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#44 晴れの日の憂鬱について

朝、目覚めて天気がいいとひどく気持ちがいい。


気持ちがいいというプラスの表現に対して「ひどく」といった否定的なニュアンスを使うのはいかがなものかと思うが、これ以上の適切な表現が見つからない。
それぐらい今日は気持ちがいい。


それが予定のない、ゆるりとした日常の一コマのような朝ならなおさら気持ちがいい。

天気の良し悪しで気分が左右されるなんて落ち着かない話だが、今日の空を見ているとどうしても気持ちが高揚してしまう。
これは人間のホルモンバランスに影響されているのが原因だろう。朝、目覚めてカーテンを開ける。そして幸せホルモンと呼ばれるセロトニンを分泌させる。
そのようなメカニズムになっているのだが、そんな理屈めいたことはある種ではとても愚かに聞こえる。


ただ、天気がよくて清々しい。
それでいいじゃないか。余計な理屈がひどく滑稽に見えてしまう。
本能的に生きて、体で感じることこそが美の骨頂だとそのように感じてしまう。



見たものを素直に感じればいい。



でもそんな風に感じれないときもある。








晴れの日の憂鬱。

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