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「最新テクノロジーを活用した海事業界の未来に向けて」に参加してきた感想

先週の投稿は今治行きへの電車の中からだった。
今回は弾丸スケジュール。
観光する時間は全くなく、「最新テクノロジーを活用した海事業界の未来に向けて」というイベントに参加するのが目的だった。

イベントを振り返って印象的だったのが、参加者の皆さんがとっても熱かったこと。

イベントへの参加を決めて、船舶について全くわからないし、ついていけなかったらどうしようと不安だった。けれども、どの講演もわかりやすく、興味深いお話で大変刺激的だった。

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モザンビークは気候変動の影響を受ける国として10位以内に入っている。皮肉なことに、気候変動の影響を受ける国と、原因を作っている国はイコールではない。日本人一人当たりのCo2排出量は8.03トン。対してモザンビークのCo2排出量は0.22トン(2020年)だ。

ユニセフのWEBサイトによるとモザンビークは
「2019年時点での一人当たりの国民総所得(GNI)は480米ドルで、最も開発が遅れているグループである「後開発途上国」の一つに分類されています。」と書かれている。

そのうえ、気候変動の影響で2019年に発生したサイクロン、2022年の熱帯低気圧、2023年のサイクロンによる洪水の影響で、コレラも発生している。200万人が人道支援を必要としている状況らしい。

イベントでモザンビーク共和国運輸通信大臣 マテウス・マガラ閣下がおっしゃっていた、グリーンエネルギーへの転換を義務として、モザンビークからアフリカへ、そして世界へと広げていくというビジョン。

モザンビークはガス、石油、石炭、金が取れる資源豊かな国だ。

豊かな地下資源を切り売りすることよりも、グリーンエネルギーに力を入れようと舵を切った背景に想いを馳せると胸が痛かった。


日本植物燃料の代表取締役合田 真氏による「船舶用燃料としてのジャトロファの可能性」については、私が一番興味を持っていた内容だ。
繊維産業以外のカーボンユートラルの捉えられ方ってどうなんだろう?と気になることばかり。

ファッションは環境汚染産業と言われていて、サステナブルへの転換が急務だけれど、実際にお話を聞いて海事関連と比べて遅れているんだなと感じた。

例えばMEPC 81という海洋環境保護委員会で アンモニア・水素をエネルギーとして利用する場合のCo2排出はなくても、生産過程でどれくらいのCo2が排出されるのかをデータとして計上することなど決まったという。

繊維産業では、製造から販売、消費者の使用期間、廃棄されるまでのすべての流れをデータとして計上するという意識がまだまだだなと感じた。
消費者の使用期間のデータを取るのは不可能だとしても、素材の生産やリサイクルや廃棄されることについて一連のデータを取ることにもっとできることがあるなと感じた。

ジャトロファの運用について隅々まで考えられている感じが、目から鱗が落ちまくりだった。

合田さんのお話の始まりは、戦争について考える機会の多い長崎の生まれであることから始まり、3年くらい前に参加したJEPLANの岩元 美智彦会長の講演を思い出した。

JEPLANは「服から服を作る」をミッションに掲げている企業で、BRINGというミツバチマークの衣服回収サービスを展開している。無印良品やGUで回収ボックスを見かけたことのある人もいると思う。

岩本会長が「化学繊維をリサイクルし、半永久的に使用することで、地下資源からの脱却で紛争や戦争がなくなる」とおっしゃっていて、世界平和の実現のために環境問題に取り組んでいる様子だった。

ファッションでありがちな「流行っているから、売れそうだから」という理由でサステナブルやカーボンニュートラルを引き合いに出す人とは、全然違うなと感じた。

モザンビークの人々の生活や、未来のこと、世界規模の気候変動について考えて、頑張っている人のお話を聞けてよかった。

最近は、SUNABACOで勉強を頑張ったおかげで仕事の依頼が増えたのだけれど、あっという間にキャパオーバーしていて、子育てと仕事の両立も破綻しててクヨクヨしていたのだけれど、もっと鍛えて頑張ろうと前向きな気持ちになった。

イベントでお会いした、すなばこーずの方々についても書きたいことがいろいろあるけれど、そのことについては来週にします。


同じイベントに参加した、つちたにさんハマチさんのレポートもとても良いので、ぜひ読んでほしいです!私の感想より理解が深まること間違いなしです!



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