことへの着手ができていませ んでした。

1人目に採用したメンバーが育ってきたので、そろそろ自分のお客様・メンバーを任せて、自分自身がみんなの未来を創っていこうと決意しました。
任せるときにも「なぜ自分はこの仕事を始めたのか。お客様に対しての姿勢。メンバーへの 想い」は何度も何度も伝えました。

そうして1人目のメンバーがマネージャーになりました。

マネージャーという「ポジション」が最初からあるのではなく、どうしても自分だけではで きなくなったときにマネージャーという「役割」が発生します。
本当は全部自分でやりたいのです。影響の範囲を広げたいときに、営業・アシスタントの増員やマネージャーという階層ができるだけです。
分業をするとき、階層をつくるとき、そこに「想いの共有」や「目的の共有」がなされているか?ここが一番大切です。

「組織は戦略に従う」
お客様にどんな価値を提供したくて職種・役職をつくっているのか。顧客不在の組織づくりにならないようにしたい。

マネージャー自身が想いを共有し、顧客を増やし、メンバーの成⻑⽀援をし、さらにメンバーを増やしていく。
組織づくりの原理原則を忘れずにいたい。

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