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プレーモデル作成


基本的なプレーモデルの構造はこのような形で考えます。

プレースタイル

プレースタイルは、チームが全体としてどのようなプレーをするのかというイメージです。
こんなサッカーがしたい、このサッカーを目指すんだというものなので、チーム全員がすぐに思い出してイメージを共有できることが重要です。
野洲高校のセクシーフットボールが 1番わかりやすいんじゃなかなと思います。

DNA

DNAとは、チームのプレースタイルを実現する上で、DNAのレベルまで染み込ませたい要素です。
チームの全てのトレーニングでこの要素が含まれていることが望ましいもので、無意識のレベルで繰り返すことで少しずつ身についていくものです。

Ex.
・相手が嫌なことをする
・前線からのプレス
・”5秒”で奪い返すカウンタープレス
・対応力/適応力
・連続性

みたいな感じですね。プレースタイルと、DNAを設定することによって、なんとなくチームの色というかどんなサッカーをするのかイメージできるんじゃないかと思います。

一般原則

ここからは戦術 一般原則と呼んでいる項目です。
4局面における原則をまとめています。

Build up、Possession、崩しのように攻撃の中にも分類できるものがあるので分けています。
それらの中で共通する原則(相手の背中を取る、ボールを守る)を設定します。
このスライドでは僕の言葉で設定していますが、皆様のプレースタイルに合うように設定していただくのが良いと思います。

以下の2つのポストのようなイメージです。

個人・グループの原則

こちらも一般原則で設定した4局面、原則に基づいて設定します。
チームとしてプレーの目的を達成するために、個人・グループの単位でどのようにプレーするのかの指標となります。プレーの基準、判断の基準となるものです。
「攻撃」「守備」の例を以下に示します。

「守備→攻撃」を攻撃の原則、「攻撃→守備」を守備の原則と同じで考えても良いと思います。

技術

技術はチームとして、個人・グループとしたやりたいことを実行するための手段です。
パス、ドリブル、コントロール、シュートなど、できることが多い選手ほど、プレーを実行する選択肢が多い状態です。
ただ、使える技術が少ないからサッカーが下手だということがイコールではありません。
一般原則、個人・グループの原則を理解し、相手の状態に応じて自分ができることの中で適切な技術を選択することができれば、問題なくプレーできることがあります。
ただ、技術が高いことに越したことはありません。

これでプレーモデルが完成です。
実際にトレーニングや試合をしていく中で必ず修正点が出てきます。
その都度、プレーモデルは修正されます。
最初に決めたプレーモデルを一貫して継続すというよりも、軸は一貫しながらも、ブラッシュアップしながらチームのプレーモデルを確立していくイメージです。

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