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BUCK-TICK アルバム全曲紹介 - 6th 狂った太陽

どうも!まいたくです。
今回の記事は「BUCK-TICK アルバム全曲紹介 - 6th 狂った太陽」をお送りしますー!!(^^)/

実は、今回初のアルバム紹介記事ということでね、、
、、まずは何から手をつけていこうかなぁ・・・と、熟考に熟考を重ねた結果、やっぱりこの「狂った太陽」にすることにしました!

だって、このアルバム、恐らく人生で一番聞いたアルバムですから。。
恐らく、ざっと数万回は聴いてると思います・・・('Д')

そんな、何万回聴いても飽きの来ないこの「狂った太陽」の全曲レビュー、張り切って、行ってみましょう!

ではいく!

※なおBUCK-TICKの紹介記事は以下となります。もし読まれていない方は先お読みいただけるとより楽しめると思います(^^)

特にvol2に当アルバムの紹介記事をガッツリ載せています。
コチラには記載しないので、ぜひ先にご覧ください!(^^)


◇6th 狂った太陽 - 全曲紹介

概要:
 リリース:1991/02/21
 ジャンル:
  ロック/エレクトロニック/インダストリアル・ロック/オルタナティヴ・ロック/ポップ・ロック/ハードロック 
 
※以上、Wikipedia抜粋
 サイケデリック・ロック
 
※以上、勝手に追加・・(^^;)

01.スピード [作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]

BUCK-TICK屈指の名作「狂った太陽」の幕開けを飾るにふさわしい、スピード感のあるナンバー。
インディーズ含め、4作目のシングルでもありますね。

以前の記事でも触れましたが、本作に先行して発売されたこの曲を初めて聞いた時「今までと何か違うぞ?」という予感と、アルバムへの期待が高まり、それが現実ものとなりました。ですので、私にとってこの曲は「覚醒したBUCK-TICKの象徴」として、今も好んで聴いています。

変則的なドラムのリズムと、ノリの良いベースの音が題名のとおり「スピード」感、を表現していると思うのですが、その反面、ギターはそれほど早くないです。ただ、ここにもBUCK-TICK的なクセがあり、マイナーな音調を鳴らすギターの音色が、曲全体に不穏な印象を与え、また近未来・都会的な演出を誘っているようにも感じます。

また、櫻井さんのボーカルも今までとは違い、非常に存在感のある「強い声」になっています。それが破滅を想像させるこの曲の世界観とスピード感に非常にマッチしていて、めちゃくちゃかっこよい曲に仕上がっています。超名曲です!

02.MACHINE [作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]

「スピード」に続き、疾走感を感じるスピードナンバー。
ただ、こちらは「スピード」と違い、ドラムやベースだけでなく、ギターも含めて、ストレートに疾走感を演出しています。

ただ、ここもやっぱりBUCK-TICK、ボーカルにクセをのっけてます。
曲のさわりから中盤までは極端に低い声で、そして後半以降は1オクターブ挙げることで、曲にメリハリをつけているように感じます。

コレ、たぶん、櫻井さんが歌いにくいようなキーに仕上げたと思うなー、今井さん。策士だわー・・・('Д')

03. MY FUNNY VALENTINE [ 作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]

ここでいったん曲調を変えて、ミドルテンポの、少しおしゃれな感じのナンバーが組み込まれてきます。

、、、が、歌詞の内容がね。。
バレンタインが主題の楽曲は数多あると思うのですが、恐らくここまで変態的なものは無いんじゃないですかね?(^^;)
※ちなみにBUCK-TICKは後にもう一つバレンタインの楽曲を世に放つのですが、これも、まあ、なかなかの変態っぷりです・・・('Д')

曲全体のイメージとしては、きれいなメロディーに仕上がっていて、おしゃれに纏まっている感じがしますし、ボーカルの櫻井さんも、声が非常に伸びやかで、とても気持ちよさそうに歌っています。

ただ、やっぱり一筋縄でないのがBUCK-TICK、間奏で鳴らすギターの音像にダークさを感じますし、先ほど触れた歌詞の内容が、まあ、変質というか偏愛というか、、、この曲の世界の主人公、やべーヤツです。。
、、でも、いい曲なんです。(結局どっち??)

04. 変身(REBORN) [作詞:櫻井敦司 / 作曲:星野英彦]

ダーク調の雰囲気ではあるが、比較的ストレート(と思っている)なハードロックナンバー。そして、本作一発目の星野さん作曲の作品。

曲のさわりの部分の、なにか、得体のしれないものが蠢くような演出が、曲名の雰囲気を醸し出しているように感じますね。

この曲は櫻井さんの鬼気迫るような歌い方が、歌詞の内容をうまく表現しているように感じますし、演奏側もボーカルの表現を後押ししているような気がします。曲のテーマを重視した感じですかね。

なお、今ふと気づいたのですが、ひょっとしたら、この曲と前曲はストーリーが繋がってるのでは?という気がしてきました・・・

山ほど聴いているアルバムなのに、今更こんな気づきが出るとは、、
私まいたくがアホなのか?この名盤が後押しする創造の力なのか・・
、、、、、、、
、、、、
、あ、私まいたくがアホなのか・・・('Д')(そっち?)

05. エンジェルフィッシュ [作詞:櫻井敦司 / 作曲:星野英彦]

タンゴをベースとした、ミドルテンポでしっとりと聴かせる曲
ちなみに、こちらも前曲に引き続き、星野さん作曲です。
そして、本作にはあまりない、少しすけべ、な雰囲気です(*^^*)

こういった曲調や歌詞は、本作以前の楽曲にもあったように感じますが、櫻井さんのボーカルの表情が非常に豊かで、かつ、ドラムとベースのリズム隊がどっしりと太い軸を形成していることで「本気で、マジで、ヤバいくらい、愛に溺れている」感じのラブソングに仕上がっています。大人だよ・・

で、歌詞にしっかり注目すると、少しじゃなくて、なかなかすけべな感じですね。この曲に対するすけべ度の認識、改めておきます・・(^^;)

06. JUPITER [作詞:櫻井敦司 / 作曲:星野英彦]

はい!来ました!
BUCK-TICKの数ある楽曲の中でも、屈指の名バラードであり、この曲がリリースされてから、かなり月日がたったにもかかわらず、ファンの間で少なくともベスト5には名を連ねるだろう、文句なしの名曲です。
また、本作リリースの後、6作目のシングルとしてシングル・カットされた楽曲でもあります。

そして、この作品は星野さんが作曲しているのですが、この楽曲により、彼の作曲家として才能が一気に開花したように感じます。
私が考えている星野さんの作曲の特徴は「王道」というイメージです。バラードを作曲すれば、本当にきれいな仕上がりになるし、ロック調の楽曲の場合は、しっかり、王道のロックになる。

今井さんの楽曲がクセ強なので、逆に王道の楽曲がスパイスになるのもBUCK-TICKの特徴だと思います。
(クセ強の方が普通って、ね。。おかしなバンドだよ。。(^^;))

さらに、櫻井さんの詩人としての才能が開花したのも、この楽曲(と、次の「さくら」)からだと思います。

これは有名な話なので、詳細は控えますが、このアルバムがリリースされる前年に最愛の存在であったお母様がご逝去されたことを境に、自身の内面を生々しく、赤裸々に表現するように変化していきます。

そういった要素が複雑に絡み合って生み出された、この「JUPITER」という曲、本当にきれいでとても美しい楽曲です。

そして、きれいな楽曲だからこそ、歌詞に表れる人間の内面の感情が、より生々しく、より赤裸々なものとなって、我々聴き手の心を強く揺さぶることで感動を呼ぶのでしょうね。

長く語り継ぎたい楽曲の一つです。

07. さくら [作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]

で、次の「さくら」です。
こちらは、今井先生作曲のバラードで、ファンの人気度も非常に高い作品ですね。

歌詞についてのコメントは上記の「JUPITER」の内容にほぼ踏襲されるのですが、一点追加で。
この、楽曲の題名は、絶対に「桜」でも「サクラ」でもなく「さくら」であるべきなんですよ。
この日本語のチョイスがとても素晴らしいと感じます。

本作以前は、日本語の曲名をあまり採用しなかった櫻井さんですが、この作品以降、日本語の曲名が増え、そして曲名だけでなく歌詞の中においても、日本語の絶妙な言い回しなど、こだわりとセンスを如何なく発揮するようになります。

また、曲の方も素晴らしく、単純なバラードにするのではなく、和のテイストを上手に盛り込むことでしっかりと「さくら」を表現するところが、さすが今井さんっていう感じです。

歌詞が比較的ストレートな印象ですが、作曲の方にインパクトをつけたことで、こちらも秀逸なバラードに仕上げています。この曲も必聴です!

08. Brain,Whisper,Head,Hate is noise [作詞:今井寿 / 作曲:今井寿]

「狂った太陽」以降、ひとつのアルバムに1曲はあるであろう、今井さんの「自由枠」(もしくは「実験枠」?)です(^^;)
なので、この曲は作曲に加え、作詞も今井さんです。

この曲、実はあまり集中して聴いてはいなかったですが、しっかり聴くと、サイケですねー、これ。今気づいたわ・・('Д')
ということで、この記事ではこの曲のジャンルはサイケデリック・ロックということにしておきましょう!
・・・どこかから物言いがついたら、訂正します(^^;)

曲調はインド調のテイストを中心に、少し宗教色が加わった、浮遊感のある感じなのですが、そこに未来的、宇宙的な雰囲気も加味されている、なんとも不思議な楽曲です。

加えて、歌詞がなんとも掴みどころのない、意味があるようで意味のない、、でもやっぱり意味があるような。。といった感じです。
というのも、どうも今井さんの頭の中に浮かぶイメージを歌詞にした、ということですので、掴みどころのない歌詞というは納得ですわ。。

恐らくマインドフルネス状態か何かの際に浮かんだ情景を、歌詞にしたんでしょうね。(根拠あらへんけど。)
または、ジャンル的にちょっとお○スリの影響が強いからねぇ。。。
、、と、これ以上はリーガルご安全に、ということで自主規制します('Д')

ただ、この楽曲の歌詞に含まれる、noiseや宇宙、原子といった言葉は今後のBUCK-TICKのアルバムのテーマの一つになったりします。
そういう点においては、結構重要な楽曲かもしれません。

09. MAD [作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]

こちら、まともな方の「MAD」です(^^)
まともなMADってなんだ?って感じですが、この曲別のアルバムのリミックス版で凄いことになってますのでね。(こちらはマッドな方の「MAD」)
そういった意味で、一応補足しておきます。
また、先の「JUPITER」同様、本作リリースの後、5作目のシングルとしてシングル・カットされた楽曲でもあります。

歌詞の内容は曲名に違わず、狂った男を主人公にしているのですが、曲調自体は結構シンプルで、電子的なインダストリアル要素はあるのですが、基本的にはストレートなロックですね。
このアルバムの中では一番どストレートなナンバーだと思います。

10. 地下室のメロディー [作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]

激しいドラムのリズムから始まる、疾走感のあるロック・ナンバー
疾走感というより、緊迫感や切迫感を煽っている感じです。

ラス前の一曲として、最後の盛り上がり的な要素もあるし、このアルバムのアルバム・ジャケットで表現されている、本作の世界観を一番体現している楽曲だと思います。

そういった点も踏まえると、この曲に限らず、本作は全体的にドラムが結構重要な位置を占めているように感じますね。
このアルバムのヤガミ先生の貢献度、非常に高いです。
ホント、頑張ったよ・・アニイ・・

また、歌詞の方も確か全てカタカナで表記されていたと思います。
数十年たった今となってはちょっとベタな感じもありますが、人間味のない無機質でありながらも、切迫感や恐怖感を歌詞の方でも演出しているところに、「詩人櫻井」のこだわりを感じます。

11. 太陽ニ殺サレタ [作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]

曲名に「太陽」と付いているし、ラストの曲として有終の美を飾る、ということを踏まえると、このアルバムの代表曲だと思われる楽曲です。
曲調的にはバラードに分類されるのかな?ちょっとジャンルが捉えずらいけど、多分そうだと思います。

全体的には、櫻井さんのボーカルが際立つような仕上がりになっており、「JUPITER」や「さくら」同様、彼のお母様に対する、さまざまな思いを歌詞に込めて、彼の声で、優しく、強く、そして時に激しく表現しています。

この楽曲は曲調的には強いインパクトがあるわけではないのですが、やはり櫻井さんの歌詞に込めた思いや、ボーカリストとしての高い表現力などにより、ファンの間でも非常に人気の高い楽曲です。私も好きな一曲です。

また、「曲調的にインパクトが薄い」とはいうもののかなり凝っており、冒頭の鐘の音は、実際の音ではなく、今井さんがギターシンセで奏でたりしていますし、櫻井さんのボーカルの邪魔にならない範囲で、この楽曲の主人公が登場する場面のイメージを膨らませることに、一役買っていると思います。

以上、BUCK-TICK屈指の名盤「狂った太陽」全11曲の紹介でした!

◇おわりに

以上、「6th 狂った太陽 - 全曲紹介」でした!

いやぁ、、、楽しかったです・・
スキなものを紹介するのって、ホント楽しいですね(^^)

そして、今回記事を投稿するにあたり、このアルバムを聴きなおしたのですが、記事にすると今まで気づかなかった発見があったり、アルバムの世界観に対して新たなイメージが湧いてきたりと、まだまだ聴きどころが多いアルバムだなと、改めて感じました。

私まいたく、このアルバムは、確実に、死ぬまで聴き続けると思います!

この投稿を機会に、まだ触れたことのない方はぜひ聴いて頂きたいですし、既に聴かれている方も、この記事の内容について何かご意見やご感想などありましたら、ぜひお寄せください。今後の創作の励みになりますので(^^)

では!また!!

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