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#よりみち奮闘記|エミレーツ航空CAとして世界を飛び回り、また南相馬に戻って来た


マガジン「福島県南相馬|中のひと、外のひと」では、みなみそうま移住相談窓口よりみち移住コンシェルジュ6名(中の人)と南相馬を訪問した人たち(外の人)とが、それぞれの視点で南相馬での生活や体験を切り取っていきます✍️

移住コンシェルジュ(中の人)は、Instagramでも南相馬での暮らしを発信しています。Instagramはこちらから

今回は、中のひと。
みなみそうま移住相談窓口 よりみち 移住コンシェルジュのミサキさんです。

南相馬で生まれ、南相馬で育った私

皆さんこんにちは。ミサキです。

私は、南相馬市出身で、地元の高校卒業後、いろいろな場所へ行き、
たくさんの時間を経て、2021年に南相馬に戻って来ました。

今回はそんな私のストーリーをお話しさせていただきたいと思います。

当時はまだ、「原町市」であった現在の南相馬原町区に生まれた私は、
高校卒業まで南相馬で過ごしました。
 
私の家族は、会社を経営しています。
商売をするお店が実家に隣接していて、小さい頃からお客さんに接する機会が多く、また、両親が海外旅行好きなこともあり、よく飛行機にも乗っていたので、物心ついた頃には、接客をして飛行機にたくさん乗ることが出来る、「客室乗務員」、CAになりたいと夢を持っていました。
 
その夢に一直線で、小学校高学年頃からもくもくと勉強に励み、特に英語への興味・関心が大爆発し、あらゆるツールを使って学習していました。
 
中学校に進学してからも、その熱は冷めず、南相馬の進学高校に進学して、どの大学でどんな勉強をして、更に、どこに留学したいかもある程度妄想しながら、まあ、普通の、ちょっと真面目な生徒だったかな、という10代でした。
 
やりたいこと、行きたい学校はもちろん、
南相馬ではなく、県外。
心のどこかで、将来は絶対に南相馬は出るんだ、と、
無意識のうちに思っていました。
 
特に、南相馬への未練などはなく
ただただ、高校卒業後は「出る」という選択しかありませんでした。


CAというゴールを目指し、大学進学と共に南相馬を出た私

高校卒業まで、あと1年となった2011年3月。
授業中に震災に遭いました。
 
県外避難や隣市のサテライト高校への通学を経験しましたが、
幸いなことに、南相馬の高校に戻って来ることができ、
無事に大学受験も終え、卒業することが出来ました。
 
東京の大学へ進学し、自分のゴールであった、「CAになる」ことに向かって、勉強もバイトも、留学も、出来ることは全て実施し、就職活動に備えました。
 

アリゾナ留学中、セドナにて

 そして、エミレーツ航空に就職。CAになるための一歩が進めました!
外資系航空会社には、“新卒入社”の概念がないので、大学4年生の9月にドバイへ移住し、CAとして働き始めました。

自分の"当たり前"が当たり前ではなかった、ドバイ移住生活

はじめての砂漠

念願叶ったCAとして、約3年間ドバイで暮らしたわけですが、
海外で経験した「社会で働くことの厳しさ」は通常の3倍ぐらいだったと思います。
 
英語が母国語ではない国出身の同僚と、
航空専門用語や医療関係、セキュリティーに関する内容について
コミュニケーションを取るのはもちろん、
これまで日本で通用した「当たり前」が通用しない生活は、なかなか大変でした。
 
仕事だけではなく、生活のベースがドバイというところで、
コンビニは24時間じゃないし、おにぎりも売っていない、
お酒も宗教上売っていません。
勢いよく移住したけど、やっぱり現実は大変でした。
 
それでも、私は新卒で入った会社がエミレーツで本当に良かったと思います。
 
大変な面ももちろんあったけど、いろんな国や地域に行けたし、いろんな人に出逢えました。
あそこで鍛えられて、今の自分がいると思います。
 
そんなドバイでの生活を通して、私は「日本」の良さに気付かされ、
結婚を機に、退職し帰国することにしました。

最後の乗務  

国際結婚を機に、日本に戻って来た私

私の旦那さんは、イギリス人。ドバイで出逢いました。
 
そんな彼を連れて日本に帰国し、
国際結婚の手続きをしながら、実家の会社を手伝い、
ゆるりと南相馬で過ごしていました。
 
彼にとっては初めての日本での生活。
そして、私にとっても、
大学に進学して、アメリカに留学をして、ドバイに就職をして、
久々に暮らす日本。
 
転職先を決めるまで、家族との時間をゆっくり過ごしていました。

旦那さんとのお散歩時間

そろそろ動き出さないと、と思い始め、転職活動を開始。
その時に思った転職先は、やはり、「CA」でした。
 
他にやりたいことが特になかったのと、
旦那さんと一緒に旅がしたい、そして、
「CA」という仕事にまだ未練を感じていました。
 
ドバイでは、たくさん辛い思いもしたけれど、
あの時は「ドバイ」という場所での生活が自分に合わなかっただけで、
仕事自体はやはり好きということに気が付きました。
 
そして、日本の航空会社に転職。
成田・羽田ベースだったので、千葉に引っ越しました。
 
旦那さんも東京で就職。
新生活が始まりました。

引っ越したマンションからの景色

アジアとホノルル便のみの乗務だったので、飛行距離もそこまで遠くなく、3日間のスケジュールで帰って来るので、体も楽だし、家族がいる私にとっては働きやすかったです。(エミレーツではまるまる10日間ぐらいのトリップもありました。) 

それに、なんと言っても、ベースが日本であることが私にとっては最強でした。 
朝4時に、くたくたで帰って来ても、頼れるコンビニご飯。
ビールもすぐに手に入る。 

また、エミレーツと違って昇格も早かったので、モチベーションも高く、楽しく、大好きな旅をしながら仕事をしていました。 

機内から初富士

パンデミックを機に選んだ新しい生活、南相馬に戻る私

皆さまもご存知の通り、コロナで航空業界は大きなダメージを受け、
お仕事だけではなく、生活もがらりと変わってしまい、一旦お休みを取りました。

心の健康や家族のことも考え、
環境も良く、ゆっくり出来る場所を探し始めました。

 選んだ場所は、南相馬。 

迷いはなく、決断しました。 

コロナの影響もあって、ずっと家族に会えていなかったので、地元に戻りたい、と気持ちは日々増していき、そして、やっぱりストレスフリーで暮らせる場所は南相馬だと。

最初の数ヶ月は、千葉のマンションも借りたままで、二拠点で暮らせるようにと、行き来していましたが、お休み中は南相馬に移ることにしました。  

#車移動
#海のある暮らし
#知り合いからもらえる野菜

南相馬は、車社会です。
ですが、コロナで嫌になった電車移動がなくなったので、私にとっては、はなまるです。 

南相馬は、海があります。街の中心部から、車で15分程。夏生まれの私にとって、海は昔から大好きです。波音と共に、リセットする時間を作ることが出来ます。 

南相馬にいると、もちろん家族も親戚もいますし、知り合いの農家さんやご近所の方から、野菜が届きます。冬になると、白菜と大根、長ネギが家からなくなりません。  

こんな生活のベースがずっと欲しかった。 

南相馬は、空港も近かったり、高速道路も通っているので、旅もしやすい。  

旦那さんと、自分たちらしい生活をしています。 

旦那さんとの日常

まちへの想いを形にする仕事、南相馬で働く私

生活のベースは定めたので、
次はお仕事を探し始めました。
 
地元で就職活動をしたことがなかったので、
とりあえずハローワークで求人を探す日々。
 
やりたかったこととして、
自分と自分の家族が暮らす南相馬を良いまちにしていきたい、
そんな想いを仕事に出来ればと思っていました。
 
そこでヒットしたのが、
「MYSH合同会社」
「まちづくり事業リーダー」

今年の4月から、南相馬で働き始めました。
 
下記のように、県外から想いを持って移住して来たメンバーと、
今までやったことのない分野に挑戦する日々です。

 7月には、移住相談窓口をオープンいたしました。

みなみそうま移住相談窓口よりみち

(移住相談窓口誕生に関する秘話はたくさんあるので、また後日別記事として書きたいと思います。)

そして、地域ごとの魅力を比較するオンライントークイベント「しゃべくらべ」も毎月実施しています。CAの経験を生かして、ファシリテーターを務めさせていただいております。

◆過去のアーカイブ◆
しゃべくらべ Vol.3|福島浜通り 富岡×川内×南相馬 移住者による、ぶっちゃけ暮らしトーク! (URLから直接ご覧いただけます)

スタバや映画館はないけど…私にとって一番のまち「南相馬」

いろんな国や地域を見て来たけれど、
やっぱり南相馬の空気や空、人は私にとっていちばんです。
 
昔から変わらないモノもあるけれど、
実は新しいモノも増えている南相馬。

こんな形で事業を作ろうとしているメンバーもいます。

そんな南相馬に、私は毎日魅力を感じています。
 
スタバがなくても、映画館がなくても、
それ以上の魅力があるまちです。

その場所を、更に心地よく、元気に、明るくするために、
今よりみちを通して、まちに入り込んでプロジェクトに取り組んでいます。
 
そして、私と一緒に南相馬を元気なまちにしてくれる仲間を探しています。

 ぜひ、南相馬付近にいらっしゃる際は、よりみちしに来てください。
お待ちしています。

ミサキ


〜編集記〜

ミサキさん、素敵な文章をありがとうございました🛩✨

今南相馬には、ミサキさんのように福島県内外から個性豊かな人材が集まってきており、Uターンや移住で南相馬に移り住む人が増えています。
そんな南相馬で新しい分野で世界を目指して挑戦していくビッグチャンスがあることをご存知でしょうか?

営業/事務職/プロモーションなどで就職や転職をお考えの皆様、ぜひ南相馬のロボットスタートアップ企業が皆様のジョインをお待ちしております!

開催は、12月1日(火曜日) 19:00〜20:00となります。

視聴型イベントですので、ぜひ皆様お気軽にご参加ください✨
参加費用は無料ですが、下記Peatixからのお申し込みをお願いしておりますので、よろしくお願いいたします。

共に、南相馬を盛り上げていきましょう✊✨

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