『初恋のアルバム』~父や母を好きになれないあなたに~
1.あなたは両親の青春時代に興味はありますか?
あなたの青春時代はいつですか?
中学生の頃?
高校生の頃?
大学生の頃?
楽しかったですか?
寂しかったですか?
辛かったですか?
何か目標に向かって走ってました?
スキな子に夢中でしたか?
楽しくも苦々しい青春時代は皆あったと思います
それはあなたのお父さん、お母さん、兄弟、姉妹、身近な人それぞれにありました
あなたのお母さん、お父さんの青春時代ってどんな風だったのでしょう?
何に夢中になっていて、何に悩んで過ごしていたか、知りたくないですか?
いつも尊敬できる人
見事に私達を育ててくれた人
悪戦苦闘し、喧嘩し、泣きながら、笑いながら、僕たちを守ってくれて、何不自由なく、すくすく育ててくれたお母さん、お父さん
中には厳しい、弱い、頼りない、お母さん、お父さんもいらっしゃるでしょう
もしかしたら、お父さん、お母さんが大嫌いな人もいるでしょう
そんな彼らのもとに生まれてきたことがイヤに思った人、大勢いらっしゃると思います
他の子の親と比べてみて、頼りない、恥ずかしい、行儀が悪い、貧しい、いつも家にいない、うちは暗いとか
もう、こんな家出ていきたい!
他所の家に生まれたかった!
こんな家に生まれたから、今の自分に自信が持てない
そう思っている人はたくさんいらっしゃると思います
この作品はそんな方々のための映画です
あなたのお母さん、お父さんにも、あなたが知らない子供時代、青春時代がありました
あなたと同じくらいのパワーで子供時代、青春時代を駆け抜けて、大人になっています
そんなお母さん、お父さんの過去を覗くことができ、見終わった後にはすぐに電話をかけたくなるような作品です
登場人物は一人娘のナヨン、その母親のヨンスン、父親ジングク、恋人のドヒョン、ヨンスンの弟で叔父のヨンホです
2.大嫌いな両親
映画の冒頭、お父さんは被保証人に逃げられ、被保証人の葬式で悪態をつく、お母さんのシーンから始まります
お父さんは優しい人で、他人の保証人になってしまって、逃げられてしまい、家には多額の借金が出来てしまいます
そのため、ナヨンは行きたかった大学に行けなくなりました
実はお母さんは孤児で、貧乏だったので、学校には行けませんでした
このことはナヨンは知らないんですが、
だから、娘にしかたなく後から行けるからとヨンスンはナヨンに言い聞かせます
子供にとったら、今行きたいんですよね
それに、本当に後から行けるかわかりません
ナヨンの落ち込む気持ちわかります
ヨンスンが娘に大学に行かせたい気持ちも分かります
時が過ぎ、ナヨンは郵便局で働くことになりました
研修で行くことになっているニュージーランドの風景写真を見ながら、とても楽しみにしています
海辺を指でなぞり、その海辺が済州島の海に変わりオープニングが始まります
光り輝く綺麗な海中で海女たちがたくさん泳いでいます
次のシーンで銭湯の湯の中から浮かび上がってきた中年の女性、ナヨンの母、ヨンスンです
ヨンスンは痰を吐くのが癖になっています
海女の時の癖が治らないでいます
ヨンスンは銭湯で垢すり屋の仕事をしています
大好きな赤の服を着ています
銭湯では"be the reds"
サッカー韓国代表サポーターのTシャツです
ヨンスンはとても口がとても悪く、行儀も悪く、お金に執着しすぎる人です
ナヨンにはドヒョンという恋人がいます
ドヒョンはナヨンのお母さんの昔のアルバムを見ています
ナヨンはムキになってアルバムをしまいます
お母さんのこと嫌いなんですね
お母さんはどこからかタンスを拾ってきて、無理やり娘の部屋に入れようとしますが、ナヨンに拒否されます
そういう強引なところがあり、世話好きなんですね
その横でお父さんは無言でタバコを吸っています
ナヨンの部屋には古いタンスがあります
それが今の生活の象徴のようになっています
このタンスがナヨンに取っては目障りなんですね
古くて無骨で重々しくて暗いんです
そして何も関心を示さずに、テレビを見る父にもナヨンは嫌気がしています
それでも性格がとても優しいお父さん
娘の誕生日にわかめスープをつくってあげようとして手をやけどします
ナヨンは情けない父を見るのがイヤなんですね
気分晴らしの外食でお父さんは突然泣き出します
3.父の失踪
そして、お父さんは突然会社を辞めてしまいます
ナヨンの同僚はお父さんにお金を借りていました
誰にでも優しいお父さんなんですね
ナヨンはお父さんの机の中に病院からの封筒を見つけます
ナヨンは落ち込み、お父さんを病院で見てもらおうとします
冷酷なヨンスンにナヨンは涙を流します
ドヒョンの元に行きます
ナヨンはドヒョンのバイクの後ろで号泣します
お父さんの失踪後、お母さんは無言で働いています
今までずっと働くことで一人のつらさを我慢してきたのですね
ナヨンは叔父のヨンホに父の居所の心当たりを聞きに行きます
この叔父さんはナヨンが深刻な顔をしているのに、パットゴルフしたり、投資を持ちかけてきたりして、呑気なんです
このあたりがこの作品の面白い所で、切羽詰まった空気を一掃してくれます
4.父を探しに済州島へ、そしてタイムスリップ
ナヨンは迷った末に、楽しみにしていたニュージーランド行きを諦め、父を探しに済州島行きの飛行機に乗りました
またもや、両親のせいで、自分のやりたいことができないとナヨンの心は暗くなります
その飛行機のシートにも赤色が使われていますね
フェリーに乗り継ぎ、母の生まれ故郷に着きます
島に着いたと同時に、このドンヨリした空気が一変します
上陸して、バイクの郵便配達夫とすれ違うナヨン
その瞬間、バイクが真っ赤な自転車に変わり、清々しくて優しそうな青年に変わりました
若いお父さんとの出会いです
辺りは真っ青な空と海、緑の植物、色とりどりの花でいっぱいです
故郷の家を探し当てたナヨン
二人は顔を見合わせます
しかしなんとその人は自分と瓜二つの顔をした若い母ヨンスンでした
ナヨンは次の朝、寝床で目覚めます
壁にはアルバムに入っていたヨンスンの写真、部屋にはあの古めかしいタンスが居座っています
ヨンスンは満面の笑顔でてんこ盛りの食事を運んできて、
その勧め方が外食で焼肉を食べてる時の卵を無理やり食べさせる感じとそっくりなんですね
ぜんぜん嫌気がありません
寂しがり屋だったのでしょうね
すごく丁寧にお客さんをもてなします
5.娘が知らない母の姿
いつも笑顔で、畑をしたり、海産物を干したり、家の用事をしたり、働き者のヨンスン
ヨンスンは海女で素潜りを生業として生活しています
そこにあの若い青年の郵便屋さんが配達に来ました
ヨンスンは慌てて、外に飛び出します
ヨンスンはこの郵便配達夫のジングクに恋しているんですね
すごく可愛らしい姿を見せます
受け取りのサインを書かないといけないのですが、ヨンスンは字が書けないんです
それを知られないように手を水で濡らして、今は書けないと言って、ジングクに書いてもらいます
ヨンスンと会話するジングクも好意を持っていて笑顔で楽しそうです
この”後で習う”っていうのが心打たれるんですね
母も貧しくて、学校に行けなかったんです
母も我慢して生きてきたのだとナヨンは知ります
海の沖でラッコの群れのように海女たちが浮き輪に浮かびながらこちらに手を振っています
笑顔が素敵なヨンスン
毎日、ヨンスンは弟のヨンホに手紙を送らせ、ジングクから受け取ります
この時、ジングクはヨンスンが字の読み書きができないことをそれとなく知ります
ジングクの足跡を歩き、足が長いなとニヤけています
そんなやりとりをじっと見ているナヨン
その間にもナヨンは色々仕事をして働いています
そこに陽気に弟のヨンホが帰ってきます
ヨンスンの家の中がとてもカラフルで陽気なんですね
ドライフラワーやほおづき、ピンクのカーテン、藁の飾りもの、流木のアンティーク
いかにも南国って感じです
ヨンホは続けて陽気に歌います。
ヨンホは姉さんが恋をしているのをからかって、恋の歌を歌っているのでしょうか?
島に新しいバスが来て、村民皆で写真撮影をします
そこにジングクが通る自転車のベルが鳴り、ヨンスンはジングクが気になり、よそ見しちゃいます
家中を煙まみれにしていた、ヨンホ
ナヨンにチヂミを焼いてあげていました
ヨンスンはチヂミをたくさん焼いて近所に配ります
ヨンスンは赤色のズボンを履いて、楽しそうにチヂミを配ります
お皿をジングクに渡して返してもらうようにという作戦でした
ヨンスンが赤色が好きな理由がやっと分かるんですね
それは、郵便屋さんの自転車の赤色でした
大人になってもその色を大切にして来たんですね
みんな自分でかごを返してきて、ジングクは来ませんでした
残念がって眠れないヨンスン
そんな、恋煩いを見ているナヨン
あの母親がまさかって感じでしょうね
ナヨンは恋の手伝いを買って出ます
ナヨンはヨンスンに近所の人の危篤の電報を郵便局まで届ける役割をお願いします
ヨンスンは一生懸命、電報の内容を暗記します
バスに乗ってやがて、郵便局に着きますが、字が書けないので電報を記入できません
途方にくれ、外でうずくまっているとジングクがやって来ました
ジングクが電報を打ってくれました
ジングクはその時、ヨンスンが字が読み書きできないことを恥じているのを知ります
そして、優しいジングクは字の先生になってあげます
ヨンスンが、ジングクの優しさの有り難さを誰よりも受け取っているんですね
大人になっても、決して忘れるはずはありません
中身は国語の教科書とノートと筆記用具が入っていました
ヨンスンは泣きながら何度も頷きました
ジングクはヨンスンを元気づけるために自転車に乗せてあげます
6.父と母、先生と生徒
ジングクとヨンスンだけの字の学校が始まりました
ジングク先生とのテストのために、ナヨンもヨンスンを手伝ってあげます
お気に入りの赤い服にさらに口紅を塗って、ヨンスンは授業を受けます
最初は20点でしたが、ジングクはヨンスンを励まします
ヨンスンは毎夜、一生懸命に勉強して80点を取ります
ヨンスンはナヨンに楽しそうに話します
”80点よくできました”と答案に書かれていました
お母さんから、間違っているの否定されるところがいいですね
お母さんは優しいところが欠点だなんて思っていないんですね。
大人のヨンスンもジングクに悪態はつくけど、つらいなんて事は一度も言ったことないんですね
娘はお母さんの心の中をこの時に知るんですね
そして生徒と先生の楽しい時間を二人は過ごします
ヨンスンの天真爛漫な明るさにジングクもだんだん引かれていきます
字がだんだん上達していくヨンスン
7.別れは突然に
いつもより、元気がないジングク
ある日、ジングクは自分が転勤になったとヨンスンに告げます
ジングクは音読しながら、
ヨンスンは自宅の寝床でうずくまってすすり泣きます
どうしようもできず、うつむき、ため息をつくナヨン
ヨンスンは村でジングクを見かけても涙が止まりません
それから二人は疎遠になります
ジングクとの別れが耐えられないヨンスン
ヨンスンは悲しみを忘れようと一心不乱に働いて、素潜りします
息継ぎを忘れてしまい、ヨンスンは海中から浮かんで来ません
ヨンスンは海で溺れてしまいます
ナヨンは”お母さん!お母さん!”と悲痛に叫びます
必死に看病するジングク
奇跡の水と村に伝わる水を海からせっせとヨンスンのために運びます
そんなジングクをナヨンは見つめます
前にお父さんの優しさがつらいと言ったナヨンでしたが、ジングクの必死の看病にナヨンも心打たれたます
お父さんがはこんなにお母さんのことが好きだったんだと思ったはずです
ナヨンもまたヨンスンの手を握り、髪を撫で、必死に看病します
意識を取り戻したヨンスン
8.母の真実な心の中を知る
そう言って、ヨンスンはナヨンの膝に泣きつきました
ナヨンはこんなに弱いお母さんを見たのは初めてだったのではないでしょうか?
”今度生まれ変わったら”なんて、とても悲しいことを口にしました
ナヨンは、この時、母親の本当の寂しさを知りました。
生まれ変わったら、母のそばを離れたくないと言うヨンスンの思いを叶えてあげたいと思ったのではないでしょうか
自分が母親のそばにずっといることで
年を取った親は我が子のようにあつかえと言いますが、ナヨンは成長したのだと思います
9.ジングクへの手紙
ナヨンは机の上のヨンスンの手紙を見つけます
ジングクは島を去ってしまいましたが、ヨンスンは覚えたての字で必死にジングクへ手紙を書きました
ヨンスンは勇気がなくて、手紙を出せないのかもしれません
涙して読んだナヨンは黙ってポストに投函します
郵便局の前で、ナヨンは悩みが晴れたかのように、笑顔を浮かべました
10.ナヨン、戻る。父との再会
すると、中年の男の声がどこからか聞こえて来ます
釣り道具を持った、現代のヨンホでした
どうやら、父親もこの済州島に来ていて、ナヨンがタイムスリップしている間、何日か経っていたみたいです
それはジングクがいつも素潜りしているヨンスクを見つめていた丘でした
丘を見ると若いジングクが海を見つめていて、ナヨンを見た瞬間に、現代のお父さんに変わりました
ナヨンは、父のところに来るように母に連絡します
一度は断られますが、ドヒョンに連れてきてもらいます
真っ赤なコートを着て、フェリーの中で海を見つめながら物思いにふけるお母さん
島に着き、お母さんはドヒョンに話しかけます
それを聞いた途端、ヨンスンはドヒョンの顔を優しく見つめます
いやいやながらも、お母さんはお父さんに会いにいきます
父が寝ている布団が、郵便屋の赤と緑の柄なんですね
ナヨンはそっと二人だけにして、部屋を出てあげます
二人の会話を聞いて、ナヨンは涙を流します
済州島の故郷には雪が散っていました
そして、少し経ってお父さんは亡くなりました
11.父との思い出
ナヨンは子供ができ、おじいちゃん、おばあちゃんのアルバムを見せます
村に新しいバスが来た時の記念写真です
バスの片隅に写るジングク
ナヨンは笑っているかが気になり、お母さんに電話します
ナヨンは母親に負けないくらいしつこく食い下がってます
お母さんに甘えるように
お父さんは優しすぎて、お母さんに言い返せず、言われっぱなしですが、ナヨンは母親に似たのか、決して負けません
ギスギス聞こえるのは、表面だけですね
たぶん、お父さんは聞き流していたんだと思います
こういう形もありだと思います
でなけりゃ、長年連れ添わないと思います
そして、お母さんは明るく、お金を求めて、垢すり屋さんしています
ラストのシーンでもう一度、あのバスの記念撮影が映し出されます
ジングクはバスの後ろから自転車を降り、ヨンスンを見つけると、ほくそ笑んで、写真撮影に加わります
チーズの時でもじっとしていられないヨンスンは、ジングクを必死に探します
写真を撮った後、お互い見つけ、笑顔で見つめ合いました
ジングクが去る自転車の後ろを、ヨンスンは優しく見送ります
垢すりを終えて、銭湯の中でゆったりするお母さん
昔のバス撮影を思い出しながら笑顔で独り言をつぶやきます
そう言って、笑顔でもぐり始めます
娘からお母さんへ昔の思い出をプレゼントしたんですね
12.おわりに
この作品は映画的に視覚に訴える所がたくさんあるのが特徴です
特に赤
郵便屋さんの自転車の色
布団の柄
素潜り漁の浮き輪の色
字をジングクに教わる時はいつもお気に入りの赤い服を着ていました
年を取って垢すり屋で働く時にも、サッカー代表の応援Tシャツbe the Redsを着ています
済州島に向かう飛行機の座席も赤色でした
ヨンスンが済州島へジングクに会いに行く時は赤のコート
ヨンスンの恋心を表しているのと、現代の暮らしとの対比に使われています
あと、ナヨンのニュージーランドと済州島の映像対比
現代のグレーや青と対比した故郷の赤
現代の都会の貧しい暮らしと若い時代の済州島の鮮やかな海と植物の対比
弟ヨンホの明るくテンポのいい感じ
いい意味で悪ガキで、故郷のいい時代感を作ってくれています
大事な字の練習帳をちぎって、メンコをつくったり、チヂミを急いで食べて、口の周りが小麦粉だらけだったり
そして、よく食事のシーンが出てきますが、それが、生活感が出ていいんですね
登場人物の素の表情や本心がくっきり現れますね
ヨンスンは麺を口いっぱい入れて食べたり、ケジャンという蟹キムチが足りないと言って怒ったりしています
若いジングクはヨンスンに麺を分けて、その食べっぷりを見て、笑います
ヨンスンがまだ素潜りしたくて、銭湯の垢すり屋をしているところなんか、可愛くていいですね
昔みたいに素潜りが出来る職業をちゃんと選んでいます
ユーモアですね
若い時のタンスをナヨンにあげてるのがあとになってわかりますが、そういう演出もいいですね
最終でナヨンがヨンスンに電話をかけるのですが、それがまた、とてもヨンスンに甘える感じで、何度も何度も質問します
若いヨンスンに出会う前のシーンとは逆でヨンスンの電話責めをとても嫌がっていました
この逆転劇もなかなかいいですね
ナヨンはお母さん、お父さんを理解できていませんでした
生い立ち、馴れ初め、環境を知ります
子供は親の影響をたくさん受けて育ちます
しだいに周りの親と見比べて、自分の親がどういうふうなのか客観的にわかってしまいます
でも、親のすべてを見たわけではありません
心の中は覗けません
過ごしてきた若い時はわかりません
知らないことだらけです
今の親を見て、幻滅しないことです
親にも親がいて、兄弟がいて、友人がいます
歴史があります
いいものも悪いものも
そういうことが積み重なって人格が形成されています
親は完璧ではありませんし、理想的ではありません
寂しさに堪えながら、誰かに依存しながら、誰かと競争しながら、喧嘩しながら、時には自分を犠牲にしながら生きてきました
なので、子供や配偶者や周りに愛情が足りなかったりするかもしれません
親も子供みたいなものでしょう
誰かに頼りたいし、甘えたいのです
大人になると甘えにくいし、甘えさせてくれにくいのです
だから、その手段がいびつに変化して、攻撃的になったり、無気力状態になったりします
でもそんな両親をリスペクトしましょう、許しましょう、認めましょう、あなたの身近な人の歩いてきた道を
ささやかでもいっしょに食事をして、できるだけじっくり話を聞いてあげましょう
それでは、次の作品まで
さよなら
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