よい風呂の日と望月湯のこと

明日から３連休。つまり、今夜は銭湯に行くしかない。そういうものだ。

昔、友人の矢澤くんが
「キャバクラ行く前の礼儀だぜ！」
とフリスクをススキノの路上で一気食いしていたが、それと同じことである。そういうものなのだ。

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望月湯でサッパリと汗を流し、ゴールデンウィークを控えた私の身体は黄金以上に輝いていた。

「ゴールデン小雪ってグラビアアイドルいたよな」
そんなことを思いながら脱衣場のテレビを眺めると、北海道のローカル情報ワイド番組「今日ドキッ！」が流れていた。

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「今日４月26日は『よい風呂の日』です！」
というアナウンサーのコメントに続き、「札幌最古の銭湯」として藤の湯のVTRが流れた。「４よい２ふ６ろ」ということなのだろう。

「い」が不憫すぎるとは思うが、グレゴリオ暦には「41月」がないので仕方ない。
諦めろ、い。俺は好きだぞ、い。

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望月湯で観る藤の湯。なんとも奇妙だ。モスバーガーでマックシェイクを飲むような心持ちとでもいおうか（だいぶ違う）。

VTR明け、満面の笑みをたたえた妙齢女性コメンテーターが映し出された。

「誰これ？」と思っていたら「大坂なおみの母」とのテロップ。子の七光りというやつである。倉木麻衣の父以来だ（ゴン中山の父でも可）。

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帰路、白石バスターミナルのPUDOで荷物を受け取った。

CD買ったの、いつ以来だろう。

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今頃、NHKホールでは小沢くんとスチャが唄っているはずだ。チケットが取れなかった私は大人しく地元の銭湯に入り、肉を焼き、酒を飲んでいる。

行きたかったぜチクショウとは思うけど、熱くてデカい湯船も、安いカルビ肉も、濃いめのハイボールも悪くない。よくなくなくなくなくなくない。

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風薫る 春の夜。笑う 愛す！