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苦手なのにはワケがある

私は子どもの頃から、運動がとにかく苦手です。
運動には苦い思い出しかないので、30年弱、運動は嫌なものだとずっと思って生きてきました。

あまりに苦手なので、なぜ苦手なのか分からずにいたのですが、通っているジムでこんなことを言われました。
「運動が得意な人は、他人の動きを見てイメージし、すぐ真似できるんです。
逆に運動が苦手な人はそれが苦手なんです。」

この言葉に、なるほどと声を出しそうになりました。
私はまず、他人の動きを見て理解することが苦手です。
得意な音楽でも、動きを見て演奏することは苦手で、音を聴いて対処していました。
それが運動となると、苦手意識も相まってなかなか動きを把握できず、その上それを自分の体で表現する器用さがありません。

そう、苦手には理由があるのです。
もちろん、食わず嫌いならぬやらず嫌いで、経験してみたら意外とできることもあるでしょう。

しかし、少し継続してみてもやっぱり上手くいかないとますます苦手意識が強くなってしまいます。
時と場合によっては、できないことに深く落ち込みやる気をなくしてしまうでしょう。

でも苦手な理由が分かれば、少なくとも深く落ち込むことは減るかもしれません。
他の得意な力でカバーできるかもしれないから。

漢字が苦手なのは目で見て写すのが苦手、計算が苦手なのは数えるのが苦手、コミュニケーションが苦手なのは聞くのが苦手...など、それぞれの苦手には理由があります。


その理由も、人によってそれぞれ異なるでしょう。
まとめて苦手を解くことはできません。

自分の苦手を克服するだけでなく、子供になにかを教える時、仕事で新人に何かを教える時、役に立つ教訓かもしれません。







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