性格いい子に醒めたときの話

こんばんは　みょーです。

今日は珍しく僕自身の恋愛話です。

もう10年前の話だから許して。

学校イチ性格がいい彼女

僕は高校時代めちゃくちゃモテました。

コンビニの前を歩いていると「キャー！みょーさ～ん！」って手を振られたことがあります。夢じゃないです。

そんな僕ですが、高校三年間で一か月しか彼女はいませんでした。だから仲の良い女子から「どうして彼女を作らないのか」と言われることが多かったのですが、それは部活が楽しくて必要無かったからです。もちろん気になる子はいましたが、本気で付き合おうと考えて行動したことはありませんでした。あったかもしれないけど忘れた

しかし、部活を引退してからは話が変わります。僕は高校に通うことの意味が分からなくなり、不登校気味になっていました。そうすると「恋愛してみようかな……」みたいな気持ちも生まれます。

ただ、当時の僕は自分に自信が持てず、内面と評判のギャップに悩んでました。その頃には自分のコミュニケーション能力の低さを自覚していたからです。

そんなことを考えていた体育祭の準備期間に、学内でも有名な仲良しカップルから、二人の共通の友人である女の子をおススメされました。その女の子はほんわかした空気のカワイイ子で、悪い噂も全くない優しい子でした。学校イチ性格悪い女子が「あの子は学校イチ性格が良いで！」と言っていました。なんか昔話みたい。

僕は仲良しカップル（バチクソモテた話に登場する優しい巨人君たち）を信頼していたので、その女の子と話してみることにしました

体育祭で使う道具か何かの準備中に、色々と話した記憶があります。内容はあんまり覚えていませんが、話に聞いていた通り優しい子でした。ただ、天然でした。当時は気づいていませんでしたが、僕は男女問わず天然な人との相性が悪いです。

自分の中にハッキリとした答えが見つからないまま、周りの人からの猛烈な後押しを受け、僕達は付き合うことになりました。でも、あの時の自分をおススメしてもらえたことは嬉しかったなあ。もっとも尖ってたのに

それからですが、僕に恋愛経験が無い上、メンタルボロボロ期間ということもあり、楽しいデートというのは出来ませんでした。実は相手も好きという気持ちを持たないまま僕と付き合ってたんですけども、その事実もあって僕は「なんで付き合ってんねやろ」と思いつつ、頑張って恋愛を続けました。当時の僕は全然楽しい男じゃなかったと思うので、それでも付き合ってもらってたことに感謝の土下座をしたいです。

「ついにみょーに彼女が出来た」ということで、色々な人に「彼女どう？」と聞かれました。いつも当たり障りのないように答えていましたが、実は仲の良い後輩に「別れたい」って漏らしたことがあります。

おそらく相手もそうだったのでしょう。一か月持たずに別れて欲しいと言われましたが、内心ホッとしていました。複雑な感情にはなりましたが、絶対続かなかっただろうから良かったと思います。むしろ中途半端な気持ちで付き合ったことが申し訳なくて笑える。当時の自分のカスエピソードでご飯三杯イケる自信ある。

その時の僕は高校から始めたバスケで努力を認められたという経験もあり、ランナーズハイならぬ『努力家ハイ』みたいな感じで尖ってたんです。おかげでその反動を利用して専門学生時代はやわらかくなりましたけども。

ある日のデートの帰り道、女の子が「悩み事がある」と言ったんです。その子は保育士を目指していて、夢を叶えるために週に何度かピアノのレッスンを受けていたんです。「その先生が厳しいので毎回怒られる」「明日もレッスンだと思うと憂鬱だ」と言うんです。

ここでイケメン王子様は「頑張ったら夢が叶うよキラキラ」って隙あらば壁ドンするのでしょうけども、尖り切ってる僕は怒られる理由が気になって「何が悪くて怒られるの？」と質問しました。僕はその衝撃の答えを聞いて「あっおれ天然アカンわ」って気づけたんです。

女の子は「“ド”がどこか分からない」と言いました。

僕は「？」でした。内心「分かるやろ」と思いましたが、日本語は難しいです。「それはどの音階のドを弾いたらいいのか分からないってこと？」と聞き返しましたが、「違う。ドの場所が分からない」と言われました。ドういうことだドラえもん。

ドって２つある方の黒い鍵盤の横ですよね。ピアノやってない僕でも知ってます。今の僕なら、人にはそれぞれ得意不得意があるから「そういうこともあるよね～」って思えますけど、当時の尖り切った僕には許せないことでした。「夢のためならドの場所くらい覚えろよ」って感じです。

口にはしませんでしたが、態度に出たでしょうね。どんな空気だったのか思い返すだけで爆笑です。終盤のムスカくらい笑えます。ご存じの通り僕はムスカが好きです。

その子はこのnote見てないけど、保育士がんばってね（土下座しながら）

最後に

でも、ドくらい覚えろよって今でも思ってる。