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№107【ほぼ30秒で読めるアルアル話・うちのだんなは多分宇宙人?】 『どこまでもねじれる』

ある日、いつもよりも早く起きしたら、ついつい欲が出た。
わが家はオール電化で夜間電力が安いプラン。朝の8時まで比較的安い電気料金だと思うと、電気を使う家事はできる限りこの時間内に済ませたい。ついつい実力以上にテキパキテキパキ。実際どのくらいお得になったのかは知らんけど。

すると家事がドンドン前倒しになってきて、いつもわが家の片隅でオブジェと化している洗濯物のカゴがキレイにカラっぽ。お陰であっちの棚もこっちの引き出しもパンパン。今着ているモノ以外全て、収まるところに収まるというミラクルが起こった。

それに気がついたダンナ。たまには嫁を褒めてポイントを稼いでおこうと思ったのかどうなのか。こんなことを言い出した。
「わー。ぜーんぶ洗濯物畳んだの? お陰であの服がない、このズボンがないって探し回らなくて済んだよ~。助かった、ありがとうね~」
どうやらこれは最大限の褒め言葉らしい。一応、ありがとうの気持ちは受け取っておく。でも「探し回らなくて済んだよ」の余計な一言でモヤっとしたワタクシ。いいこと言った感を満喫しているダンナにこう言い返した。
「え~! ワタクシ、知らないうちに毎日毎日そんなに楽しい宝探しを提供してたの? なのに、お楽しみの時間を奪うとかあり得ん。またいつも通りにしておくね」

へそ曲がり同士の会話は、どこまでもねじれる。言葉って難しい。

こうして洗濯物がオブジェと化する、正当な理由を手に入れた。
うけけ。


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