鈍痛

しっかりしていれば辛くない訳ではないし、
その事実を知っていれば傷つかない訳ではないと
言いたい。

先日私は障害者採用をしている企業の面接に
行ってきた。
私が「障害者採用をしてくれてありがたい」と
思っていたことが伝わったか、
または私の誠実な部分を見てくれたせいか、

これはもうだいぶ前から気づいていたことなのだが担当の方にこう言われたのだ

「うちも国の規定もあるし、(世間体的にも)
障害者をどんどん入れているところなんだよね」

正直 それを当事者に言うか、と思ったが
その一言で一気に“これはビジネスの話だ“と
感じた。

都合よく使われているだけに過ぎないと
あまりにもよく分かって辛かった

だけど障害があるおかげで
むしろ採ってもらいやすいなら
喜ばないといけないし、
感謝すらしないといけないだろう

だけど。それでも、私はじわじわと広がっていく痛みを感じ続けている。

わがままかな。わがままなんだよね。

こういう出来事に私たちはよくぶつかるけど、
痛みに鈍感になっていくけど、
それでも慣れることはなくて、
ずっとつらいって思ってるんだよ

私だって人間なんだから傷つく。
あなたたちと同じ生き物だっていい加減認めて欲しい

今日もまた鈍い痛みを感じながら細い息を吐く

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