トイレのカラバリと色彩心理学
かつてトイレには16のカラーバリエーションがあったそうな。
それが時代とともに白色が一般的な色として定着したという。
確かに落ち着く場所であるはずの個室空間で赤色の便器だとどうも落ち着かない。
赤は気分を高揚させるし、白は清潔な印象を持たせる。
色彩心理学における、色が持たせる印象は大きい。
これが青だったらどうだろう。
青は気持ちを集中させる色だ。
元プロ野球選手の古田捕手が青色のキャッチャーミットを使っていたのは有名な話である。その理由として青色のミットをめがけてボールを投げてもらえるようにということだ。
これがトイレに青色を使用すると以下のことが予想される。
それは、気張って用を足せるということだ。
集中しなくちゃいけないときがある。
ふんばりを効かせるとき、青色の便器だとそれは効果的だ。
でもトイレの中ぐらいリラックスしたいよねってところが本音である。
その上清潔感ただよう色がいいよねってことで、白色の便器が定着したのだ。
そしてトイレと同じくらい、寝室の色もとても重要である。
たまにテレビか何かで芸能人だのの寝室が映る。
確かにオシャレな部屋だけれど、この色で落ち着くのだろうかと思う。
もちろん、それは好みの問題だ。
しかし、赤色のベッドじゃ興奮するにはいいかもしれないが、ぐっすりは寝れない。
ラブホのベッドとかなら赤でもいいかもしれない。
なので気持ちを落ち着かせるようなシックな色の方が好ましい。
それほど色が人に与える影響は大きい。
色彩心理学を少し知っておくだけでも生活の見方が変わってくる。
スーパーの大安売りの表示が赤色なのは、視認性が高い理由と赤字をイメージさせるためだとか、高速道路の道路標識が緑色なのは目を休ませるためだとか、それぞれに理由がある。
そして、色彩の面白いところは、色を目で見ていなくても体に影響を及ぼすということだ。
どういうことかというと、赤色は先ほども説明したように、興奮させる作用がある。そこで赤の下着をつけるということも、体に興奮させる作用があるということだ。目で見たわけじゃないのに、身につけているだけでも、体に影響を与える。これっておもしろい。
ちなみに二日酔いの日にオレンジのモノを身につけると気分が悪くなるそうだ。
なんだかおもしろい、色のお話でした。
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