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ヘナで白髪染め 〜選べるカラーと引き換えに、健康で豊かな髪を〜

進む白髪化の悩み

人間、40年も生きていると、悩みの種類も深さも増しますが、白髪もそのひとつ。30歳を越えたあたりから徐々に増え、今や全体の4割に。

グレーヘアを素敵に装えるセンスやテクニックや容姿があれば、それも選択肢ですが、私の場合、単に「生活苦」を醸し出すだけの悲しい結果になりそうで、踏み切ることができません。

さらに悩みを深めるのが、髪の伸びるスピード。数年前から生え際付近も白くなってきたせいでそれが目立ち、1週間で根元5ミリが白く輝き、手入れが行き届いていない感が出てしまうのです。

そのため、毎週染めたいけれど、美容院は時間的にも経済的にも現実的ではないので、”ナチュラル”を謳ったイタリア製のヘアカラーでセルフカラーしていました。

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染めすぎで、髪がスチールウールに

そのイタリア製ヘアカラーは”ナチュラル”な割に、カラーの自由度が高く、また45分くらいの染め時間でしっかり色が入るし、白髪も黒髪も同じトーンに染まり上がるのが気に入って、明るいマホガニー色をキープしていました。

ところが、半年ほどすると毛先が縮れ、手触りが悪くなってきました。それでも枝毛にはなっていなかったので、パーマをかけて見た目を誤魔化そうとしました。(今思うと、なんて恐ろしいことをしたものでしょう!)

パーマ後も相変わらず、マホガニーに染めていたのですが、次第に毛先は火で炙ったかのようにチリチリに。艶はおろか、乾燥し切って、スカスカに軽くなっていきました。この頃、抜け毛も増え、頭頂部やこめかみ上あたりが寂しくなってきた印象もありました。

ある朝、毛先にブラシを通したところ、スチールウールのようになった髪はパラパラと粉のようにちぎれて床に落ちたました。私の髪は、もはや毛髪ではなくなっていたのです。極限まで髪を痛めつけた、当然の結果でした。

後に知ったことですが、海外の染毛剤は日本の美容院で認可されていない強い薬剤が使われていることがあり、染まりは良いがダメージも大きいそうです。発色がいいからと、毛質の劣化に目を瞑り、周囲に醜い髪を晒し続けたことを、心から恥じ、猛反省しました。

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髪をバッサリ、リセットを決意

美容院で頭にぶら下がったスチールウールを除去してもらい、人生2度目のショートカットにしました。それから髪の健康を考えて、なるべくケミカルなヘアケア製品を使わないことにしました。

なにより染毛剤は、過去にトライして全く染まらなかった苦い思い出はあるものの、髪の健康を考えたときに真っ先に頭に浮かんだ「ヘナ」に再トライしてみることにしました。(※ ここでは広い意味でのヘナ染めを指します)

使い勝手がよく、すぐに染まるケミカルに慣れていると、同じような手軽さを期待してしまいますが、まずはその考え方を改める必要がありました。カラーも、地毛より明るくすることはできないため、長年親しんだマホガニーから黒髪に転向となりました。

またヘナは、天然のものなので、使う人の髪質、調合、メーカーや、使う環境、つけ置き時間、季節などによっても仕上がりが左右されます。条件によっては、うまく染まらないこともあります。

そのため、最初の頃はいろいろなメーカーの物を、いろいろな条件で試して研究し、自分なりの使いやすさを追求してゆくことになりました。これが自分のスタンダード、と思えるスタイルがなんとなく見えてきたのは、模索を始めてから1年半が経過してからでした。(自分のスタンダードとなった方法については、別記事で紹介したいと思います。)

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健康で豊かな黒髪が取り戻せた!

しかし、毎週のヘアカラーをヘナに変えた結果、ロングになった今でも毛先までしっとり、すべすべの手触りが復活しました。毛量も増え、薄くなりかけていたエリアにも新たに髪が生えてきました。

ケミカルで染めていた頃は、思い返せば頭皮も薬負けしていて、染めたあと2〜3日間は、痒みとフケが出ていたのですが、そういうトラブルは一切なくなりました。

何より、人に不快感を与えない、健康な髪になったことが嬉しくてしかたありません。改めて、不自然さや不健康さは、美しさと相反する要素だし、美しい色=美しい とは限らないなあと感じました。

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