週末に遭遇したおもろい人達図鑑
先週の金曜日の夜のこと。
ふと、語学学校で開催されている言語交換イベントに参加してみることにした。
イベントにはしばらく参加していなかった。
新しい人たちとの出会いがすっかりなくなり退屈していたので、久々に行ってみるか〜と重い腰を上げて夜のバスに飛び乗った。
行動範囲を少し変えるだけで全然違う展開が待っていたりするものだ。おかげさまでたくさんのおもろい人達に遭遇した。
普通に日本で生活してたら出会いすらしないだろうな〜という面白い人たちとわんさか出会った。
その場に居合わせたメンバーと一風堂メルボルン店で博多ラーメンを食べ、ギターと歌声が鳴り響くスポーツバーで0時過ぎまでお酒を飲んだ。
別れ際に気怠そうなバーのお兄さんにお願いして皆で集合写真を撮った。
おそらくそこに映った何人かとはもう会わないかもしれない。
でも、この一期一会な感じが私は好きだ。
人生のとある瞬間を共に共有した人達。きっと時間が経てばお互いに顔も名前も忘れてしまう。
覚えてるのはそういう瞬間があったという事実だけで、詳細は綺麗に抜け落ちてしまう。
そんな、テキトーで楽しい夜があってもいい。
この記事では、一期一会な彼らのほんの少しを残しておこうと思う。
めがねくん
高校生からメルボルンに住んでいるというアジア系の現地人。色んなイベントに参加しているらしく、顔が広いムードメーカータイプ。
お別れした日本人の元カノを若干引きずっており、バーで2年ぶりにその子と偶然再会してしまうというまさかの展開が発生。動揺を隠せずひたすらビールを飲み干して気持ちを落ち着かせようとしていた。
博多のエンジニア
恋バナ大好きな博多のエンジニア。フィリピンに短期留学した足でメルボルンに来たらしく、フィリピンシックになっていた。
こっちに来て知ったのだが、フィリピンで語学留学をしてから英語圏に来る人は意外に多い。そして皆が口を揃えて「フィリピン最高すぎた。フィリピンに帰りたい」と嘆いている。
フィリピンの良さを聞くと、人がフレンドリー、日本と環境が違いすぎて、異世界転生したみたいなスリル感がたまらないとのことだった。4人兄妹の長男で、妹がチリ人の男性と結婚したらしい。
才色兼備さん
才色兼備という四字熟語を体現したかのような、綺麗で可愛くて優しくて賢い女性。
ワーホリビザを使って旦那さんと一緒に入国して、フリーランスでデザイン関連の仕事をしているらしい。まもなく帰国予定。
オーストラリア生活のアドバイスはありますか?と尋ねると「序盤からもっと人に出逢いに行けばよかった。終盤に積極的にイベントに参加し始めて、たくさんの素敵な人に出会った。もっと早く出会いたかった人たちが山ほどいる」とのことだった。
明治の文豪
才色兼備さんの旦那さん。サイドビジネスとして陶芸をしており、メルボルンでも作品作りに励んで現在は個展を開催しているらしい。
1年という限られた時間を海外での作品制作に充て、フィナーレとして個展を開くという過ごし方を初めて知った。こんな過ごし方もできるのかと驚いた。
丸い黒縁メガネがよく似合う、明治の文豪のような風貌。穏やかで誰とでもすぐに仲良くなり、初対面の私にも「今度家族がこっちに来て皆でバーベキューするんだけども、もしよかったら」とお誘いしてくれた。
オックスフォードくん
関西出身でオックスフォード大学を卒業したというハイスペ。なんでオックスフォードに行こうと思ったんですか?と尋ねると、高校生の頃から絶対にオックスフォードに行くんだという漠然とした野望があったらしい。オックスフォードは厳しさゆえに自殺率も高く、過酷な環境だったそう。
メルボルンには研究の仕事で滞在しており、次はアメリカに行きたいらしい。
「海外にいると成長できるじゃないですか」と淡々と語っていた。意識の高さがエベレスト。
シェアメイトに盗られるかもしれないからと、全財産と全貴重品をリュックに詰め込んで常に持ち歩いている。
ネタの宝庫さん
ビザサポートの会社勤務のしっかり者。モラハラとの交際経験あり。
「好きなタイプは優しい人ですね!元パートナーがモラハラで」とケロッと切り出し、酒を飲みながら典型的なモラエピソードを繰り広げた。
年齢を聞くと衝撃の22歳。あまりにも人生経験が豊富だったので普通に年上かと思ったらまさかの大学4年生くらいの年齢。信じられない。
最近親友にメルボルンでできた外国人の友達を紹介したら意気投合し、2週間後に電撃婚約してしまったらしい。色々と話がすごかった。
今時の大学生×2
東京から来た大学生の女の子Kちゃんと京都から来た大学生の男の子Nくん。
Kちゃんはクラブ大好きでナイトライフに精通したパリピ、Nくんはずっとスタバでアルバイトをしてきた爽やかで真面目な若者。
語学学校でクラスメートになった2人は正反対ながらも意気投合。絶賛友達と恋人募集中。普段大学生と接する機会がまるでないので、楽しい気持ちになった。
現在は大学での課題をチャットGPTで済ましてないかを見破るためのソフトが導入されてるらしい。時代。笑
…とまあ、色んな人に出会った。
これが最初で最後かもしれないし、来週も会っているかもしれない。
それは分からないけど、普段なら絶対に同じテーブルを囲まないであろう年齢もタイプも仕事も違う人達と同じひととき共有できたのは、なんともおもしろい経験だった。
The journey will be continued…
サポートはその日一日が一瞬でハッピーになるくらいめちゃくちゃ嬉しいです♡届いたんだ...!!書いてよかった...!!って喜びを噛み締めます。