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中国四千年の歴史は否定したアルヨ(1/2)

はじめに

お隣の中国という国と日本は切っても切れない関係です。日本が文明を持つ時代から中国では世界トップクラスの文明を持ち、周辺諸国へ影響を与えてました。飛鳥、奈良時代は中国からの影響を強く受けた建造物や芸術作品が多数存在します。今、我々が使っている漢字はもちろんのこと、ひらがなやカタカナも漢字から派生したもので中国から文化が入ってこなければ、日本の文明や歴史は大きく変わっていたかもしれません。中国とは2000年以上長い付き合いをしている国です。実は当の中国はその長い歴史をすべて否定し、今に至っています。今の中国は高度な文明を誇った中国とは別の中国になります、すべてを否定した今の中国は日本を飲み込もうとしています。今回は2回に分けて、その脅威について書いていきます。

中国は栄華を極めていた

「中国四千年の歴史」とよく言われ、東アジアではトップクラスの歴史を誇り、高度な文明も持っていました。中国の三大発明である火薬、羅針盤、活版印刷はルネサンスの三大発明のよりはるか前に発明されています。むしろ、ルネサンスの三大発明は中国から流れてきたものを改良したと言われています。そして、今でも使っている紙は後漢の宦官であった蔡倫が発明したもので記録を文書として保管しやすくなりました。文庫本一冊を竹簡にすると4tトラック数台分になるそうです。中国最大の歴史書『史記』は文庫本だと薄いですが、史記が書かれていた時代は竹簡に文字を書いていました。紙は中国最大の発明と言っても過言ではありません。蔡倫が紙を発明していなければ、別の意味でペーパーレスでした。
中国の高度な文明が生み出した様々な発明品は日本だけでなく、東アジアやヨーロッパへと伝わり、歴史の一端を担っています。茶とteaもどちらも中国発祥の言葉で、茶は広東語由来で、teaは福建語由来だそうです。文化とともに言葉も世界へ広がっています。
中国と日本とのつながりは深く、紀元前1世紀に記された前漢の漢書地理志に日本のことが記されています。2000年以上、中国と日本は大きな関わりを持っています。漢委奴国王と記された金印を中国の皇帝から授かっています。ちなみにですが、中国では王は金で、皇帝は玉(水晶)を持つことになっています。つまり、委の国は漢王朝を支える1つの国として認められたことになります。金印は日本で一番小さい国宝だそうです。
漢の時代を経て、隋と唐の時代に遣隋使や遣唐使を派遣し、積極的に中国文化を取り入れ、唐王朝が傾いたときに菅原道真の提案により遣唐使は廃止され、日本は独自の文化を築くこととなりました。室町時代に勘合貿易を明と行い、鎖国していた江戸時代でも清と文化交流をし、国際情勢を把握していました。

高度な文明は過去のもの

明治期に欧米列強に対抗するために、日本も軍事力を拡大し、日清戦争をすることになりました。その結果、台湾を日本領にしました。そして、日露戦争、第一次世界大戦を経て、遼東半島と山東半島を日本領とし、第二次世界大戦でそれらの領地をすべて返還することになりました。
孫文が清を倒し、中国国民党を中心とする中華民国を建国して、しばらくしてからソ連の支援を受けて誕生した中国共産党と対立することになり、そこに日本が攻め入ると国民党と共産党が共闘して日本と戦うことになり、日本は苦戦を強いられることになります。これが、日中戦争が泥沼化した原因です。第二次世界大戦後、日本は敗戦し、再び国民党と共産党が対立をし、国民党が逃げ場を失い、台湾へ逃げることとなり、台湾が中華民国を名乗るようになり、現在に至ります。いまに中国と台湾が対立しているのはそういった背景があるからです。
国民党に勝利した共産党は国民党の残党を粛正するために文化大革命という前近代的な野蛮な行為に出ます。文化大革命は中華民国やこれまでの王朝をすべて否定するものであり、文化財の破壊、文化人の粛正・弾圧を繰り広げました。その結果、文化大革命の犠牲者は2000万人にも及び、毛沢東は世界最凶の独裁者と言われています。毛沢東は良い人のように学校では教わりますが、そのうらで2000万人の人を犠牲にしています。つまり、中国共産党は文化大革命を機にこれまでの中国文明を否定しているのです。共産革命とは単なる革命と異なり、それまでに築かれていたものすらも否定することです。タリバンがバーミヤン大仏を破壊したのとよく似ています。
つまり、今の中国に中国の歴史を語る資格はありません。過去の事例を持ち出していろいろな話をしていますが、それは間違いです。なぜなら、文化大革命でこれまでの歴史をすべて否定しているからであり、もっと言えば、自分たちが好きなように歴史を塗り替えることもできます。むしろ、中国の歴史を語れるのは、中華民国の台湾のほうです。中国との歴史認識問題を中国が持ち出すことがおかしいのです。彼らは文化大革命以前に歴史は存在していなかったと言わんばかりのことをしています。文化大革命以降のことを持ち出すのであれば、いいのですが、それ以前のことを平気で持ち出します。あったかなかったかよくわからないような南京大虐殺のことを持ち出しながら、文化大革命での犠牲者のことは知らんぷりなんて、なんとも恐ろしい限りです。

次回は現実の中国の脅威について書いていきます。

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