SNSは共感の場としては最高だけど、議論の場として使うと泥試合へ発展する

先日Twitterに自分の個人的な意見をあげたところ、リプライが飛んできました。(私のnoteプロフィールに紐づいているものとは別のアカウントです)詳しい内容については伏せさせてもらいますが、簡潔にいうと「まぁ私はそうは思いませんけどね」という内容のものでした。



う、うるせ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


な、なんで見ず知らずの人にわざわざそんなこと言われにゃならんのだ!ふつふつと怒りが込み上げてきて、アプリのウィンドウを開いては閉じ、開いては閉じをしばらく繰り返していました。結局その人にコメントを返すこともなく、そっとミュートさせていただきました。



ツイートの内容自体はそんなにセンシティブなものではなかったと自分では思っています。そして誰かを傷つけるようなことはないように注意を払いながら発信したつもりだったので、びっくりしてしまったのです。



「まぁでもそれがSNSだからね。嫌ならやめれば?」と言われてしまうとそれまでなのですが、この体験を通して「SNSは共有・共感の場としては最高だけど、議論の場としては適していないかもな」と感じました。



好きなアイドル、歌手が共通する仲間を探して、一緒に盛り上がる。共通の趣味を持つ仲間とつながり、コミュニティを広げる。同じ目標を持つ人たちとモチベーションを高め合う。そうしたことを目的として使う分には、SNSは非常に適していると思います。リアルな世界だと絶対に出会えないような人とも、簡単に出会えてしまうのがSNS最大のメリットです。



ただ、議論の場としてはどうでしょう。



たとえばTwitterで自分の気に食わないツイートを目にしたとしましょう。でも所詮は140字の中で述べられている短い文章です。ましてや顔も性格も知らないような人の発信なんて、一体どれくらい内容の意図を汲み取れているのでしょうかそんな状態で議論を始めても、こじれにこじれるであろうことは想像に難くありません。



また、この「相手の顔が見えない」というのも厄介なポイントです。先程述べた「相手の意図が汲み取れない」というのは現実世界でもよくあることですが、そんなとき私たちは「顔を突き合わせて、話し合う」ということをします。それが議論です。どういうつもりで発言したのか、なにかそう思うようなきっかけ・経験があったのか。お互い顔を見ながら話し合うのが、私の思う健全な議論です。



ただSNSだとこれができない。相手の顔も名前も性格も知らないばかりに、相手がただの憎たらしい記号に思えてきてしまう。だから相手がどれだけ傷つくかを想定せずに、キツい口調で、言葉の刃で、気づかないうちに相手をめった刺しにしてしまうのです。画面の向こう側にはいつも生身の人間がいるのに。顔が見えないとそんなことも忘れてしまいます。



たとえば現実世界で言い合いになっても、相手が精神的ダメージを喰らっている表情を目の当たりにすれば「あ、言い過ぎてしまったな」と思い返すことができます。そこで口調を少し緩めることもできるし、直接謝ることだってできる。SNSだとそんな風になっている場面をあまり見かけません。むしろどんどん燃え上がり、黒焦げ状態になっているところを目にする気がします。私だけでしょうか…。



また、「自分も想像できないくらいの人数が、やりとりを見ることができる」というのも泥試合化するポイントかと思います。始めは一対一のやり合いだったのに、どんどん「俺はこう思うぞ!」、「いやいや私はこうだと思う!」と全く関係のない人が飛び入り参加してきて、気づけば場外乱闘騒ぎに…なんてことも。



というわけでワタクシ的自論が確立されました。「知らない人とSNS上で直接議論はしない!」。そして「少しでも嫌だな、と思うアカウントがあれば見えないようにしてしまう」。



ただ、誰かの発信を見て「いや、私はこう思うんだけどな。自分の意見を発信したい!でも相手と喧嘩になるのも嫌だし…」と思うこともあるかと思います。そんなときは、相手を名指しせず、ぼかしながら自分のアカウントで意見を発信するのはいかがでしょう!要は相手に直接言いに行かないというやり方です。



みんなそれぞれ違った意見を持っており、どれが絶対に正解ということは基本的にないと思っています。そして自分が思ったことを発信することは自由です。あまり萎縮しすぎて何も言えなくなってしまうのも良くないと思うので、相手を直接攻撃しない形で自分の意見を発するのが現時点での最適解かなと思っています。



さて、最後に大切なことを言わせてください。この記事に関しましても、完全私の個人的主観なので!あくまで!主観なので!「ほーん。そうなんすか」くらいに収めていただけると助かります。(言い訳)



もし「いやいや!私・僕はこう思うぞ!」という方は、ぜひあなたのアカウントで思う存分その思いの丈を展開していただければと思います。お互いヘルシーなSNS生活を送りましょう。

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