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医療検査について

1.「なんとなく怖くて気が進まない(汗)」

 健康に自信がないわりに健康診断が億劫な、藤枝てるひ のノートです。

 勤務先や地域で行われる健康診断や医療検査、きちんと受診した方が健康長寿でいられるのでしょうか?…どうやら、そうとも限らないという意見もあるようです。

2.胃がん検診のバリウム検査

 厚生労働省は、2016年度以降の胃がん検診について、バリウム検査に加えて内視鏡検査も推奨しています。2015年度以前は、バリウム検査の集団胃がん検診を年間約1,000万人が受けてきました。ちなみに、バリウム検査の集団胃がん検診を実施している先進国は日本のみで、国立がんセンターと日本対がん協会に投入される予算は年間約600億円に上ります。
 このバリウム検査は、がん発見率が低く、しかも検診機器に挟まれたり、固まったバリウムで大腸に穴が開いたりする死亡事故が起きているそうです。また、最低8枚のX線写真を撮影するための放射線被ばく量は最大13.4ミリシーベルトに達します。放射線被ばく量が100ミリシーベルトを超えるとがん発症率が上がるとされ、オックスフォード大学の研究では75歳以上でがんを発症した日本人の3.2%は医療被ばくが原因とされています。世界15か国で日本が最もCT検査回数が多く、その発がんへの影響はイギリスの5倍なのだそうです。(医学雑誌ランセット掲載)
 胃がん患者の99%はピロリ菌感染が原因であると医学的に証明されています。日本人のピロリ菌感染率は4割程度と推定されます。理論的には、ピロリ菌感染とペプシノゲン値(胃粘膜の委縮度)を組み合わせた胃がんリスク検診を採用すれば、がん発見率が3~4倍に向上し、医療費も5年間で4,200億円削減できると試算されているのです。内視鏡検査の技術も進歩しているため、事情を知る医師等はバリウム検査を受けないという話も聞かれます。

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3.血圧検査

 厚生労働省全国調査で定めた高血圧の基準値は、1998年には165-95mmHgだったのが、2000年には140-90mmHgとされ、患者数が1,600万人から3,700万人へ増加しました。2008年には19-64歳で糖尿病や腎臓病を併発している場合130-80mmHgとされ、降圧剤の売上は以前の2,000億円から1兆円を突破するまでに至りました。ちなみに、基準作成委員の多くは製薬会社から多額の寄付金を得ているそうです。
 実際のところ、血管は老化により硬質化して血圧を上昇させるという自然現象でして、服薬で血圧値を低下させたから心臓病や脳卒中の発症及び死亡率が低下したという実証はなく、却って認知症やふらつきの原因となってしまう場合もあります。

4.血中コレステロール

 コレステロールは細胞を丈夫にします。1980年代に福井市の約37,000人を5年間追跡調査した結果、男女ともにコレステロール値の最も低いグループの総死亡率が最も高く、男性はコレステロール値が高いほど総死亡率が低いという結果になりました。
 カナダのブリティッシュコロンビア大学によるスタチン類服用の臨床試験では、全年齢の女性に無効であり、中年男性のコレステロール値は大幅に下がったものの総死亡率は変わらず、殆どの人に効果が無くて寧ろ健康を損なう危険があるという結果でした。

5.血糖値

 日本人の糖尿病患者の95%はインスリン分泌障害の2型糖尿病です。ストレス・アルコール・甘いものが引き起こすと言われますが実証は無く、血糖降下薬やインスリン注射で延命されたというデータもありません。
 1990年代にイギリスで、自覚症状のない2型糖尿病患者かつ標準体重の120%未満・血糖値110-270mg/dLの約3,800人をくじ引きでA群とB群に分けて試験を行いました。A群は食事療法で270mg/dL超過時のみ服薬、B群は服薬で常時110mg/dL未満を維持、これを10年間続けました。その結果、死亡・腎不全・失明に統計的有意差はなく、B群はA群の3倍も低血糖発作(倦怠感・イライラ・ふらつき・認知症)を起こしてしまいした。
 有酸素運動で血糖値が下がる人が多いことは運動療法データで判明しているため、まずはよく歩くことが重要です。

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6.がん検診

 がんの診断には、細胞を取り出して顕微鏡で確認する病理検査が必要ですが、おできや炎症、湿潤転移しない潜在がん(がんモドキ)もあって、診断が難しいそうです。アメリカのがん関連医学誌Cancer Board Squareによれば、癌の初期診断の誤診率は時に12%にもなるとのことです。
 これまで、日本の医学界はがん検診のマーケットを飛躍的に拡大させてきましたが、1960年代以降がん死亡率は下がらず、日本人の死因第一位を維持しています。全世界のCT装置台数の3分の1以上を持ち世界一なのですが、放射線検査による被ばく線量も、検査によって起きる発がん死亡率もワースト一位なのです。放射線は細胞中のDNAを必ず傷つけますし、CT撮影1回でも発がん死亡のリスクが生じてしまいます。レントゲン検査については、病院の直接撮影装置なら比較的安全とされていますが、企業や地域の検診車の間接撮影装置は被ばく線量が3~10倍多くなると言われ、アメリカでは間接撮影装置の使用が取り止められています。こうした結果、医療被ばくによるがんで亡くなる日本人は年間2万人前後いると推定されているのです。
 50歳を超えた男性の2人に1人、80歳を超えた男性の9割以上、死亡後の解剖で前立腺がんが見つかるそうですが、これらは放置しても大きくならない潜在がんです。また、今より検査機器の精度が上がれば、日本人の3人に1人が甲状腺がんの診断を受ける可能性があると言われますが、甲状腺がんによる死亡者は年間約300人、がん総死者数の0.1%に過ぎません。
 1989年にがん検診を止めた長野県泰阜(やすおか)村では、胃がん死亡率が、1988年までの5年間で6%だったのが、1989年からの5年間で2.2%まで低下しました。
 アメリカのメイヨークリニックで9,000人のヘビースモーカー男女を11年間、チェコ・スロバキアで6,300人の喫煙男性を3年間、くじ引き試験で追跡したところ、いずれも検診群の死者(肺がん・大腸がん・乳がん)の方が多かったそうです。
 健康診断が、不要な放射線被ばくや治療、ストレスを与えてしまっていると考えられるのではないでしょうか。

7.RT-PCR検査

 アメリカの生化学者キャリー・バンクス・マリス博士が開発した、ポリメラーゼ連鎖反応法を用いた検査のことです。この技術は遺伝子情報を複写できるというもので、1983年12月16日に実験成功、1993年にノーベル化学賞と日本国際賞を受賞しました。2019年8月7日に博士は肺炎により逝去されましたが、生前には、PCRはHIV等の特有のたんぱく質を持つ遺伝子の一部を検出できるものの、ウイルスそのものを検出できないため、感染症の検査には用いるべきでないと話していました。
 2020年1月23日、ドイツのクリスチャン・ドロステン博士が、シャリテ病院の同僚数名とともに、新型コロナウイルス検出のための効果的な試験方法としてリアルタイムPCR検査を開発したと、Euro surveillance誌に発表しました。この論文は、医師ではないテドロス・アダノムWHO事務局長によってすぐに承認されましたが、1月21日投稿、1月22日受理、1月23日オンライン公開されて査読を受けておらず、11月27日に学者23名によって撤回要請を受けています。なお、ドロステン博士はゲーテ大学の博士号取得についても疑惑を追及されているようです。
 リアルタイムPCR検査の標準操作手順書において、なんと有効固定PCRサイクル数が含まれていません。11月22日のポルトガル下級審判決では、25サイクル以上のPCR検査には全く信頼性が無い、と結論付けられました。これを受けて、12月14日、WHOも検査に問題があったことを認める声明を発表しています。なお、当初WHOとドロステン博士は、45サイクルを推奨していたと言われています。なお、アメリカCDCのアンソニー・ファウチ所長は、35サイクル以上のPCR検査は全く使えないと公言しています。35サイクルでは精度が3%まで下がってしますそうです。
 ちなみに、日本のサイクル数は公表されていません。無症状者からの感染も証明されたとは言えないので、個人的には誤診が怖いところです。

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8.まとめ

 如何でしたでしょうか。もちろん、全ての検査が無意味だというわけではありませんが、結局は自分の健康を守るのは日頃の食事療法・運動療法・睡眠休息による回復と免疫力向上だと言えるのではないでしょうか。一番大切なのは生活習慣なのかな、と思ってしまいました。まずは出来る範囲で改善していきたいところですね。


岩澤倫彦「バリウム検査は危ない 1000万人のリスクと600億円利権のカラクリ」
https://books.rakuten.co.jp/rb/13390361/
近藤誠「医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法」
https://books.rakuten.co.jp/rb/12120033/
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