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日本手術看護学会に登壇したお話

先日(2024年6月29日)、「日本手術看護学会-近畿地区大会-」の招待講演に登壇してきました。

会場は兵庫県の六甲アイランドにある「神戸ファッションマート」という建物の中にある500名規模の大きなホールで

外観
会場

テーマは「手術室看護師の可能性を考える」ということで、かなり大きなテーマではありましたが、手術室看護師としての専門性をどのように高めていくべきか、私なりの考えやメッセージをお伝えしてきました。

ちなみに今回、これまでNバクとして登壇したどの講演会よりも緊張しました。

というのも、準備段階から話したいことや伝えたいエピソードがありすぎて構成がまとまらず、本番ギリギリまでスライドも仕上がらず、数百名の現役オペナースさんたちを相手にもっとも伝えたいメッセージはどんなことだろうと悩んで、迷って、延々とグルグル考えまくっていたんです。

なぜこんなにソワソワしてしまうのか、なぜ今まで味わったことがないくらいヒリヒリと緊張しているのか。色々考えました。

「手術」という分野が自分にとって特別すぎるから?
関西会場ということでホームグラウンドすぎるから?
そこそこ広い会場だから?

考えてみたもののどれもこれもしっくりこず、ただただ時間だけが過ぎていきます。

いつもは話す内容をバッチリ決めて何度か通し稽古のようなものをしてから臨むのですが、今回はそんなことをする余裕も時間もなく、とにもかくにも命からがらスライド資料をなんとか仕上げ

「あとは会場で出会ったみなさんの顔を見ながら話したいように話そう」と決めました。

いざ90分講演の本番

会場全体は明るめの照明で、壇上からは後ろの方までとてもよく見えました。

立ち見が出るほどの満席ということで通路にもたくさん人が立っており「90分間ずっと立っているのはツラいだろうなぁ…」と思いつつ話し始めたところ、客席に「知っている顔」がチラホラ座っていることに気がつきました。

最前列には、新卒で勤めていた病院の先輩が1人。
その少し後ろにもう1人、順に目に飛び込んできます。

(あ、〇〇さんがいる。あ、〇〇さんも…!)

真正面の後列には、また別の病院で一緒に働いていた後輩の姿も見つけ、リアルに何年も一緒に働いた元同僚たちが会場にたくさんいることが判明。

この時点でもう知り合いを探すのをやめました。
(コッソリ噛み締めることにしました)

いつもNバクチャンネルを見ていただいている視聴者さんもたくさん会場にいらっしゃったのですが、この方々は「人間の姿」をしている生のNバクを初めて目撃するわけです。
(普段はアニメーション動画で顔を出さずに発信しています)

つまり、一緒に働いていた元同僚たちは「Nバクって〇〇さんだったんだ」という事実を知り、
YouTube視聴者さんたちは「Nバクってこんな人なんだ」という事実を受け止めている状況で、私はひたすら喋り続けるという状況です。

もちろん、リアルに一緒に働いたこともなく、Nバクチャンネルも見たことない「Nバクって一体誰なんだ?」と思いながら聞いていた方もたくさんいらっしゃったはず。

よくよく考えると非常に面白い現場です。

整理すると…
①私と「Nバク」が結びついていない元同僚たち
②Nバクの存在は知っているけど実物を知らない視聴者さんたち
③「Nバクって一体…?」の完全初見の方々

この三者三様のオーディエンスを前に語り続けたというわけです。

ひたすら温かい会場の空気感

会場の温かさを感じるポイントは演者によって違うと思いますが、

・たくさんの人と目が合う
・話を聞きながら頷いてくれる
・笑ってほしいところで笑いが起きる

このあたりが揃うと私は「なんて温かいお客さんたちなんだ…」と感じます。
この日は、3拍子すべて揃ったとても温かい会場でした。

あんなに事前準備でガチガチに「かかり」まくっていた私もだんだん緊張がほぐれ、楽しくリラックスして話すことができました。

講演終了後

学会パンフレットの裏にサインを、顔は隠させてもらいましたが一緒に写真撮影を、そしてたくさんの方と握手をしました。

初期の頃からNバクチャンネルを見続けてくれている視聴者さんが、涙ながらに声をかけてくれ「Nバクに出会って仕事に前向きになれた」と伝えてくださったので、こちらもしっかりもらい泣きしそうになりました。
(なんとか無事クールぶりました)

運営の方々からは「うちの病院にもまた改めて研修や講演に来てくれませんか?」と嬉しい声を複数いただき、「はい喜んで!」とお返事しました。
(居酒屋風)

現地講演でのこういう出会いは、毎度胸が熱くなります。

普段はYouTubeのコメント欄や公式LINEでのメッセージで感想やご意見などをいただきますが、実際に顔を見て声を聞きながら思いの丈を伝えられるとこちらが感動してしまい、いつもちょっとだけ泣きそうになります。

「Nバク」は、私が考えるよりもずっと色んな人に届いていて、誰かの人生や仕事の支えになっているのかもしれない。

そんなことに改めて気づかせてもらえました。

SNS上でも嬉しい感想をいただきまして

もう感無量です。

もっともっと頑張ろうと思えた、もっともっと色々な方に出会えるようにこの活動を続けていこうと思えた、そんな幸せな1日でした。

Nバク

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