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好きは、強い!

私が働いている保育園の夕方保育は、2〜4歳の合同保育だから、その日の夕方の保育スタッフによって、メインとなる遊びが変わる。

(基本的には、子ども達が好きな遊びをするのだが、スタッフがしている遊びは真似したくなるもので、その場にいるスタッフの見守る・遊び込むのバランスや雰囲気が、夕方保育の遊びを左右していると言っても過言ではないのだ。)

私は〝製作大好き〟スタッフなので、子ども達もそれを分かっていて、「みんとー!今日は何の絵描くの〜?」「また一緒に絵の具しようよ!」「クリスマスの可愛いの作りたーい!」なんて、声を掛けてくれる。

自分の好きなことを覚えてくれていて、それを大好きな子ども達と一緒にできるって、すごく幸せなことだ♡

そして、これが最近の夕方保育での私の作品↓
(子ども達のを載せれないのが残念…)

鮮やかな秋のさんぽ道

真夜中のクリスマスツリー

秋のくだもの

つないだ手と手

子ども達や、周りのスタッフ、保護者の方が「みんとの絵かわいい!」「家に飾りたい!」「きれい〜!」なんて褒めてくれるから、それもまた嬉しい♡

保育園によっては、保育スタッフが子どもが真似できないレベルの作品を作ったり描いたりするのを嫌がることもあるから、今の園は、子どももスタッフも好きなこと・やりたいことをできる環境があって、すごくありがたい。

画材を使った遊びは、玩具(ブロック、ままごと、パズル、絵本)で遊ぶよりも、準備や片付けに手間がかかる。

だけど、その分興味(準備)→実践(お絵描き)→振り返り(片付け・展示)のサイクルで、いい感じに〝遊び込む〟ことができるということに、最近気付いた!

私は、子ども達に絵が上手くなってほしい!とは思わないけれど、自分の想像を、形あるものに表現する楽しさやおもしろさを感じてほしいな〜と思う。

だからまずは、自分自身が楽しんで絵を描いている姿を見せる!ということをしている。

👧🏻ねぇねぇ、なんで、りんご描くのに紫使うの?

👩🏻紫は、影を作ってくれる色なの。絵を描くときはね、影と光を描くと本物みたいに見えるんだよ。

👧🏻へぇ〜!じゃあ光は何色で描くの?

👩🏻ん〜、描くものによって違うけど、りんごの時は黄色かな〜?決まりはないんだけど、みんとはそうしてる!

👧🏻影と光を描いて、その後はどうするのー?

なーんて、子どもの素朴な疑問に答えていっていたら、しばらくすると

👧🏻次、青使うでしょ?!

なんて、子どもが私の使う色をピッタリ当ててきたりするからビックリ。

子どもって、学ぶチカラが凄まじくて、すぐに新しいことを吸収するから、保育スタッフとして〝どんなささいな言動も、この子の価値観に繋がる〟ということを意識して日々関わるようにしている。

【好きこそものの上手なれ】とはよく言うが、子ども達が質問している〝平面画における立体技法の光と影に使う色合い〟というのは、美術学校の入試の基本知識になっているレベルの話なのだ。

それを保育園の4歳児が、興味を持って聞いているということに、鳥肌が立つほど感動した。

何事も「なんで?」という興味から始まって、「やってみたい!」に繋がり、「楽しい!」「おもしろい!」からの、「極めたい!」になる。

極めたい!のゾーンまでいくと、それはその人の生きる楽しみになるし、それが心の支えになったりもする。

だから〝子どもの初めてを中途半端にしない〟をモットーに、色々な角度から子ども達の興味を引き出していきたい!と改めて思った。

※ちなみに、私が絵を好きになったのは、保育園時代のエピソードがきっかけ。やっぱり子ども時代の経験って、良くも悪くもその人を作っているよなぁ。

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