受容器と効果器の話に近いかも
先日辻村深月さんの『盲目的な恋と友情』を読んだ。
これが本当に面白くて、面白くて、面白くて大変だった。
美しい女子大学生と、その恋人と女友達の話。
一人称視点で書いて、読み手に登場人物が盲目的であることを伝える描写力がすごいし、読んでいて残酷…て思った。
残酷って思うのは、現実にもこういうことはままあると思うからで、それを文章化して小説にできるの、本当にすごい。
読んでいてざらっとした気持ちにもなったし、苦しくなる場面もあるけど、それ以上に作者の小説を書く力にどきどきさせられました。
あとは、そんなに長い小説ではないんだけど、読んだ後の後味が個人的にはよかった。
302ページで、盲目的な恋と友情とをミステリーの要素も取り入れつつ書ききっていて、過不足のない美しさがとっても気持ちよくて、買ってよかった読んでよかったと思う本でした。
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それとは別に、、
森羅万象ありとあらゆるものに対して、疑問や興味関心、喜怒哀楽、愛憎等々、大きい感情をもっている人が好きだわ。
日常のなかで、ミュートしたりキャンセルしたりすることもできるのに、それをしない/できないでいることにその人のらしさや愛情の深さを見るからかもしれない。
自分一人ではできることが限られ、相手一人でもどうにもならないことがあって、どうにもならないなかで手を差し伸べ合い、差し伸べ合った手が複雑に絡まってできあがるものが世の中にはたくさんあるけれど…
その最初の一歩となる感情をもつ人を愛してしまうなぁと思う。
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