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言葉による文化形成


選手にフィードバックで伝えたいことは
「君を信頼している」
「君はもっと良くなれる」
ということです。

「君は〇〇しない」と「君は〇〇しなかった」

「君は〇〇しない
この言葉には「君はいつも〇〇をしない選手だ」というメッセージが潜んでいます。たとえ 1回のミスであったとしても、そのミスを拡大解釈させ、それが永続的に続いているミスのように感じさせてしまいます。
一方で、
「君は〇〇しなかった
という言葉には、 1回限りのプレーやアクションを評価する言葉に感じられます。1回のミスなので修正や改善の可能性は残されています。

ポジティブフレーミング

言葉の習慣は、長期的にそのチームの文化を形成するツールです。
「〇〇しない」「〇〇しなかった」というような微妙な言葉の違いに気を配ることで、選手の感情に与える影響を変えることができます。
選手が良くなるということは、選手にとっても、コーチにとっても最大の目標であるはずです。
そのためには、厳しいフィードバックが必要な場面もあるはずです。
「ここではこうしなければならない。」
「このプレーは絶対にダメなプレーだ。」
このようなフィードバックであったとしても、選手のやる気を起こさせる形であるべきです。
「コーチのフィードバックは、いつも自分を良くするために言ってくれている。コーチは自分を信頼してくれている。」と選手が感じているからこそ、厳しいフィードバックであっても受け入れて改善に繋げることができます。
普段のフィードバックからこの関係作りが重要です。

まとめ

このようなフィードバックを意識することで、批判的なフィードバックとバランスを取るために、それほど良くないプレーを褒めることでバランスを取る必要がなくなります。
褒めることは、「そのプレーを繰り返してくれ」というメッセージです。
より多くの素晴らしいプレーを引き出すという、最も価値ある用途として「褒める」ことを使うことができます。

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