見出し画像

「おもちゃのまち」に行ってみたら大人も子供も楽しみ学べる場所だった

日本には世にも珍しい地名があちこちに存在します。栃木県壬生町(宇都宮の少し南)にある「おもちゃのまち」もその一つ。東武鉄道に「おもちゃのまち」という駅まであります。名前は聞いたことがあったのですが、なかなか行く機会がありませんでした。先日、近くまで来たついでにこの駅で降りてみました。


「おもちゃのまち駅」に降り立つ

おもちゃのまち駅で下車。駅名標は「「いちご王国」ライン」仕様。
壬生町おもちゃ博物館 下車駅です。

駅付近には、東側(徒歩10分)に「おもちゃのまちバンダイミュージアム」、西側(徒歩30分)に「壬生町おもちゃ博物館」があります。駅のホームでPRされているのは西側のおもちゃ博物館で、こちらの方が有名っぽいのですが、この日は35度を超える猛暑で、30分歩くのは辛いので東側へ行くことにします。

東口にはSLがいます。

学研教室も「おもちゃのまち教室」。

おもちゃの誘惑に負けずに勉強しよう(違う)。

駅から5分ほど歩くと、住所も「おもちゃのまち」になります。ここは「壬生町おもちゃのまち1丁目」。この住所だけでちょっと住んでみたい気もします。郵便物にも証明書類にも、あらゆる住所欄に「おもちゃのまち」と書かれることになるはずです。

これで正式な住所です。

「おもちゃのまち郵便局」もありました。ここから手紙や荷物を出したら「おもちゃのまち」の消印が押されるのでしょうか?

おもちゃのまち郵便局。
電柱にまで「玩具団地」「おもちゃ」の文字が。

駅から徒歩10分ほどで、バンダイミュージアムに到着。

着きました。

さて、「おもちゃのまち」とは何なのかというと、玩具メーカーの工業団地(工場が集結する場所)ということなのだそうです。このミュージアムの場所にもかつて工場があり、「超合金」などのおもちゃを製造していたとか。

入館料1000円で、1階しかない施設なのですが、意外と見応えがあって楽しめました。ほとんどの展示が撮影可能で、SNSにもアップOK、むしろ「SNSシェアでプレゼント」の企画をやっているくらいです。ということで、中の展示をご紹介してみます。

ロビーから既に盛りだくさん

音楽に合わせてロボットが動く「リトルジャマー」。
真ん中で赤い衣装を着た美空ひばりさんの人形が歌う。
イギリス製の炭鉱街のジオラマ「モデルコールマイン」。人も汽車も動いています。
裏側に回ると炭鉱で働く人々がいるという仕掛けも。
WORLD'S LARGEST PAC-MAN(世界最大のパックマン)!?

世界中の昔のアーケードゲーム機のようなものが並んだ一角もありました。メダル(お金で交換できる)を入れると動くようになっています。現代でいえばゲームセンターでしょうか?

「グリップテストゲーム」。握力計…なんですが単位が分からない。
230ポンドだと100kg超えになってしまうし、230オンスだと6kgということに…?

1/1ガンダムや、ガンダムシリーズのコクピットの模型など、ロビーの展示だけでも結構すごいのですが、展示室はそれ以上にすごいです。

展示室の中を見学

昔懐かしのおもちゃたち。生まれてないけど。

「昭和の思ひ出」のおもちゃのコレクション。100年以上前の昔話すごろくやカルタなどの展示もあり、ここまでくれば懐かしいというよりは歴史的価値を感じるものとなるでしょう。

某鑑定の番組に出てきそう?なおもちゃの数々。

とはいえ、別に自分はコレクターではないし、この時代を生きてもいないので…と思ったのですが、もちろんバンダイさんはそれだけではありません。

戦隊モノやアニメ関連グッズも多数製作。

アニメ関連グッズ(フィギュアなど)をたくさん作っているバンダイさん、昔のアニメから最近のアニメまで、幅広い作品を網羅しています。歴代のスーパー戦隊シリーズのグッズも展示されていました(確かバンダイさんスポンサーでしたよね)。画像は割愛しますが、ピンク・レディー、キャンディーズ、松田聖子さんなどなど、アイドル関連のおもちゃまでありました。

各世代の人にとってドンピシャのグッズがありそうで、家族で行ってもみんなで楽しめるのではないでしょうか。本当に幅広くやっていらっしゃる。

他の展示室を見ると、世界のおもちゃの展示があったり、

ルーズベルト大統領とテディベア。

ガンプラのコレクションがあったり。

ガンプラだらけ。

しかしガンプラってサイズや種類がこんなにあるのですね。ガンプラを通ってこなかったので全く知りませんでした…。

さらにさらに「エジソンミュージアム」なるものもあり、こちらにはトーマス・エジソンの発明に関するあれこれが多数集められています。先ほどのおもちゃの展示とはまた趣が異なりますが、こちらも歴史的資料として本当に貴重なものらしいです。

エジソンの発明品を集めた部屋。
レコードの再生原理を体験できる。縦型のレコードなんてあったのか。

トーマス少年、小学校に入学するも、あれやこれやの疑問で先生を質問攻めにするので、業を煮やした先生が母親を突撃するも、逆にこれに怒った母親は「こんなところに息子を預けられない」とトーマス少年を退学させてしまう。母親は家でトーマス少年の疑問をしっかり受け止め、彼の疑問の解決を真剣にサポート。彼は世界で知らない人はいない発明王へと成長していく…。天性の能力を生かせる土壌、環境の重要さを物語るエピソードです。

エジソンはなぜこんなに幅広い分野の発明をしたのかを説明したパネルがあって、それ自体はすごいのですが、そこはかとなく「風が吹けば桶屋が儲かる」感。

「ついでにダム造りで余ったセメントで造ったもの」

他にも展示が盛りだくさんではありましたが、ここではとうてい紹介しきれません。

ガンダムなんて「ミリしら」状態だというのに、一人で行って3時間近く滞在していたので恐ろしい施設です。企業博物館といえば宣伝も兼ねて無料の所も多いので、1000円ってお高めだとは思うのですが、訪れてみると1000円払う値打ちは十分あると思いました。

ご当地マンホールまで

さて、このミュージアムにちなんだガンダムのマンホールがあるという紹介があったので、帰りに見に行きました。行きがけには全く気づかなかった…。

ミュージアムの入口近くの歩道にて。
おもちゃのまち駅の東口付近にて。

ガンダムのマンホールカードもあるそうなのですが、駅の反対側、徒歩30分の「おもちゃ博物館」での配布とのこと。炎天下なので今回は断念…。

まとめ

ということで、名前が気になって「おもちゃのまち」に行ってみたら、大人も子供も楽しみ学べる企業博物館がありました。近くを訪れることがありましたらぜひ立ち寄ってみてください。

この記事が参加している募集

#夏の思い出

26,339件