「潜在看護師の復職支援」研究テーマ選定理由
本題に入る前に、今回はなぜ私が「潜在看護師の復職支援」というテーマを選んだのか。
このテーマに課題を感じているのかについて、私の思いをお伝えしたいと思います。
1.医療に関わる人々へのとてつもない憧れがあったから
第一の理由はこれです。この思いは今でも全く変わりません。
きっかけは、医療ドラマや自身の病院での受診体験から、「医師やそのまわりの人たちってかっこいいなぁ」と思ったことです。幼稚園の頃からこの「かっこいい!」という思いは変わりません。
私にとって「医療」というワード自体がキラキラした宝石のようなもので、いつも憧れの目で見てきました。
どれくらい興味があり、憧れているかを表すエピソードを1つお話します。
中学生の頃、検査入院で麻酔をする機会があったのですが、
初めて入るオペ室に興奮がおさまらず、目につく機械1つ1つについて質問し、
なかなか眠ろうとせずに、看護師さんに優しく怒られました。
看護師さんたちは、優しく質問に答えてくれましたが、そのうち「一旦、目を閉じてみようか」と強いトーンで言われました。麻酔自体も怖くなく、むしろ憧れの場所に患者としてでもいけることが嬉しかったのを覚えています。
2.医療業界の「働く」過酷さを知ったから
第二の理由はこれです。
医療業界、そして医療現場で働く人々に強い憧れを持っていた私は、当然医療の道を志していました。
しかし、高校時代に参加した「医師体験」でその志しは方向を変えました。
医師の口からは、当時想像していなかった「労働現場の過酷さ」が語られたのです。
3日間寝ずに働く、患者さんにもっと向き合いたいけれど時間が全くなく自分の目指していた医師像からは遠い、、など。
そこで初めて、医療従事者の過酷な労働環境に興味を持ちました。
憧れている方々だからこそ、同じように夢を持ってその職業をされている方も多いからこそ、
過酷な労働環境はどうにかしないといけないと強く思いました。
そこからは、「どうすれば、私が医療現場の働くを良くできるのか」をテーマにしています。
ー 過酷な労働環境でも、自分は医師としてやっていけるだろうから大丈夫。
ではなく、
ー 憧れの医療従事者が働く環境が辛いものだという現実を許せない!変えたい!
と思ったのです。
3.「わたしのみち」を選べるサポートがしたいと思うから
第三の理由はこれです。現在、リクルートジョブズで働いている理由にもつながりますが、
私は一人一人が納得して自分の人生を決めて歩けるようなサポートをしたいと思っています。
自分自身も、もちろんそうでありたいと思っています。
余談ですが、私は小学生の頃にアンネの日記や、森絵都さんの「カラフル」に触発されたこともあり、
「いつ死んでも、振り返った時に”これが私の歩いてきた道だ”と胸をはれる人生を送る」
ということをいつも頭に置いています。簡単に言うと、後悔しない生き方をしたいということですね。
このnoteはそのための手段の1つでもあります。
上記の考え方を押し付けるつもりは全くありませんが、下を向いているよりも前または上を向いている人を少しでも増やせたら・・と思っています。
特に「働き方」でそれを強く感じています。周囲を見ていても、幸せに働いている人は少ないなと感じます。もちろん毎日が幸せに働けるということはないと思いますが、自分が納得できているかいないかは大きな違いではないでしょうか。
キャリアの選択肢は沢山あるのだ、色々な道がアリなんだ!ということを伝えて行きたいですし、
もし一歩踏み出す勇気がない人がいれば、そっと背中を押せるようなことをして行きたいのです。
そのため、医療従事者の中で、資格を持っていても働いていない潜在看護師(看護師資格保持者の3分の1!!)約70〜80万人に私の目がいくのは必然だったのです。
看護師にとって、現場から離れている期間が長くなると、戻るのはなかなか難しいこと。しかし、潜在看護師のボリュームが多いからこそ、私はこの方々のキャリアを素敵なものにできたらと思うのです。
※もちろん、看護師以外の役割・お仕事として輝かれている方も沢山いらっしゃいます。
以上が、私が「潜在看護師の復職支援」という研究テーマを選んだ理由です。
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