寂しい気持ちをありがとう。
先月いっぱいで一年近く働いていた職場の契約期間を終えた。
悪い事もちょびっとだけ、良い事はたくさんあった。
職場の連中とは仕事中だけの関係だが、僕個人としてはとても楽しく過ごす事ができたので、皆と別れるのを寂しく思っている。
いつからだったか、そんな寂しさを抱ける事を幸せに思える様になった。別れを寂しく思えるのは、それが良い出会いだったからだ。だから僕は、この長くもあり短くもある人生の中で、できるだけこの寂しさをたくさん味わおうと思いながら生きている。あの場所にはあんな愉快なヤツがいたなってみやげ話をたくさん持ってあの世に行ってやるつもりだ。
新しい場所はもちろん不安だ。敵だらけかもしれない。それでも、また新しく愉快なヤツらに出会えるかもしれない期待をなんとか保って、新しい場所に行ってやる。悪い思い出になっても、無理やり良い思い出のスパイスにしてやる。そうやってまた、臆病者な自分を奮い立たせて僕は生きて行く。
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