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今後の医療経済〜需要と供給

あまり病院にかかったことのない方は、現在の患者の超高齢化状態をご存じでしょうか?
一昔前なら60代〜80代といったところが中心であったと思います。
ところが令和の現在、80代〜100代がほとんど。
昔でいえば寿命を迎えていたであろう人たちを、今の医療はターゲットにしています。

医療費拡大のニュースは誰しも耳にしたことがあるとおもいます。それもそのはず、国民皆保険制度を作ったときには死んでいた人たちを治療しているのですから。
収支が合うわけありませんよね。

もし今の80代以上の人たちに医療を行わなければどうなるのか?

もちろん社会保障費が圧倒的に減りますから、国の赤字はうんと減ります。
その代わり、我々医療機関で患者不足により経営が破綻するところが増えてきます。

需要と供給があっての医療経済。
お金を回すためにも、極論死ぬまで何歳でも治療することになります。

薬もそう。使って貰わなければ製薬企業も破綻します。もう経済で考えてしまうと、人という生物を用いたビジネスなのです。

ところが、このビジネスも永遠ではありません。

人口減少の問題。

高齢化の次は人口減少の悪夢がやってきます。

少子化の波は収まらず、これからも減り続けることでしょう。
日本という国は比較的単独民族で、移民を受け入れて成長したわけではありません。よって多民族国家の道を選ぶか、滅びゆく日本🗾を迎えるのかの選択に迫られてきます。

そうなったとき果たして、今の医療は続けていられるのでしょうか?
 
優秀な高校生たちの医学部人気も陰りが見えてきました。
医師=高収入〜幸せな未来
この構図、実は現段階で厳しい状態にあることを知らない人たちが多すぎる。

激務で責任の思いこの職業。医療のために働く医師はいいのでしょうが、お金のためなんてかんがえていたら、こんなに割に合わない仕事はないと思います。唯一のメリットである収入すら将来性はありません。

医療経済が発展するかどうかは、根本的なシステムを変えれるかどうかだと思います。

逆に新しい風を吹き込めたら、それはチャンスこもしれませんね😁

以下、人口動態に関する資料です。

少子高齢化の進行により、我が国の
総人口は2008年をピークに減少に転じており、生産年齢人口も1995年をピークに減少に転じている。2015年の国勢調査における人口速報集計では、我が国の総人口は1億2,711万人であり、5年に1回の国勢調査ベースでは調査開始以来、初めての減少となった。国立社会保障・人口問題研究所の将来推計(出生中位(死亡中位)推計)によると、総人口は2030年には1億1,662万人、2060年には8,674万人(2010年人口の32.3%減)にまで減少すると見込まれており、生産年齢人口は2030年には6,773万人、2060年には4,418万人(同45.9%減)にまで減少すると見込まれている。また、高齢化率注1は、2015年に26.7%と過去最高となっている注2。高齢化率の推移について諸外国と比較してみると、我が国の高齢化率が最高水準であるのみならず、群を抜いて高いことが分かる(図表1-1-2)。さらに、2025年には、我が国全体で高齢化率が3割を超え、2050年には4割弱にまで達するなど、世界で類を見ない超高齢社会を迎えると推計されている。

国立社会保障・人口問題研究所の将来推計

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