現状の『外』のゴールを設定する本当の意味とは?【認知科学に基づくコーチング解説】
みなさん、こんにちは!!山内直哉です。
私は現在、Mindset Coching School 4期生として、認知科学に基づくコーチングを学んでいます。
今回、『認知科学をベースにしたコーチングセッションって何していくの?』について、記事をまとめてみました!
それでは、マインドの理論を理解してもらうための根拠となる5つのポイントをご紹介していきます!
1.GOAL:「現状の外側」がゴール設定の絶対条件
まずは、世の中で言われている「目標」と、ここでお話しする『ゴール』とは全く別物と理解をしてください。
目標は、「達成する」ことが前提としてありますが、ゴールは、「設定する」という考え方であり、そもそも「達成する」ことを想定していません。
それはなぜか?
プロセスが見えている時点で、現在の自分が無理をしたら達成できる領域、つまりは「現状」のゴールということになります。
では、「達成する」ことをそもそも想定しない、『現状の外側』のゴールを設定する本当の意味とは?
あくまで、このために『現状の外側』のゴールを設定していきます。
ゴールを設定することで、人間のクリエイティビティが最もパワフルに発動できるということです。
ここにゴールを設定する本当の意味があります。
条件①:現状の『外』
従来のコーチングと一線を画すポイント、『現状の外側』でゴールを設定する
条件②:Want to
現状の外側だからこそ、絶対に『Want to』最高価値の延長線上のゴールを設定する
条件③:人生の8つの領域で設定
脳の無意識は、量が多ければ多いほど整合性を取ろうと思考、計算をしてくれるため、人生の8つ領域に満遍なくゴールを設定する
人間の無意識には、対象に対して進もうとする力があります。
これが怖いとか疑う人も多いのですが、人間に生まれたからにはその才能があります。これが創造的無意識という脳の機能です。
それに対して、現在の自分の意識状態で考えてしまうと、結局過去のやり方で戦ってしまうことになります。
これが『認知科学に基づくコーチング』です。
2.エフィカシー:『現状の外側』のゴールに対して最も重要なもの
最も重要なものは、未来のゴールに対する「根拠のない自信」、これを『エフィカシー』と呼びます。
エフィカシーは自己評価であるため、他者から「君ならできる」と評価されても意味はなく、他者の評価が関係なくても、根拠はないけど自信があるということがエフィカシーの定義です。
「ゴールに対して何が必要ですか?」と世の中に聞くと、大半は、「アイデアやスキルとか、人脈やお金などのリソースが必要」と返ってきますが、そんなものは1番重要ではないという話です。
『現状の外』のゴールを設定するなら、高いエフィカシーが必要で、高いエフィカシーを持つためには、自分の評価は自分で決めるということが、脳のカラクリの概念でいうと重要です。
3.RASとスコトーマ:ゴール達成への道筋が見える脳の仕組み
現状の外のゴールとは、やり方も方法論も見えないものということは、お伝えした通りです。
その道筋を脳が教えてくれる脳の機能が備わっていますよというのが、RASとスコトーマの話になります。
脳には重要な情報だけを認識するというシステムが、呼吸とか血液循環レベルみたいな生存本能レベルで備わっています。
私たちは、RASによって重要だと判断された情報しか見えておらず、自分にとって重要なものがピックアップされ、情報として飛び込んでくるようになっているのです。
脳は、360°シャッターに囲まれていて、自分にとって重要な情報だけを入れるために、1つだけシャッターの扉が開いているというイメージです。
RASは、自分にとって重要なものしか入ってこないというのは間違いないのですが、積極的に情報を入れるというよりかは、積極的に情報を入れないという機能になります。
現在の自分にとって重要なものが重要と評価され、自分が大事だと思っていることが見えてきて、これを変えない限りスコトーマは外れません。
唯一、情報が入ってくるシャッターの扉を開ける位置を変える技が、現状の外側のゴールを設定することです。
現状の外側のゴール設定をすることで、重要な情報の入力が変わり、RASによって新しいシャッターが開き、プロセスが見える。これがゴールに対して、その道筋を脳が教えてくれるという脳の機能です。
もうひとつ大事なことは、RASは、ゴールの対象に対して責任感があるときに発火します。
ゴール設定によって、RASの位置は変わるんだけど、そこに責任意識(アカンタビリティ)を持たさないと、RASが有効的に働きません。
では、どうやって責任意識を持てるかというと、1番簡単なのは本音のゴール(Want to)を持つことです。
一般的によく言われる、「努力して、意図的に意識しましょう」という話は間違っていて、
「ゴールを設定・変更しましょう」ということが、脳のカラクリでは正解です。
4.コンフォートゾーン(ホメオスタシス):一定の安定した状態を維持するという機能
私たちには、慣れ親しんだものを維持しようとする、マインドが設定されている一定の範囲内で収まるといった仕組みを持っています。
それをコンフォートゾーンと呼び、コンフォートゾーンに戻る力のことをホメオスタシスといいます。
コンフォートゾーンから出ようとすると、強烈に元に戻される(ホメオスタシス)のが脳の仕組みです。
外部刺激がどうであれ、自分の設定されている範囲(コンフォートゾーン)に収まるように働いているということは、現状を維持し続けているということです。
現状を維持するということそのものは、生命維持活動のために絶対必要な仕組みなのですが、この仕組みが新しい自分になろうとする時に邪魔をしてきます。
慣れ親しんだもの維持しようとするのは、私たちの意思の力を超えて、仕組みとして備わっているというのが脳のカラクリです。
コンフォートゾーンは、「ズラす」か「広げるか」という概念であって、出てはいけません。出てしまうと、サウナの事例のように必ずコンフォートゾーンに引き戻されてしまいます。
ただし、現状の外側のゴールのコンフォートゾーンと、現状を維持するコンフォートゾーンを2つ同時に取ることができないように脳は設定されています。
脳はどうやって1つに集約させているかというと、臨場感(リアリティ)の高い方を識別し続けます。
だから、現状の外のゴール側のコンフォートゾーンに戻るんだと脳が勘違いしてくれたら、物凄い未来側に引っ張られるその力を逆手に取って、現状の外側にその力を置きましょうということです。
5.セルフトーク:自分自身に語りかける言葉で自らを縛っている
私たちの重要性を1番リアリティ持って動かしているのが、自分が自分に対して無自覚に語りかけるセルフトークです。
その無意識に出しているセルフトークの中で、一番ほっとけないものがネガティブなセルフトークです。
このネガティブな(自己評価がけた違いに悪い)セルフトークを変更しない限り、日常を維持するための「私はこんな人間だ」というものが頭の中をぐるぐる回り、せっかくゴールを設定してもゴール世界に行くことはありません。
私たちは、無意識に他者の評価を受け入れてしまい、自分のイメージを固定化してしまって、それをコンフォートゾーンにしています。
人の価値観を無自覚に受け入れてしまった結果、「私は勉強できない」となった話であって、それが強固な信念みたいになっており、認知がそうなってしまっています。
ゴール側のコンフォートゾーンにセルフイメージを変えるためのセルフトークも、コーチが一緒につくっていきます。
使う言葉を変えれば人生が変わって成功するというわけではなく、
自分に語りかける言葉があって、映像が出て、映像が感情を想起させるという順番で、脳は処理をします。
脳のカラクリでは、セルフトーク(言葉)が自分をつくるということです。
まとめ
根拠となる5つのポイントを改めて整理をすると、
現状の外側のゴール設定をすると、スコトーマが外れるためRASが発火し、これまでスルーしていた情報が認知できるようになり、脳の機能によってすごいパフォーマンスをはじき出し、未来のゴールへ近づくことができる。
ただし、無意識にとって居心地の良いコンフォートゾーンに戻ろうとする力=ホメオスタシスが邪魔をしてくるので、セルフトークをコントロールすることで、ゴール世界の臨場感を維持でき、ホメオスタシスの強力な力を味方につけることができる。
現状の外のゴールに対して最も重要なものは、未来のゴールに対して自分であれば成し遂げる能力があるという自己評価=エフィカシー(謎の自信)が必要になるということです。
認知科学をベースにしたコーチングは、科学に基づいているため再現性が高く、誰にでも適用が可能なものです。
セッションの中でコーチは、あなた自身が人生において心から実現したいゴールにつれていくために、「認知科学に基づくマインドの使い方」をお渡ししていく役割を担っていきます。
今回の記事で、認知科学に基づくコーチングの知識が、みなさんに伝われば幸いです。
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
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