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環境問題とか世界平和とかについて

今治ビジネスコンテストのファイナルが近づくなか、いつものようにビジネスについて学んだこととか、苦戦していることとか書こうと思ったけれど、どうしてサステナブルなのかについて、書いてみようと思う。

アントレプレナーシップ育成講座のリーンキャンバスのレビューのときに、SUNABACO代表の中村さんに質問された「サステナブルに興味のある人が一体どういうきっかけでサステナブルに関心を持つのか」という問に答えられず、あれからずっと考えている。

私がサステナブルに興味を持ったきっかけが、すべての人と同じようなきっかけとは限らないのは重々承知だけれど、ちょっと掘り下げて考えてみた。

サステナブルファッションに興味を持ったきっかけは2013年に起きた「ラナプラザの悲劇」と呼ばれる事件から。

バングラデシュの商業ビルが倒壊。世界的に有名なファストファッションの仕事を請け負っていた縫製工場などが入った8階建てのビルだった。このビルは以前から違法な増築を繰り返し、建物にヒビなどが入った状態で倒壊の危険が指摘されていた。1100名以上の死亡者と2,500名以上の負傷者をだした。この崩壊事故では、労働者たちは低賃金で長時間労働を強制されていた。

この事件にショックを受け、私が働いているファッション業界はどんなことになっているのだろうと興味を持ち始めた。調べていくと、強制労働、児童労働の温床になっていること、環境汚染産業であることなどショックなことばかりだった。ラナプラザの悲劇より前から環境問題には興味があったけれど、自分の働いている業界が世界で第2位の汚染産業と知り、それまで無知だった自分が恥ずかしかった。

さまざまな問題をはらむファッション業界。

だけれど、そのなかでも私が取り組みたいのは環境問題だ。

それで、環境問題に興味を持ったのは、いつなのか?どのタイミングなのか?


子供の頃に環境問題に興味を持つ下地はあったのかもしれない。
私は北海道の田舎の大自然に囲まれて育ったが、残念ながら生粋のインドア派だ。

夏の暑いのも、虫も苦手。
冬の寒いのも、雪も苦手。

物心がついたときから、外遊びより家で本を読んでいる方が好きだった。

地元では「分ければ資源、混ぜればゴミ」のスローガンのもと、わりと早くゴミの分別が導入されたが、家族や同級生たちが同じ様に環境に興味があるわけではない。

思い当たるキッカケがないのだけれど、強いて言えば20歳の時にイギリスの芸大へ留学したからだと思う。

イギリス全体の環境問題への意識が日本に比べて高いかどうかはわからないけれど、芸大という場所のせいか社会問題に興味のある人との出会いが多かったように感じる。

若い芸大生らしく文化的な教養の高さを競うような青臭い風潮があって、たくさんのアーティスト、デザイナー、ミュージシャンなどを知っていることがカッコいい事だった。日本のド田舎出身の私は全然ついていけなくて、ちょっと可愛そうな子扱いだったけれど…

アーティスト、デザイナー、ミュージシャンに社会問題に興味がある人が、他の職業より多く感じる。そして、それらのクリエイターに憧れる学生にも社会問題への意識が浸透していくのではないだろうか。

その学生たちの中で過ごすうちに、私にも環境を始めとする社会問題に興味が出てきたのだろうと思う。

この時に感じたのが、戦争とか紛争とか、人権問題とか、すべての問題の基礎に環境問題があるということ。

例えば気候変動の影響で食料供給が不足すると、テロや紛争のリスクが高くなり、水不足による水資源の確保のため戦争のリスクが上がる。

私は、かなり本気で世界平和を祈っている。
子どもたちに明るい未来を引き継ぎたいと思っている。

はっきり言って、紛争やテロを止めることはできない。けれど、争いのもとになる環境問題に対しては、日々できることがいっぱいだ。
現代は資本主義経済で運営されているので、生活=経済活動でもある。
つまり一日をどう過ごすのか、何を買って、何を食べるのかが世の中を作っていく。

私がサステナブルファッションを進めたいのは、バックグラウンドがファッションだからでもあるけれど、衣食住のなかで取り組みやすさNo1.だからでもある。

店頭に並んでいる洋服の半分が廃棄されているし、中古市場にも洋服があふれているし、洋服になる前の布や糸のデットストックも山程あるだろうし、皆さんのクローゼットの中も洋服でいっぱいではないだろうか?

つまり明日から3年くらい洋服を作らなくてもなんとかなりそうだ。

けれども、それだと人権問題に関わってくるので、産業として良い状態を目指しつつ環境負荷の低いあり方にシフトしていくのが現実的だと思う。

ただ、気候変動の問題に関してはタイムリミットが迫っていると言われている。IPCCの報告書によると、2025年までに世界の温室効果ガスを減少に転じさせ、2035年までに50%削減、2050年までにゼロにしなければならないらしい。

2025年って来年です!

どうか、洋服を買うときは、本当に必要なのか?ユーズドで良いものはないか?3年以上は大切に着たいと思えるか?を少し考えてみてください🙏

+++

今回のnoteはしゃおりさんの後押しがあって書きました。
今までの経験上、世界平和を祈っているなんて発表してしまったら、空気を読むのが苦手な私でも良くわかるほどに、変な空気になってしまう。その上空気を変えるほどのコミュニケーション能力も持ち合わせていない。

なんだか責められているような気持ちになってしまうらしい。
世界平和を祈っているけれど、だからといって周りの人を不安にさせたりしたいわけではないので、あまり言わないようにしていた。

けれど、環境に関する問題が解決できないなら、わざわざ起業なんてクレイジーなことやりたくない。だから、どうしてサステナブルにこだわるのかを書いてみた。

しゃおりさん、応援してくれてありがとう。



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