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#1 『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』


本日からスタートします!!
少女東京奇襲の2ヶ月企画
#try_of_girl

トップバッター荒牧は『#土曜は映画の日』
映画レビュー企画をやってまいります。

企画について詳しくはこちら
note『はじまるよ。』


実はちょっと前から動き始めておりまして、第一弾はその文字起こしをしていきたいと思います。

生配信を文字起こししておりますので、リスナーさんの声(コメント)も少しずつ載せております。リスナーとひと括りにしましたが、複数の方々のお言葉です。そちらも楽しんでいただけるようにやっていきたいなと思っています。



では、はじまります。


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2020年6月13土曜日
ライブ配信アプリPocochaから配信
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』
40分18秒から(ポコチャ内アーカイブ)

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生意気だと思いながら聞いてください(笑)

さて今日はグッド・ウィル・ハンティングという映画について話していきますが、始めに言っときますとね、これから私がしゃべることね、芝居の話を中心に。私が役者なので役者目線で。映画レビューをしてる人って世の中にたくさんいるから、私なりにね。私が好きなことをしゃべろうと。役者さんたちのお芝居について話したいなと思うので、まぁ生意気にそうそうたる方々の芝居のことを言いますけど、生意気だと思いながら聞いてください(笑)

見た人ー?見てなくてももちろんいいんですけど、1997年公開のアメリカ映画、監督はガス・ヴァン・サントさん、彼の(グッド・ウィル・ハンティングの)後の映画なんだけど『エレファント』


リスナー[今回見てないんです、ごめんなさい]

いいんですよ、ありがとうございます、見たいと思ってもらえるように頑張ります。


リスナー[エレファントみたー!!]

私ね、クリップしてあるんだけど、見てないのよ。ヤバイよね。『エレファント』はアメリカの高校で起きた銃乱射事件を描いた映画で、あとショーン・ペンの『ミルク』を撮ってる方なんですね。


リスナー[エレファントと同じ監督なんだねぇ知らなかった]

そうそうそう、私も知らなかったのよ。興味深いものを撮る監督だなと思いました、今回。エレファントは観たいと思います。


あらすじ

脚本がマット・デイモンとベン・アフレック、このお二人ともキャストとして出演されています。マット・デイモン演じる主人公ウィル、天才的な頭脳を持ちながらも幼い頃のトラウマを抱えながら生きていて、アルバイトしながらお酒飲んで女の子をナンパして、と怠惰な人生を送っている。マサチューセッツ工科大学の清掃員のアルバイトをしていて、ある日廊下の黒板に数学の難問が書き出されている。それを解いてしまうウィル。ランボー教授が、彼は数学のノーベル賞とるくらいすごい人なんだけど、ウィルを見つけ出して、僕と一緒に数学をやってくれ、それとセラピーを受けてくれ、と。セラピストのショーンを演じるのがロビン・ウィリアムズ、彼はすごいねぇ。ウィルと出会い、彼ら2人と彼らを取り巻く人々の心のやりとりを描くヒューマンドラマです。


傷つく様がすごい

とにかくね役者としてすごいなと思う描写として、まず挙げたいのが、この映画、心のやりとりが主題だから、出てくる主要な人物みんな一様に傷つくシーンがあるんですね、そのね傷つく様がすごい!私は大好きで興奮するんですけど(笑)
私がねお芝居を勉強したり学んでく過程で感じる大事なことは、どれだけね、心を裸にできるか。お客さんの前で、監督とか演出家の前で心を晒せるかが勝負だと私は思ってるんですけど。もちろん、お芝居が上手でテクニックとしてそれができる人も多くいるとも思うからこれは完全に私の好みなんですけど、


リスナー[心を裸にできるか、名言だな]

あぁありがとうございます。私は傷つくシーンで本当に傷ついてるな、痛々しい、というところまで持っていける役者さんをすごいと思う、そういう心の動きとか、直面したという瞬間を目撃するのが好きなんですよね、演劇でも映画でも。

芝居のトレーニングでもあるんですよ、自分のトラウマをひっぱってくるとか。役のトラウマと荒牧のトラウマをひっかけるというか、リアルな荒牧がそこに傷つきにいく、そこに飛び込んでいくみたいな作業があるんですけど。それってやっぱりとても難しいことだったの私にとっては。あのね、心を開こう開こうと思っても、簡単にはできないんですね心を裸にするのは。その訓練というか、私のなかで一段落お芝居が楽しくなった境界線というはそこだったんですね、開けるようになった、裸になれるようになった。この映画の中で多くの人がぶち当たって、傷つくんですよね、それが本当にすごいなと思ってて。

その最たるシーンが、この映画の核にもなっているんだけど、ウィルがショーンと出会って、少しずつ開かれていくんですけど、このシーンでね、ウィルが過去のトラウマに蓋してて、そこに対面せざるを得ないわけですよ、人生として一歩先にいくために、そのためにセラピー受けてるんだけど。やっぱ蓋してるものをさ開くのって怖いじゃない?マットが分かってる分かってる大丈夫大丈夫っていいながらも初めてちゃんと手にとって(トラウマを)見ていく様?あれ本当にすごいなぁって思って。ちょっとずつ自分の怖いところの蓋を開けていく感じが、すごく好きで。

んでこれマットももちろんすごいんだけど、やっぱロビン・ウィリアムズがすごいんだよね。あの、、、この台詞はね、私の口からは言わないで、見てほしいから言わないですけどね、ある言葉をね、ウィルにかけ続けるんですよ。なんていうのかな、入り方がすごいんだよね。


リスナー[わたし毎回このシーンで泣く]

泣くよね!!!私も分かってるのに、毎回泣く!!!ショーンのウィルに対する入り方がすごい、大丈夫だよってちゃんと入ってってあげるの。それを受けてちょっとずつちょっとずつ開いてくの。あの様が!すごい!すごいお芝居してるぅううう!良い!!この芝居!!!って芝居ヲタクとして興奮する(笑)

これはいろんなところで言われますけど、芝居は自家発電をするとすぐにばれるし、演出家に怒られます(笑)相手から受けて、相手からもらったもので自分の心が動くというのがお芝居であって。本当にここは二人のやりとりで成立してるシーンだよなっていうのが大好きですね。

で、これはさ、そんなに壮絶な人生じゃなくてもみんなそれぞれ凝り固まってるものって持ってると思うし、まぁ私自身も例えばだけど役者始めたのが遅いから、それに対する自分のコンプレックスとかめちゃくちゃあるんですけど、それを私の恩師が、アクティングコーチなんですけど、この言葉で私を慰めてくれたっていうかなんていうか、この言葉をくれたんです私に。このシーンでショーンウィルにかけた言葉を。それでこの映画を知ったんだけど。だから私にとってまぁ大事な映画なんですけどね。


リスナー[そんなことがあったんだぁ]

そうなの、そうなの。洒落てるよね(笑)言ってくれたのよ。役者にとって自分と向き合うことって大事なので、なんかそれでより一層自分と向き合えるようになったという…。長くなったんですけど、まずはこれがひとつ。

そうそう、このロビン・ウィリアムズがね本当にすごいんだけど、私が所属する劇団少女東京奇襲の1回目のインスタライブでね、見てくれたみなさんありがとうございました!うちの花岡美月がロビン・ウィリアムズの『ミセス・ダウト』を紹介してましたけどね、あれも見ましたけどまぁすげぇなと思いました。この人なんでも出来るんだなって。


自分の意志を問われる作品

あとはこの映画のいいところ、タイトルにもありますけど「ウィル」「意志」ですよね。自分の意志を問われる映画で、「君は何がしたいんだ?」っていう台詞が何回か出てくるんですけど、これは私自身の話だけど、このコロナ禍で芝居ができないという風になった時に自分と向き合う時間が増えたんですよね。それで改めて人生のこととか色んなことを考えるようになって、見直す時間があって。それでこの映画を見た時に気持ちがひとつ、前向きにもなったし、このタイミングで観られてよかったなと思いました。


脚本家たちのバックグラウンド

それとこれマット・デイモンとベン・アフレックが脚本やってるんですけど、これあれなんだってね、マット、ハーバード大学の人なんですね、知ってた?頭いい人なんだね。彼が大学にいる時に書いた原案が基になってるそうで。実話みたいな部分がたくさん盛り込まれているらしくて。そうなの、これがさ、当時20、22歳くらいでこれを書いて、無名な彼らが。で映画になるまでに時間をかけて、これがアカデミー賞脚本賞(1998年)を獲ったと。一躍有名になったんだっていう、この映画のストーリーもそうだしバックグラウンドもそうだし、彼らの意志が詰まってるんだなって。実際に彼らが意志を持って野望を持って、掴んでったわけじゃないですか。それが役者として背中を押される気持ちになる映画だなと思って。


リスナー[すごいねぇ]

ね、すごいよね。すごい話ですよね。

あ、このお話、実際そんな人いないよ、そんな天才いるかよって声もあったらしいんですけど、20世紀初頭のインドにいらしたラマヌジャンという方、実際にいるらしいんですよ。これ『奇蹟がくれた数式』って映画になってるんだって。実話なんですって。勇気をもらえる映画だなって話ですよね。あとね、名言がたくさん出てくるんですよね。だから私は好きです!という映画です!!オススメです!!

私ね、ロビン・ウィリアムズみたいなお芝居するひとに憧れちゃうんですよね。年齢も性別も違うんだけど、あぁいう人に憧れちゃう。包容力とかね、何でもできるところとか。あぁいう人になりたい!!!!!(笑)

リスナー[なって!がんばれ]

ありがとう(笑)なりまーす!


次回作品

次回の映画は、んーーー決めてないんだけど。散々言ってる『スウィング・キッズ』という手もあるんですけどね。韓国の。コロナで映画館が閉まる最後に観た映画で、まぁすごい映画だったんだけどね。

リスナー[みたーーい]

あのね、すごいのよ、辛い映画ですけどね、私ももう1回観ます、わぁー嬉しいけど辛くて震える、見るのによいしょって感じ。動画配信サービスで配信されてるみたいです!ということで

リスナー[辛いんだ]

・・・・・うん・・・辛いかな・・・・(笑)でも、観てよかったと本当に思ってるしみんなに観てもらいたくて散々言ってるので。うん、頑張ります!


ということで次回は

『スウィング・キッズ』

2020年6月20日(土曜)生配信にてレビュー


最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
次回も楽しみに。
頑張ります!

荒牧奈津希 


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