№110【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『ただただ回っている台所の換気扇』
わが家はオール電化。夜間が最も安く、10時から17時までは最も高いと、時間によって電気料金が違うのが特徴。ワタクシ、できるだけ上手に使い節約したいと思っている。
ある朝、時計を見たら9時50分だった。
「あと10分で超お高い電気代ゾーンになるのね」
と思ったら急に欲が出た。
「あと10分あったらできる電気を使う家事、なにかアル?」
そう思ってヒラメいたのがアイロンがけだった。いつもだったらダラダラやっているワタクシに突然やる気がでた。アイロンをすぐに出してくると、マッハでコンセントにつないだ。
「アイロンが温まるまで、アイロン台を準備!」
「アイロンまだ? その間にアイロンをかけやすいように全部広げておこう」
「残り8分。よしアイロンが温まった。はい! 1枚目・・・はい次!」
時間との格闘、アイロンかけながら、分単位秒単位で時間を見ながらサササっ! やればできるじゃーん。
ついにラスト1枚になったとき、残り20秒となった。
「あと30秒は欲しいのに・・・」
なかなか伸びないしわに大苦戦。残り5秒のカウントダウン、ちょうど0でアイロンの電源を切った。残りは余熱で十分。
「やりました! お得な時間にアイロンがけ終わりました~!」
つまらなかったアイロンがけにゲーム性が出たうえ、ワタクシの大好きなお得につながった。
「もう、今日の家事、終わったと言っても過言ではない」
ワタクシ、ホッとしてテーブルの上にあった小さなチョコレートで乾杯し、1人でほくそ笑んだ。
ところが、それをおいしく食べ終わったときにワタクシ、ハッとした。
「いやいや、これで節約したと喜んでいる金額ってもしかして、このチョコレートの包み紙代にもなっていない・・・ってことないよね?」
さらに追い討ちをかけるように目についたのは、点けっぱなしになった洗面所と廊下の電気。そして、おいしいものを作っていないのに、ただただ回っている台所の換気扇。
ひょーっ!
使っていない電気を消す方が、よっぽど節電になりませんか~!
時間を意識して、お安い時間に利用するのも大事だけど、だらしなく点けっぱなしにしている電気を消す方がもっと大事だと、反省した。
よくある、わが家の光景。
とほほ。
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