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コーチング・トレーニングの理論や実践について発信。 【サービス】 指導者の振り返りサ…

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コーチング・トレーニングの理論や実践について発信。 【サービス】 指導者の振り返りサポート

マガジン

  • トレーニング振り返りサポート

    これまで、いろんなトレーニング理論やトレーニングに関する情報を発信してきました。 その中で、やっぱり選手が楽しくサッカーができて、サッカーが上手くなって、もっとサッカーをやりたいと思えるようになって欲しいと思っていました。 選手がより良い環境でサッカーをしてほしい。 ものすごい施設で練習できるとか、高いボールやスパイクを使えるとか、そういうことも大事ですが、 やっぱり良い指導を受けることができる環境こそ、選手のために必要な環境じゃないかと思いました。 「指導者のレベルアップ」をサポートします。

  • コーチのテクニック

    現場でコーチングするときにちょっと使えるテクニックを紹介しています

  • コーチングの失敗談

    コーチングの正解は選手によって変わるけど,失敗や間違いは高確率で一致すると思います.これまでにコーチングやトレーニングをしてきた中での失敗談について書いていきます.

最近の記事

  • 固定された記事

トレーニングの振り返りをサポートします

指導者の成長のために、トレーニングの振り返りをサポートするサービスこれまで、いろんなトレーニング理論やトレーニングに関する情報を発信してきました。 その中で、やっぱり選手が楽しくサッカーができて、サッカーが上手くなって、もっとサッカーをやりたいと思えるようになって欲しいと思っていました。 選手がより良い環境でサッカーをしてほしい。 ものすごい施設で練習できるとか、高いボールやスパイクを使えるとか、そういうことも大事ですが、 やっぱり良い指導を受けることができる環境こそ、選手の

    • ベルシュタインの自由度問題

      自由度とは あるシステムが持っている独立して動く構成要素の数です。 たとえば、人間の身体は関節によって可動性が確保されています。 肘関節は、屈曲伸展の自由度1、肩関節は、屈曲伸展と内転外転と内旋外旋の自由度3と言えます。 このように関節ごとに自由度は決まっており、何か動作(モノを投げるなど)を実行する際には、複数の自由度を持つ関節を連動させています。 さらに、身体を動かすために、筋肉が働きます。 モノを投げるという動作だけでも、どの筋肉が、どのタイミングで収縮し、関節が動

      • 言葉による文化形成

        選手にフィードバックで伝えたいことは 「君を信頼している」 「君はもっと良くなれる」 ということです。 「君は〇〇しない」と「君は〇〇しなかった」 「君は〇〇しない」 この言葉には「君はいつも〇〇をしない選手だ」というメッセージが潜んでいます。たとえ 1回のミスであったとしても、そのミスを拡大解釈させ、それが永続的に続いているミスのように感じさせてしまいます。 一方で、 「君は〇〇しなかった」 という言葉には、 1回限りのプレーやアクションを評価する言葉に感じられます。

        • 忘却との戦い

          練習で説明したことをなぜ選手はできないのか。 何度も言ったことをなぜ忘れてしまうのか。 どの指導者も1度は感じたことがあるのではないでしょうか? 知っていること、できること、学習したこと ミーティングで説明し、トレーニングの中でできた。 「今日のテーマに関して、選手はもう完全にできるようになった。必要な時に今日学んだことを発揮できないのは選手の集中力やモチベーションが足りていないからだ。」 指導者も選手もこのように考えているパターンがほとんどです。 もしこの仮説が正

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          6本
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          2本

        記事

          コミットメント

          選手の学習を促進しますチームに所属している選手が適切にチームのプレーモデルを学ぶことができます。プレーモデルの学習するという目的を達成するためには、適切なトレーニングをいつ行うかが重要です。適切なタイミングで、適切な難易度と複雑さで、適切な順番でトレーニングすることで、より効率的に学習することができます。そのために、入念に練り込まれたトレーニング計画が必要であり、必要に応じてその計画がブラッシュアップされる必要があります。このサービスでは、トレーニングに対して数値的なデータを

          コミットメント

          トレーニングデータの記録

          振り返りは、質的評価が一般的に行われています。 こんな現象が起こった。 これが上手く行かなかった。 この選手はこのようにプレーできると良い。 かなり主観的で蓄積して振り返ることが難しい振り返りの方法だと言えます。 質的評価とともに、 数値を記録していくことで週間トレーニング計画やサイクルトレーニング計画の振り返りが可能となります。 トレーニングタイプの分類 評価のため、一定の基準をもとにトレーニングの分類が必要なので、全てのトレーニングを10種類に分類します。 分類の

          トレーニングデータの記録

          トレーニングの構成

          週間トレーニング計画で設定した1日のテーマをトレーニングに落とし込んでいきます。 トレーニングで最も重要となるのは難易度の設定です。 成功と失敗のバランスと言われますが、70%程度の成功、30%程度の失敗が起こることが基準です。 ほとんど誰も失敗しないのであれば、複雑性と難易度を高め、ミスが起こりすぎてトレーニングが成り立たないのであれば、複雑性と難易度を落とす必要があります。 複雑性と難易度のコントロールですが、コーチがコントロールできる要素は5つです。 「人数」

          トレーニングの構成

          トレーニング計画の作成

          プレーモデルをもとに、トレーニング計画を作成します。 「サイクルトレーニング計画」 まず最初に作成するのは「サイクルトレーニング計画」です。 まず 1行目にプレースタイルを入力します。今後設定していく要素は全てこのプレースタイルを実現するために必要なもので、つながっているものになっています。 必ず6週間で全ての項目を実施してください。サイクルの組み方は2週間ずつ同じテーマを繰り返しても良いですし、3週間で全て実施し、次の3週間でブラッシュアップする形でも良いと思いま

          トレーニング計画の作成

          プレーモデル作成

          基本的なプレーモデルの構造はこのような形で考えます。 プレースタイル プレースタイルは、チームが全体としてどのようなプレーをするのかというイメージです。 こんなサッカーがしたい、このサッカーを目指すんだというものなので、チーム全員がすぐに思い出してイメージを共有できることが重要です。 野洲高校のセクシーフットボールが 1番わかりやすいんじゃなかなと思います。 DNA DNAとは、チームのプレースタイルを実現する上で、DNAのレベルまで染み込ませたい要素です。 チーム

          プレーモデル作成

          見ることを学ぶ

          アクションするために知覚/認知し、知覚/認知するためにアクションを起こす。 同じものを見ていても、その人のレベルや経験によって認知する要素は全く違うことは明らかです。 この有名な動画も、初見と、2回目以降で答えを知っている状態で見ると全く認知するものが変わります。 逆に「そこ」にしか目が行きません。 サッカー選手はサッカーの構造全てに触れて、そこで何をどのように見るのか、そしてどのように認知するのか理解している必要があります。 ものすごいスピードで流れていく試合の中

          見ることを学ぶ

          匿名的フィードバック

          今回は選手の内省を促すコーチングのテクニックを紹介します。 フィードバック 選手のプレーに対して、 ・良いのか、悪いのか、評価を与える。 ・より良い方法を提示する。 ・フィードバック後のプレーを評価する。 具体的なフィードバック 様々な目的で、フィードバックは行われますが、 特定の選手に向けられて発信されるフィードバックは以下のようなものです。 「〇〇、良いタイミングで背後に抜け出したぞ!」 「△△、アプローチはもう 1歩寄せろ!」 など、具体的にいつ、誰のプレーに対

          匿名的フィードバック

          切り替えを強調したトレーニング

          はい、みなさんこんにちは。 久しぶりのnote投稿です。 ここ数年で共有したい情報や体験談がたくさんあるので記事を書いていこうと思います。 切り替えが重要攻撃から守備、守備から攻撃といった切り替えの局面は近年さらに重要な局面、ゴールが生まれる局面となってきています。 ・ボールロストした瞬間にカウンタープレスをかけたい。 ・ボールを奪った瞬間にカウンターを打ちたい。 ・奪ったボールを失わずに保持したい。 切り替えの局面を制することで試合を有利に進めることができるのは明らか

          切り替えを強調したトレーニング

          【動きを学習する -コンテクスチュアルトレーニング-】質疑応答

          2020年に実施したセミナーの動画を公開します。 【動きを学習する -コンテクスチュアルトレーニング-】PITTOCKROOMオンラインイベント Frans Bosch著 Strength training and Coordination: An integrative Approach は2020年1月1日に「コンテクスチュアルトレーニングー運動学習・運動制御理論に基づくトレーニングとリハビリテーション」として翻訳・出版されました。 当時、難解な内容で理解が難しい部分も多

          【動きを学習する -コンテクスチュアルトレーニング-】質疑応答

          守備チームがやっていることは2つしかない

          こんにちは。 M.Y. Trainingです。 今回は自分たちが攻撃している時に相手は何をしているのか? ということについて考えてみようと思います。 「何を言っているんだ。自分たちが攻撃しているということは、相手は守備しているだろ!」こんな声が聞こえてきそうですね。間違いないですッ! それでは、もうちょっと詳しく考えていきましょう。 ◯守備チームがやっていること自分たちが攻撃している時に相手がしていること。これはもう2つしかありません。 「ボールを奪いにきている」か「ゴ

          守備チームがやっていることは2つしかない

          サッカーの練習とは・・・

          こんにちは。 M.Y. Trainingです。 毎日の練習で何をテーマにしていますか? ビルドアップ・ポゼッション・サイドからの崩し・フィニッシュ・・・いろんなテーマを持って練習しています。練習を考える時にはだいたいこんな感じで試合の局面にフォーカスしたり、改善したい状況を抜き出したりして練習の流れを組み立てていると思います。 今回は、ちょっと違った視点からサッカーの練習を考えてみようと思います。 ◯スピードパススピードを速く、地面を滑らせるボール、相手の足元にぶつける

          サッカーの練習とは・・・

          サイドを使った攻撃はなぜ効果的か。

          こんにちは。 M.Y. Trainingです。 サイド攻撃や幅を使った攻撃というのはよく聞くワードだと思います。サイドを使った攻撃が効果的ということは当たり前のようにみんなが知っていることだと思いますが、なぜ効果的なのか、ここでもう一度考えてみようと思います。 なぜサイドを使うことが効果的なのか・・・ それは、DFの目線が関係しています。 そもそも人間はシマウマのように全方位の状況を一気に把握できるほどの視野を持っていません。ほとんどの場合、背中側というのは死角になってい

          サイドを使った攻撃はなぜ効果的か。