№72【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『なつかしくて』
年に何度も無いけれど、鬼籍に入った祖父や祖母が夢に出てくる。みんな、夢の中で、いい顔でほほ笑んでくれる。なんだかとっても、なつかしくて。
「今日ね、おばあちゃんが夢に出てきてくれたよ」
と、母に伝えると、母が決まってこう言う。
「私も時々見るけれど、亡くなった人ってなんにも言ってくれないのよね」
確かに無口。ワタクシ、そういうものだと思っていた。
ところが先日、その定説が覆った。先日初めて義父の夢をみたときのこと。義父はワタクシを見るなり、ものすごく嬉しそうに話しかけてきた。それは義父が亡くなる前、ワタクシが遊びに行ったときそのもの。義父は冗談を言ってワタクシを笑わせる気、満々。ワタクシもひとしきり会話を楽しみ義父と大笑いした後、パチリと目が覚めた。
「あれ? いまの本当に夢だった?」
あまりにもリアルで、今日にでも義父を訪ねて行ったら、その話の続きができそうな気さえする。
亡くなった人が無口って、思い込みなのかな。義父は人見知りするタイプだけどおしゃべり好き。ワザワザやって来てくれたのかな。
どちらにしても、元気そうでなにより。ワタクシも元気でやってます。
サポートありがとうございます! 迷わずお菓子を大人買いしますよ?怒りません? ありがとうございま~~~す ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ