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問題を解決する力

こちらは
2022年6月22日放送
【Nラジ】問題を解決する力の文字起こし記事です

本日のメインテーマは、「問題解決能力〜ピンチを乗り切る力〜」

ということでお話ししていこうと思うんですが、みなさんが考える問題解決能力とは、どんな力でしょうか?

辞書で調べると、

問題があるという認識にもとづき、その解決に至る道筋を見いだすこと。

とあります。

要するに、問題があることにまず気づいて、そしてそれを解決するための手段を見つける必要があるので、問題解決能力には、2ステップ存在するようです。

一段階目が問題の発見、もしくは問題の認識。
2段階目が、その問題を解消するための方法を見出すこと。
この2つを合わせて、問題解決能力と言えそうです。

が、

Nバク的には、これではまだ足りないと思っていて、
1段階目で問題を発見して
2段階目で問題解決のための方法を見出す
そして
3段階目としてそれを実践、実行、継続する。

ここまで揃って、問題解決能力と言えるんじゃないかと思うわけです。

そして多くの人が、この3ステップのどこかでつまずいてるんですね。
もっというと、どこでつまづいているのかに気づいてない人もとても多いんです。

問題解決には、「問題を発見する→解決策を考える→そして実行する」という3ステップがあって、そのどこでつまづいてるのかでアプローチが変わるんだ、ということです。

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表面的なスキルでは足りない


よくちまたでは、問題解決能力を向上させるために必要なスキルとして「ロジカルシンキング」と呼ばれる論理的思考能力を上げていこう、ロジックツリーを使って考えてみよう、というセミナーや研修があったりします。

分析的思考も必要だから、グループワークで分析の練習をしてみよう、みたいなこともよく聞きます。

こういう表面的なスキルの部分を伝えられて、そこに一生懸命取り組んでしまう人が多いですが・・・

問題を発見する、解決策を見出す、実行する。
このどこでつまづいてるのかを、ちゃんとわかった上でそれらのトレーニングをされているでしょうか?

問題解決能力について教えている人にも伝えたい。
水平思考、多面的思考、メタ認知力、こんな難しい言葉を使って、惑わせないでほしい・・・
これは過去のNバクに言ってます。
メタ認知の動画、作りました。


ロジカルシンキングを少し噛み砕いた感じの動画も上げました。


でもこういう表面的なことをいわれても、できないんです。
難しすぎて。
なぜ難しいのか、それを今日のNラジで明らかにしていきます。

問題解決能力の3ステップ


まずですね。
生きていると、さまざまな問題や課題・困難があらわれますが、その問題を解決するにあたって1段階目の「問題の発見」、この1段階目でつまづく人が、非常に多いんです。

例えば、同じようなミスを繰り返してしまって自分でも困っている、先輩にも怒られる、同僚にも迷惑をかけている、自分でもなんとかしたいと思っている、とします。

こういう時に、1段階目の問題の発見ができない人というのは、「ミスをくりかえす」ことが問題だと勘違いしてしまいます。

ミスを繰り返す自分
先輩に怒られた自分
自信を失って堂々とできない自分

これが、自分に降り掛かってるメインの課題だ、問題だ、と考えてしまう。
これが1段階目でつまづく人の大きな特徴です。

これがどういうことかというと、

問題の発見というのは、目の前に降りかかっている課題や困ったこと、悩み事、そういう表面的に現れている結果の部分を見つけて、原因を探ることから始まります。

Nバクコンサルでは相談者の方と一緒にやっていく作業なんですが、

例えば先ほどから例に挙げている、「仕事でミスをくり返す」というのは、あくまで結果なんですね。

しかも昨日のミスと今日のミスは種類が違う、明日のミスはまた内容が変わるんです。「ミスが多い」というざっくりした分類では、問題の発見には至りません。

なので、Nバクが「ミスの多い人」を見る時は、まずミスの種類を分類します。

知識や技術、そもそもの経験が足りていないからミスに繋がったのか
緊張や集中力の低下でいつもはできていることができなかったのか
それとも思い込み、「これで大丈夫」という決めつけ、慢心から起こったものなのか。

この「原因分析」は、ミスや事故が起こった時に絶対にやらないといけませんが、多くの人が、「次から気をつけよう」「ちゃんと確認しよう」「もっと知識をつけよう」みたいな、信じられないくらいザックリした着地をしてしまうので、必要な原因分析をきちんと終えていないんですね。

だから問題の発見に至らないわけです。

問題や課題を解決したいなら、目の前の困りごとや悩み事を引き起こしている真の原因を突き止める必要があって、その原因を突き止めるためには、ちょっと自分にとってつらいこと、苦しいこととも向き合わないといけません。

なぜこんなミスをしたのか
なぜ自分はこの確認ができなかったのか
なぜこれでいいと思い込んだのか
なぜここに目が行かなかったのか

自分自身で、なんで?なんで?と問い続けて、深めに考えないと、問題の本質には辿り着けません。

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いかがでしょうか。

まだ一段階目なのに、どんだけの熱量で喋るねん、というツッコミが聞こえてきそうですが、勘のいいかたはすでにお分かりだと思います。

問題の発見、問題の認識、問題の本質を見抜くことが、問題解決能力のキモ中のキモになります。

ここでつまづいたら、もちろん2段階目には進めません。
ここを間違うと、2段階目でなにをやっても間違ってしまいます。
ここの意味がわからないと、問題は問題のまま、課題は課題のまま、一生自分に付き纏うことになってしまうんです。

でも裏を返せば、問題の本質を見抜くことができれば、その問題を解消するためには何をすればいいのか、自分はどうしたいのか、いろんなアイデアが出てきます。
人に相談するだけで、たくさんのアドバイスがもらえます。

なのでもう一度申し上げます。
問題解決能力を高めるために、何よりも大切なのは、1段階目の、問題の発見・認識です。

こんなことに困ってるんだ〜、これが問題なんだ〜じゃないんです。

今あなたの目の前で起こっていることはあくまで結果なので、その結果を引き起こしている原因を突き止めることこそが「問題の本質を認識した」ということなんです。

2nd STEP

そしてお次に、2段階目の「問題解決のための方法を見出す」という部分ですが、

例えばミスを繰り返す原因が、
「マニュアルを覚えられない」とか「注意しようと思っても、焦ると忘れてしまう」とかであれば、マニュアルを覚えていなくてもいいように、焦っていても忘れないように設計する必要があります。

ミスをしないことを目的にしようと思えば、マニュアルを覚えよう、焦らないようにがんばろう、なんて考えいたら、なにも解決しません。

なので、マニュアルを覚えていない状態で、焦っていても大丈夫な方法を見つけにいきます。

こういうことを言うと、いやいや甘すぎる、そんなことで問題は解決しない、と思ってしまうかもしれませんが、そこが大間違いなんです。

1段階目の問題の発見の時は、粘着質なストーカーばりにシビアな「なんで?」「なんで?」「なんで?」を繰り返して本質に辿り着いたんですが、

2段階目で解決策を見出すところに関しては、できるだけハードルを下げてください。

自分に対する負荷、抵抗感、難しいな、しんどいな、苦しいな、という感覚がなくなるような方法を見つけるんです。

マニュアルを一度見たくらいでは覚えられない人が、「マニュアルを頑張って覚える」という解決策は、苦しすぎます。

暗記能力が低い人が、「丸暗記する!」と決意してマニュアルを熟読しても、きっと明日には忘れてしまいます。

一度見ただけで覚えられる人、一度聞いただけですぐできる人と勝負しなくても構いません。

自分は覚えられないんだ、一度聞いただけでは理解できないんだ、ということを認めて、その状態でもミスをしないような方法を見つけてしまえばいいんです。

具体的には、
わかりやすいメモを作ってその都度カンニングするとか
いつも作業をする作業台にカンニングペーパーを堂々と貼る、とか
色々な方法があります。

どんなことでも構いませんが、問題の解決をはかるために、自分に優しい手段を見出す、これが第2段階です。

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3rd STEP


ラストの3段階目は実行・継続の部分です。
「意志が弱いんです」「忍耐がなくて」という理由で動き出せない、
動き出せたとしても続かない方は非常に多いと思います。

私は、この部分はなかなかYouTubeでの一方的な発信ではお手伝いするのが難しいので、この3段階目のサポートはNバクコンサルやNバクアカデミーといった有料サービスに全振りしていますが、


一部だけコツをお伝えすると、
問題の認識をしたならその問題を忘れないように見える状態にしておくこと
問題解決の手段を見出したなら、その手段はできるだけ習慣にできるレベルまで毎日繰り返すこと、でしょうか。

実行できない・行動力がない、という部分は多くの人が悩む部分だと思いますので、今何らかの問題にぶつかっていて、問題の本質もわかっているし、解決策も、たぶんこうすればいいよね、ということがわかってるんだけど、なかなか動き出せないし、モチベーションが続かない、と言う方は、ぜひNバクに相談しにきてください。

結構シビアに、分析からやりなおしになることもありますが(笑)、大抵は楽しくお話ししながら、問題の本質を一緒に確認して、解決策を共に探る、そして実行できるレベルの行動プランを立てるところまで一緒にやっていきます。

まとめ


というわけで本日は、どんな人でも身につけておいたほうがいい「問題解決能力〜ピンチを乗り切る力〜」について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。

「問題解決能力」と一言で言っても実は3段階に分かれていて、

1段階目の問題の発見・認識、ここを丁寧にやらないと、全てが間違ったまま進んでいきますよ、ということ。

そして2段階目の解決手段を見出す部分は、できるだけ簡単な方法を選びましょう、ということ。

ラストの3段階目の実行の部分は、習慣化が鍵になりますよ、ということをお伝えしました。

みなさんの仕事や人生の参考になれば幸いです。

Nバク


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