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「Mトーナメント2024」団体推薦者予想

Mリーグ2023-24シーズンはU-NEXT Pirates(以下Pirates)の圧勝での閉幕となりました。
そして、Mリーグ閉幕と共に訪れる「Mリーグロス」を埋めるかのように昨年から始まった「Mトーナメント」が今年も6月3日から開幕します。

今年の「Mトーナメント2024」はMリーガー36名と、各麻雀プロ団体の推薦者(以下団体推薦)24名が参加し、全参加者は前回から8名増えて60名に。
団体推薦の枠も前回から4枠増える形となりました。

今期のMリーグを制したPiratesの4選手は予選2ndステージからシード参戦。
残る32名のMリーガーと団体推薦24名の計56名で予選2ndステージの残り28枠を争うことになります。

本アカウントでは以前、前回の「Mトーナメント2023」の団体推薦の予想について投稿し、なかなかの反響をいただきました。
そこで「二匹目のドジョウ」狙いというのも否定できませんが、今年も団体推薦の予想について書かせていただきます。


各団体の枠

前回の「Mトーナメント2023」では、予想時点でそもそも参加資格がある以下の主要5団体からそれぞれ何名が選出されるのかも掴めない状況でありました。

・日本プロ麻雀連盟(以下連盟)
・最高位戦日本プロ麻雀協会(以下最高位戦)
・日本プロ麻雀協会(以下協会)
・RMU
・麻将連合(以下μ)

結果として各団体からの選出人数は以下のようになりました。

連盟:9名
最高位戦:5名
協会:3名
RMU:2名
μ:1名

今回は前回から団体推薦が4枠増えましたが、各団体からの選出の比率にそこまで変化はなさそうに感じるのと、
やはりRMUとμはシンプルにスター不足の感が否めないことも踏まえた上で、
今回の各団体ごとの枠は以下のように予想いたしました。(括弧内は前回からの増減)

連盟:11名(+2)
最高位戦:6名(+1)
協会:4名(+1)
RMU:2名
μ:1名

以下、各団体ごとの選出予想となります。
(選出予想人数の少ない順)

麻将連合(μ)

前回参加したのは当時の将王であった忍田幸夫p。その流れを汲むのであれば、最有力は勿論現将王のむく大樹pということになるでしょう。
団体の顔としてこれ以上の存在はいませんし、Mリーガー相手にどこまでやれるのか楽しみなところではあります。

前回の「Mトーナメント(以下Mトナ)」で話題を呼んだ忍田pも十分に選出候補だとは思っていますが、
仮に1枠しかないのであれば、やはりむくpが優先されるはずでしょう。

【予想】
◎むく大樹p
○忍田幸夫p

RMU

前回の「Mトナ」では当時の令昭位であった楢原和人pが選出されず、河野高志p阿部孝則pの2名で臨んだRMU。
結果としてはどちらもベスト16に進出できず、やや物足りない形に。

迎えた今回、最有力として挙げたいのはやはり現令昭位の谷井茂文p
昨年の楢原pが初の令昭位戴冠だったのに対し、谷井pは今回が3期目の令昭位(前身のRMUリーグ時代を含む)戴冠であり実績は十分。
μのむくpと共に団体の顔としては申し分ない存在でしょう。

続く2番手としては谷井pに並ぶ令昭位3期獲得の実績があり、前回の「Mトナ」を経験している河野pが相当堅そうではあるのですが、
新風を起こしてほしいという期待と単に自分が見たいという希望で個人的に推したいのが白田みおp
ちなみに前回の予想でも白田pの名前は挙げております。

白田pは女性として唯一の令昭位戦A1リーグ所属であり、
現在の主要5団体のリーグ戦の最高峰に所属している女性プロは、鳳凰戦A1リーグ所属の和久津晶p白田pの2人だけ。
かつ、白田pは直近2期の令昭位決定戦にいずれも進出しており、前期の第15期では同じA1リーグ所属のMリーガーである多井隆晴選手松ヶ瀬隆弥選手を抑えての決定戦進出を果たしています。
各団体のリーグ戦の最高峰でここまで結果を出している女性プロは白田p以外にいないだけに、その勇姿を是非ともMリーグスタジオで、という想いがあります。

【予想】
◎谷井茂文p
○河野高志p
▲白田みおp

日本プロ麻雀協会(協会)

現雀王はPiratesの仲林圭選手である協会。
前回は当時の雀王であった浅井堂岐p、当時の女流雀王であった水崎ともみp、協会初の「四冠」となった矢島亨pの3名で臨んだものの、
堂岐p以外の2名は初戦敗退、堂岐pもベスト16敗退と結果はパッとせず。

迎えた今回、最有力候補と見ているのは現女流雀王の逢川恵夢p
第22期女流雀王決定戦にて水崎pから女流雀王を奪取し、朝倉ゆかりpに並んで最多となる4期目の女流雀王を獲得。
昨年開催の「IKUSA」では200名以上が参加したプロ予選を通過して最終的に決勝まで進出(最終結果は4位)。
「IKUSA」はMリーグルールでの開催であり、Mリーグルールでの強さを示す格好に。
元々協会の中でも実績・キャラクター共に抜きん出ている中でタイトルも奪還したことで、いよいよ機は熟した感があります。
昨年は自身が以前からしていた「ガオー」のポーズがBEAST Japanext(以下BEAST)の「BEASTポーズ」と酷似していると話題にもなりましたが、
今回の「Mトナ」で逢川pとBEASTメンバーの対決が実現すれば、また1つ大きな話題となるはずです。

続く候補として挙げるのは、共に前期の雀王決定戦を闘い、共に雀王経験者であり、共に前回の「Mトナ」を経験している堂岐p矢島pの2名。

堂岐pは昨年のBEASTのメンバーオーディションでも鮮烈な印象を残しており、オーディションで優勝した菅原千瑛選手との対戦が実現すればエモいところ。

矢島pは前期の雀王決定戦こそ惨敗でしたが、直近5年で4回の決定戦出場は抜きん出た数字であり、団体の代表としては文句なしといったところでしょう。

上記の3名に続く4番手の候補として挙げるのは、
共に協会主催の大会である現雀竜位の真田槐pと現日本オープンの飯田雅貴p

真田pは雀王戦A1リーグ所属、かつ今年で31歳と、各団体のリーグ最高峰所属選手の中では特に年下の部類に入っており、男性Mリーガーの最年少である松本吉弘選手よりも年下。
まさに新風を巻き起こすに相応しい存在といえるはず。

飯田pは連盟の藤崎智p以来となる史上2人目、協会所属としては初となる日本オープン連覇を達成。
協会所属の有力プロですら成し得ていない偉業を成しただけに選出の可能性も十分でしょう。

そして、個人的に推したいのは2名。

1人目は橘哲也p。
前期の雀王戦A1リーグでは4位となり惜しくも決定戦進出を逃したものの、今期のA1リーグでは現在(5/19時点)3位という好位置につけており、近年の安定感は協会随一。
そして橘pといえば何といっても、赤坂ドリブンズ(以下ドリブンズ)の一員として今回の「Mトナ」に初参戦する浅見真紀選手の旦那様。
まだ「Mトナ」では実現していない「夫婦対決」が実現するのであれば、その最有力候補はここだと見ております。

2人目は田口淳之介p
前回の予想では最有力候補として挙げておりました。
過去に逮捕歴こそあるとはいえ、元トップアイドルとしてのインフルエンサー力は麻雀界でもトップクラス。
近年は第4回fuzzカップでKADOKAWAサクラナイツ(以下サクラナイツ)の渋川難波選手に次ぐ準優勝となり、
BS Japanextで放送されているJapanext CUPに「ジョーカー」として参加し、仲林選手を抑えてトップ通過で2回戦進出するなど対局でも結果がついてきているだけに、
満を持してのさらなる大舞台への進出もありそうな気がしております。

【予想】
◎逢川恵夢p
◯浅井堂岐p
◯矢島亨p
◯真田槐p
◯飯田雅貴p
▲橘哲也p
▲田口淳之介p

最高位戦日本プロ麻雀協会(最高位戦)

前回は所属プロ間での投票によって顔触れを決めていたと見られる最高位戦。
おそらく今回も同じ形をとるのではないかと見ております。

そんな中でも最有力として見るのはやはり現最高位にして最高位連覇中の竹内元太p
当時の最高位として前回の「Mトナ」にも参加しており、過去のMリーグでの解説でも見られたようにキャラ立ちも十分。
選手としてここまで魅力的な存在もなかなかいないだけに、ここを選ばなきゃ始まらないとまで言えるのではないかと。

そこに続くと見るのは、前回の「Mトナ」でMリーガーを含めた最高位戦勢で唯一決勝に進んでいる坂本大志p
今期の最高位戦A1リーグでは苦戦気味ですが、前期のA1リーグでは1位で決定戦に進出しているだけに、その地力には今回も期待といったところでしょう。

最高位戦主催のタイトル戦の現タイトル保持者の2名も有力候補の一角。

現發王の有賀一宏pは第31期發王戦にて自身初のタイトルを獲得し、4期ぶりに最高位戦に發王位を取り戻した立役者。
發王獲得時にはXにてドリブンズの園田賢選手など数多くのプロたちから祝福されていたのが印象的でした。

現最高位戦Classicの伊藤高志pは今年で33歳と麻雀界ではまだまだ若手の部類。
出身地がイタリアで趣味が筋トレということで、自らのXのアカウント名に「ボローニャ産マッチョ」をつけるなどキャラ立ちもなかなかのもの。
東海支部出身ということもあり、前回の関翔太郎pのように東海支部勢からの支持も相当集まるものと見ております。

そして、今年こそはという期待を込めて候補に挙げたいのが新井啓文p

前回の「Mトナ」では選出漏れとなり、noteにて自らのアピール不足を悔いていた啓文p
昨年は何といってもBEASTのメンバーオーディションで九分九厘決まったかと思われたところから菅原選手に優勝を掻っ攫われた悔しすぎる結果があっただけに、Mリーガーへの想いは麻雀界の中でもトップレベルで強いはず。
当然前回よりもアピールは強化しているはずですし、個人的にもMリーグスタジオで闘う啓文pを見たくて見たくて仕方ないところがあるだけに、今年こそはと期待しているところです。

その他の候補としては、前麻雀マスターズ保持者であり先日の第32期麻雀マスターズ決勝でも連覇を懸けて闘っている浅井裕介p、前期最高位決定戦に進出している太田安紀pなど。

個人的には元Mリーガー組のMリーグスタジオへのカムバックも期待しているのですが、
前回の「Mトナ」でも元Mリーガー組が1人も選出されなかった結果を見る限り、もしかしたら元Mリーガー組は端から選出対象外という不文律があるのかもしれません。
そんな中でも見てみたいと思うのが、前期最高位決定戦にて実に4期ぶりの決定戦出場となった元ドリブンズの村上淳p、今期を最後に最高位リーグからの勇退を表明した元セガサミーフェニックス(以下フェニックス)にして現フェニックス監督の近藤誠一pの2人。
特に近藤pは今後放送対局に登場する機会がさらに減るものと思われるだけに、その勇姿を少しでも見たいという想いがあります。
もし対戦の機会がほぼ皆無に等しい近藤pとフェニックスの「3姉妹」との対戦、特に魚谷侑未選手との対戦が実現したら、対戦前からグッときちゃうものがあるかもしれません。

Mリーグ関係者でいえば解説でお馴染みの河野直也pもいますが、上に挙げたメンバーが強力すぎるのと、解説としての需要も根強いだけに、優先順位はどうしても低くなってしまいそうです。

【予想】
◎竹内元太p
○坂本大志p
○有賀一宏p
◯伊藤高志p
◯新井啓文p
▲浅井裕介p
▲太田安紀p
▲村上淳p
▲近藤誠一p
△河野直也p

日本プロ麻雀連盟(連盟)

前回は5団体の中で最多となる9枠を擁した連盟。
全体として団体推薦が4枠増えた今回はさらに枠が増えそうです。

前回の選出を見る限りでは、今回も直近1年での各大会での成績が大きな基準となってきそうです。

最有力候補は何といっても連盟が誇る「二冠王(現十段位・王位)」の三浦智博p
タイトル獲得以前は正直に言って地味な印象しかありませんでしたが、昨年の第40期十段戦で悲願の初タイトルを手にすると、続く第48期王位戦も制して一気にスターダムへ。
「二冠王」となったことで今年は麻雀格闘倶楽部への初参戦も果たし、まさに充実機を迎えつつあります。

それに続きそうなのが、史上2人目となる麻雀グランプリMAX連覇を達成し、こちらも達人戦との「二冠王」であり、前回の「Mトナ」では当時の鳳凰位として参戦しているHIRO柴田p
決勝戦ではドリブンズの鈴木たろう選手、BEASTの鈴木大介選手、元フェニックスの和久津晶pを退け、当時28歳(プロ6年目)にして最強位となった桑田憲汰pの2人で、この2人の選出も相当に堅いはず。

この3名に続く候補としては、抜きん出た存在こそ思い浮かびませんが、挙がってくる名前は数多くあります。

まず鳳凰戦でいえば、前期決定戦を闘っていて前回の「Mトナ」にも出場している藤島健二郎p

十段戦でいえば、直近2期でいずれも決定戦進出、第40期決定戦では三浦pに次ぐ準優勝となり、こちらも前回の「Mトナ」を経験している近藤久春p

王位戦でいえば、前王位で前回の「Mトナ」や昨年・今年の麻雀最強戦でも強烈なインパクトを残した石井良樹p
第48期王位戦では三浦pに大きく突き放されたものの2位となった古本和宏p

麻雀グランプリMAXでいえば、HIROpが連覇となった第14期で3位となった仲田加南p

女流桜花でいえば、連覇こそならなかったものの、第18期決定戦では当時の女流桜花としてMリーガー3人を相手に防衛戦を闘って2位、前回の「Mトナ」経験組でもある白銀紗希p

プロクイーンでいえば、決定戦最終日開始時点で独走状態だった二階堂瑠美選手を最終日に逆転して第21期プロクイーンとなった蒼木翔子p

そして前回の「Mトナ」で決勝進出を果たし旋風を巻き起こした石立岳大p、この辺りが候補になってきそうです。

個人的には先日の第32期麻雀マスターズにて並み居る強豪と共にベスト8まで進出、先日の麻雀最強戦でも健在ぶりを見せた沢崎誠pのMリーグスタジオへのカムバックにも期待したいのですが、さすがに厳しいような気はしております。

【予想】
◎三浦智博p
◎HIRO柴田p
◎桑田憲汰p
○藤島健二郎p
○近藤久春p
◯仲田加南p
◯蒼木翔子p
▲石井良樹p
▲古本和宏p
▲白銀紗希p
▲石立岳大p
△沢崎誠p

終わりに

というわけで、前回よりもボリュームは少なめではありますが、今回も団体別の予想を立てさせていただきました。
手探りだった前回に比べれば予想の精度もそれなりに高くはなったはずです。
ただ、そんな予想を良い意味で裏切ってくれるような、そんなサプライズにもうっすら期待はしております。

団体推薦の全メンバーが発表され次第、答え合わせの投稿も行う予定ですので、次はそちらでお目にかかりましょう。


おまけ

団体推薦と共に気になるのが、「Mトナ」ならではの実況・リポーターの起用。
前回の「Mトナ」では実況に入った浅見真紀選手がMリーガーとなり、同じく実況に入った古橋崇志pは、体調不良で入れなくなった小林未沙さんの代打としてMリーグ実況デビューを経験、
リポーターとなった襟川麻衣子pはそのままMリーグでもリポーターを務めることになるなど、
後の進展にも繋がる可能性が十分にある今期の「Mトナ」の実況・リポーターにつきましても、
理由は省きますが予想を立ててみましたので参考までに。

【実況】
◎古橋崇志p(連盟)
○梅中悠介p(連盟)
▲新榮有理p(最高位戦)
▲松田彩花p(連盟)
▲椿彩奈p(協会)
▲吉井優p(連盟)
△小宮悠p(最高位戦)
△林美沙希p(連盟)

【リポーター】
◎松田麻矢p(協会)
◎藤川まゆp(μ)
◯林美沙希p(連盟)
○川上レイp(連盟)
▲大月れみp(連盟)


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