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【読書記録】SDGs関連書籍2冊

3、4年前から目にするようになったSDGs
何がどうなっていて、何を目指しているのか。
未来のために?地球のために?環境のために?なんとなく今さら人に聞けないし、よく知らなかったので図書館に並んでいた本を2冊ほど借りて読んでみました。


2つの書籍によると、SDGsは2015年9月の国連総会で、参加加盟国193か国全てが賛同して生み出されたとのこと。Sustainable Development Goalsの略であり、目標が17個、その目標を具体的に示し目標とする年や数値などを入れ込んだターゲットが169個あるそうです。
これだけの目標に全ての国連加盟国が合意した例は過去にないとのこと。

ふむふむ。
目にするようになったのがいつかはっきりしませんが、ここ3、4年だとすると、私の世の中の動きに対する感度はそれほど鈍っているわけではなさそうです(現在が2021年ですから、2年くらいは許してください)。


SDGsを支える重要な理念が2つあり、一つは「だれ一人取り残されない」、もう一つは「変革」だそうです。さらに、5P(人間(People)、地球(Planet)、繁栄(Prosperity)、平和(Peace)パートナーシップ(Pertnership)という5つの原則によって下支えされているとのこと。

世界の存続にかかわる危機感が共有され、全世界的に動き出していることは理解できました。大きく変わらなければ人類の存続が危ういということでしょう。
しかしながら、意地悪な性格のためか解説の端々で引っ掛かる部分が出てきました。

世界がいつまでも続くようにするのがSDGsの最大の目的ですから、そのためには取り残される人がいてはいけません。自分が取り残されたと考えれば、このことは容易に理解できるでしょう。取り残される人にとってはその世界は続かない方がいいのですから、当然その世界は持続可能ではないのです。
『SDGs入門 未来を変えるみんなのために』pp18-19

ん?取り残されてはいけない?きれいな言葉の中に何か少し引っかかるものが。
もちろん持続可能な世の中でないと安心して生活できませんが、なにか、う~ん、SDGs競走みないなものに駆り立てられるような、受験の競争に巻き込まれるような・・・。すでに取り残されかけている気がしますし。


17の目標と169のターゲットによって構成されるSDGs。「2030アジェンダ」では、どのように目標を達成するかという方法は「国が主導して実施に責任を持つべきだ」と書かれているそうです。
当然、「国」という人、「日本」という人はいませんので、かじ取りは政治に委ねられることになるはずです。よく考えるとだんだん心配になってきました。
すでに取り残されかけていた私のような人がいて、オリンピックの開催やコロナへの対応も含めて何かぎくしゃくしているように感じる国会、一昨日は裁判のニュースで政府の対応にも・・・。

とはいえ、今のままでよいとは思えませんし、何かをしても何もしなくてもそれなりにリスクはあるので、それならば未来のためにできることを選択したいと思うのです。

『SDGs入門 未来を変えるみんなのために』は、中学生の読者を想定して書かれた書籍なので、SDGsとは何かという解説の後、SDGsの生い立ち17目標達成を目指してと話が進みます。一方『SDGs日本の挑戦2020』では、Part1日経「SDGs経営」調査ランキングPart2各階で実践される先進的な取り組みと話が進んで、様々な企業や自治体、大学等がどのように動いているのか知ることができました。

2冊目については日経なので企業価値投資ブランディング新しい資本主義などの言葉が並びます。
経済学の知識や視点は「豊かさとは何か」を考えるうえで必要不可欠だと思います。しかしどこかしっくりとこない、釈然としないものが読了した後に残りました。


自分が何にひっかかっているのか、これからもSDGsに関するいろんな本に手を伸ばしてみたいと思います。

持続可能な開発レポート2021 - 持続可能な開発レポート (sustainabledevelopment.report)
Sustainable Development Report 2021 (sdgindex.org)


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