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FLEE アニメーションでなければ、伝えられなかった実話

5/29Fan’s Voiceさんのオンライン試写会で鑑賞しました。難民であることや同性愛などの苦悩を抱える青年アミンの物語ですが、アフガニスタンで自身が難民であり、同性愛者であることを隠していて、身元が明かされると家族が当局から酷い目にあわされるのでアニメーション化されて事実を伝えます。いま現在ウクライナ移民問題などが噴出するなか、難民問題にどう組みすればいいのか解らずにいたところの試写となり、自分の中に新しい引き出しができたようです。

★女性はより苦難に陥る難民問題★

主人公アミンには二人の姉が家族にいます。アフガニスタンから逃れるのに、二人の姉が優先されるのですが船で避難中、精神的ショックと船酔いで家へ戻されてしまいます。また、アフガニスタンで、アミンと兄が新たに出来たマクドナルドに立ち寄った際、当局の男性に補導されます。補導先の車中に女性もいたのですが、アミンと兄は釈放されるなか女性は当局の男性達に取り囲まれて…本当にこれが少し前に起きた事実だと思うと同じ女性として憤りが隠せませんでした。

★流れる音楽が当時の自分を彷彿とさせる★

劇中歌として『テイク・オン・ミー』(TAKE ON ME / A-HA)が流れ、この曲が流れていた頃、私は難民問題など頭になく淡々として学生生活を送っていたように思います。アミンが壮絶で過酷な半生を親友である映画監督の前で彼は静かに語り始めるところから映画が始まるのですが、現在のアミンがパートナーと幸せな生活を現在送れていることが数少ない救いとなりました。また、アミンの兄が弟が同性愛者と知ると怒るかと思いきや、同性愛者のバーに連れ出す部分もあり、家族の愛にも触れることができます。 

難民、移民、差別、同性愛の偏見など、現在を取り巻く問題が多いなか、この映画を観ることで自分がいかに未知であったかを知ることになりました。今後人に会うごとにこの映画の話をして、少しでも支援の力になれたらばと思いました。6/10全国ロードショー!

#FLEEフリー

@Fan’s Voice


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