見出し画像

物語から読み解く男女の恋愛観の違い


こんにちは みょーです。

こちらの作品を投稿するつもりでしたが、先にこの記事をまとめます(出来てない言い訳では無いと信じて生きろ)


僕には3才くらい年上の姉がいるのですが、姉も漫画が好きで、よく少女漫画を貸してもらいました。

そこで感じたのが「少年漫画となんか違うなあ」というボヤっとしたもの。子どもの頃は分かりませんでしたが、今なら分かるし、モテたいって考えている人達や恋愛が分からないというあんぽんたんにとって参考になると思うので、まとめてみます。


また、恋愛ものの小説なんかを書く時に役立ちそうな内容もまとめていきます。僕は恋愛のみを描いた作品に興味がないので、どなたかの役に立ちますようにってことで、どうぞ。



恋愛観の違いを漫画で読み解く


少女漫画に関して印象に残った出来事があります。

賢いギャルが図書室で本を借りようとしていた時、読みたいものが本棚の高いところにあり、それをとろうと梯子みたいなやつに乗ったら、バランスを崩して落ちそうになったんです。

それを見ていた図書委員の一見地味だけどメガネとったらイケメン高身長インテリ紳士無敵最強お兄さんがとっさにキャッチするんです。そしてそこから恋愛に発展していくという感じ。そうだ、図書館いこう。


当時小学生くらいだった僕は全然関係ないことが気になりました。それは「この兄ちゃん、ギャルのふともも触った!」です。梯子から落ちてくる女子高生をとっさに受け止めたもんだから、がっつりふともも(ケツ寄り)を触るんですね。みょー少年はそれが気になったんです。ピュア過ぎる

だから姉に「助けたのはいいけど、痴漢やん!」みたいなことを言ったと思います。すると姉は「そんなんどうでもいいわ」といって笑いました。そして母にチクりました。母も笑いました。まあまあ傷つきました。


この話から恋愛観の違いに広げるのは無理があるのでは?と思うでしょうが、これが少年漫画だったらがっつりパンツみて両手でケツ触ってキャー!ですから全然違います。何が一番違うって『異性に触れる時の感情』です。

少年漫画=男だとすると、男はどんな状況でも女性に触れるということに対して、エロに繋がることだと認識していることになります。ラッキースケベという言葉があるように。

一方で少女漫画=女性だとしたとき、異性に触れた瞬間はもっとキラキラしたシーンであることが多かったように思います。もちろん恋愛感情を持てるような相手に限りますが、そこにラッキースケベは無かったです。ちなみにさっきのギャルは後輩男子が着替えているところを覗いて喜んでいました。


肌を重ねるシーンの描き方も全然違います。少年漫画では一線を越えるのは刺激が強いということでタブーのようになっていますが、少女漫画では高校生カップルが平気で寝てます。でもそこにも違いがあります。

男の場合は、「エッロ!」で終わる感じなんですが、少女漫画ではカップルが本当に分かり合って心がつながったって感じで、そこが恋愛のゴールみたいに描かれていることが多かったように思います。もう記憶は薄れていますが、当時の僕は「少女漫画の方がスケベじゃん」って思ってました。


まあ男は股間に脳みそついてるからね(偏見ブーメラン)



漫画とドラマで全く違う『JIN‐仁‐』


※ネタバレしますのでご注意

画像1

さて、男はみんなスケベだという証明が終わったところで僕の大好きな作品『JIN‐仁‐』に触れていきます。まずはこの作品を取り上げる理由から説明します。画像はTwitterで作者の方があげていたものをお借りしました。さすがの画力


『JIN‐仁‐』といえばテレビドラマを先に思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。それほどに人気だった作品で、内野聖陽さんの坂本龍馬は最高でした(関係ない)

このドラマを観た僕は原作の『JIN‐仁‐』も読みたくなったのです。だからTSUTAYAでレンタルして全巻読破しました。しかし、内容は全く違いました。特に違うのがラストシーンです。

『JIN‐仁‐』は現代社会に生きる医者が江戸時代にタイムスリップするお話です。そこで出会った女性たちとなんやかんやあるのですが、その関係がちょっと複雑です。


まず主人公の仁は彼女がいます。脳に腫瘍があり、仁自らが手術をしますが、あまり良い結果に終わりませんでした。

その後、江戸時代にタイムスリップした先で、ある事をきっかけに『咲』という綾瀬はるかに出会います。健気で真面目でとても良い女性なので、年齢差がどーたら言いながら大沢たかおも惹かれていきます。

しかし、そこに現れるのが花魁の『野風』です。野風は仁の彼女のご先祖様で、仁の彼女そっくりな美しい中谷美紀です。マジで綺麗です。


さて、江戸時代ではそういう三角関係になり、現代には彼女がいるというモテモテな仁の恋愛やいかに!?となるわけですが、この結末が漫画とドラマでは全く違うのです。

漫画では、江戸時代を変えたことで医療が発展し、彼女の病気を完全に治すことが出来てハッピーエンド!だけでなく、目をつぶったら江戸時代で咲さんと幸せに暮らしている所が頭にハッキリと浮かんでくるという二股エンドなんです(あくまで個人的な感想です)


一方、ドラマ版は江戸時代を変えたことによる現代の変化を調べるうちに、仁の彼女だった人(過去が変わって初対面になってた)に会いに行くことになります。そこで受け取るのが一通の手紙、なんと咲さんからの手紙です。

その内容がなんとも切ないラブレターで、たかおとうちの母は何度見ても号泣します。たぶん女性だからこそ咲さんの気持ちが分かるのでしょう。僕は感動こそすれ、涙は出ませんでした。誰がサイコパスや

そして、仁は彼女だった人を今度こそ救うため、再び手術に挑む!……というところで物語は終わります。綺麗なエンディングです。



勘の良い方ならお気づきでしょう。

漫画版は作者が男性、ドラマ版は脚本が女性なんです。それを知ってから作品を見ると、物語で描かれるシーンの大きな違いに気づくことが出来ます。

漫画版は当時の医療や文化についての描写が多いです。一方でドラマ版は咲さんと野風さんの恋愛感情に関する場面が多く、その二人のやり取りのシーンがかなり加えられています。もちろん良い方向に作用してます。

つまり、かなり恋愛ドラマっぽくなってるんです。それも男性が主人公でありながら、二人の女性の叶わない恋と純粋な想いを描いているんです。スゲーぜ


これって女性だからこそ出来るんだと思うんです。ラッキースケベで喜ぶちんけな男には思い付きすらしない複雑な感情だと思います。それを学ぶためにモテない男はドラマ『JIN‐仁‐』を見ましょう。それでもモテねえだろうけど、気づくこともあるでしょう。あと原作もおもしろいから読め



最後に


なんにせよ二股はよくない。



応援よろしくお願いします 心の支えになります