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「写真」を通して

2年ほど前から趣味で写真を撮っているのですが、せっかくなので今「写真」についてどう考えているか残しておきたいと思います。


私としては、これほど良い趣味はなくどのようなものを撮るのかにもよりますが、それぞれが自分の思うようにシャッターを切る。一瞬の作業を永遠に残すことができる。全体で見ればそれほど邪魔くさいものはないですが、個人単位で考えればその人それぞれの思いを残す素晴らしいものなのではないかと思っています。
それに加え、私はSONYのa6000を2年ほど前に買ったのですが、一度買っちゃえばそれ以降はあまりお金かからないですし、人によっては趣味が同じ人と繋がれたりで交友関係が広がったりとメリットが多い気がします。


私は趣味としての「写真」をたくさんの人にオススメしているのですが、その一番の理由がクリエィティブな仕事をしている人以外、日常的に気にする機会が少ない「自分の感覚」を確認できるという部分が大きいです。
これって意外と大切なことじゃないかと思っていて、自分が感覚的に好きなものをその人自身は案外知らないのではないかと。なんとなく周りに流されて好きと思っているものや、特にそんなことも意識せずに身の回りのもの含め側において、選択していることが多いのではないかと感じることがあります。特に前者は割と大きな問題じゃないかな。人が好きそうなもの、人気がありそうなものを選び、身につけ、側に置く。そこには確かに周囲に好かれる為という考え方が存在するがそのことにどれぐらいの価値があるのかをSNSのによって自身を表現し広めることが容易な今こそ一度ゆっくり考えるべき問題だと思う。


その分写真を撮る人はそのような部分を意識することが多いのではないかと思う。人によって好き嫌いがあることは他の人が撮った写真を見ていればわかるし、やはりただの趣味といえど、どうせやるからには自分にとってできるだけ良いと思うものを撮りたい。と次第に思ってくるものでその考えは自分の感覚と向き合わなければ出てこないのではないかと。


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私は街を歩き回って写真を撮るのだけどこの歩き回っている時間にかなりいろいろなことを考える。考えることは別に写真についてだけではなくプライベートなことや自分が街に出て感じる違和感なんかについてだったり、本当に人はいろいろなことを考えるんだなと実感する。
要するに「ながら」でいろいろなことをやっている。一番に何がくるのかはわからないが、「歩きながら」「考えながら」「良い瞬間を探しながら」もしかしたら写真を撮ることは私にとってこの中ではウェイトの大きいことではないのかもしれない。ただ、それでも歩きながらにたくさんのものを見て、光を気にし、シャッターを切り、どんな写真が撮れたかと考えている時間は本当に楽しい大事な時間で、これがなければ人生どれぐらいつまらないだろうと思うことすらある。
もともと歩くことも、考えることも好きなのでまさにこれといった趣味を見つけました。といった感じだろうか。
多分だけどこの趣味は健康にもいいんだと思う。1日数時間歩き回るわけだし、私の好きな森山大道さん含め割と多くの有名なフォトグラファーは高齢になっても元気に写真を撮り続けているのではないかな。


感覚のことを言うと、写真を撮ろうと歩いている時にそれについて考えている時間はほとんどない。ただ、撮った写真を家で見ている時にやっぱり思うのは自分の好きなもの、「感覚」とその時考えていること、「思考」がよく混ざっていると感じることが多くある。
カメラを向ける先は基本的に自分で良いと思った瞬間なんだけど、あとあと見返すと傾向として自分の考えが反映されているのかなと思うことが多々あり、私にとっての「写真を撮る」と言う行為は自分の感覚と思考を掛け合わせたものなんだろうなと今は考えている。

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人は基本的に他人と接している。それが直接的であるか間接的かは別として人とあまり合わない人でも本を読めば、映画を見れば何かしらの影響を受けるのは至極当然だと思う。ただそれでも言えるのは、この行為の中に「他人の評価」は考慮されていないという事実は私の中ではかなり大きいことだと思う。自分の良いと思ったものを他人が良いといってくれれば当然嬉しいんだけど、それでも評価は二の次で、誰にも評価されないからといってその行為をやめることはないし、評価されるために自分の思考を変えるつもりもない。
一番大事なことだと思う。現時点で私の写真は評価されていないわけで有名であるわけでもない。それでも好きだから撮り続ける。ただ、せっかくだし写真を見てくれた人に何かしらの感情を持って欲しいしそう言うものを撮れればな。せいぜいその程度だろうか。


これを読んでくださった方には別に写真を撮れと言わずとも自分の感覚と向き合う時間を作って欲しいと思う。自分が好きなものを他人に否定されようがそんなことは気にする必要がなくて、気にしなければいけないのは他人との同調のみで本当に自分が好きなものが何かわからないことだと思います。
それを考える習慣ができると自分がどれほど変化しているかを実感することもできます。好きなものなんて案外ころっと変わったりするもので、それに気づくことも楽しさの一部かなと思っていたりします。
この機会にぜひ時間を作ってみてください。


写真はインスタグラムであげているので良かったら覗いてみてください。
https://www.instagram.com/_t0909_

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