呪縛からの解放 「日本人は「やめる練習」がたりてない」を読んで
野本響子さん著 日本人は「やめる練習」がたりてない を読んだ。
お子さんとともにマレーシアに移住したことなど、おおまかには知っていたけれど、著作を読むのは初めて。
二人の子供を持つ親としてだけでなく、私自身の生き方にとっても、新しい視点、考え方にあふれた本だった。
何でも長く続けるのはよいことか?
著作の中にには、息子さんの学校生活のエピソードがたくさん紹介されている。その中でも最もびっくりしたのは
クラブ活動や習い事は長く続けるのが良いとされる日本でよく言われる価値観に心底染まってしまっていた。
子供に習い事をさせて一番こわいと思っていたのが、「やめたい」という一言。長く続けるのがよいと思い込んでいたからだ。でも、経験そのものに価値があると思えば、「やめたい」もこわくない。子供の選択の練習にもなるのだという。
子供に「やめたい」と言われるのを恐れないで、色々やってみること。経験する機会を逃さないでやること。これを意識していこう。
うん。一つ呪縛が解けたかも。
常識ってなんだろう?
その他にも、マレーシアでの体験から様々なエピソードが紹介されていたが、ほんとにもうびっくりすることばかり。自分は本当に狭い世界の中だけで生きてきたのだなと思った。
―――日本の常識は世界の常識ではない
わかっていたようで、全然わかっていなかったこのことがよく理解できた本だった。
では、この本はマレーシアに移住することを皆に薦めているのか?というとそれが違うのが面白い。野本さんは、「みんながみんな、グローバルになる必要はないと思っている。」とこの本を締めている。
インド人の先生からもらったメッセージ
野本さんの息子さんが以前大好きだったインド人の先生からもらったメッセージが、感動的だったので、ここに記しておきたい。
ついつい子供の失敗を先回りしてなくしてしまいたくなる親の私なのだけれど…
「失敗してもいいよ」
「不完全でもいいよ」
「そのままのあなたを愛しているよ」
子供たちには、毎日毎日このメッセージを伝えていきたい。
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