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2分で読める子育てエッセイ№662『段取り大事』

去年から「蝶ネクタイの探偵映画」を家族で観に行くのが恒例行事になった。

小3の息子が、映画の最後まで静かに座っていられるようになった、というのが目に見える嬉しい成長。


非日常をたっぷりと満喫したのが3週間前。

「公開初日に何回も観ている人がいる」

と、ダンナと娘が羨ましそうに言っていたのが心に残った。


雨ですっかり予定が狂ってしまった、この連休。
どこからともなく出てきたヘソクリで、

「この映画、2回目観ました!」

をやってみようと思い立った。



突然言い出したワタクシの提案に、メッチャ喜んだ娘。

「え? いいの?お母さん。いつもは絶対にダメって言うのに」

こんなに浮かれている娘をみるのは久しぶり。


うっすら母の節約をディスられた気はしないでもないけれど、期待はメッチャ高まった。



ビックリしたのは、前売り券が本当におトクだったということ。
しかも、おまけつき。

当日券は恐ろしく高く、ちょっと後悔した。

「ポップコーンはお父さん、おごって・・・」
段取り大事、と再認識した。


1度観ているはずなのに、前回よりも泣いている回数が増えているのはなぜだろう。

「え? 泣くところあった?」
と、前回娘に冷やかされたので、こっそり泣くも、結局バレる。


そして2回目なのに、
「え? ワタクシ前回寝てました?」

と、思うほど全然、頭に入っていないところが、あちらこちら。

うん・・・想定内。誰か、ナビしてほしい。


ところが、一番驚いたのは、同じ話のはずなのに前回と見方が違っている箇所があること。

前回映画を観終わってから約3週間、楽しかったので、ネットでいろんな人の感想や意見が目につくようになった。


その中に、まさかの仮説が。

「あの人は、こうではないか。ああではないか」

そうだったらオモシロいよね~。


同じ映画なのに、善悪が真逆に見える登場人物。思わぬ映画の味わい方を知った。


家族それぞれ、違った楽しみ方があったらしく、息子はポップコーンを、娘は伏線や色や光の表現をしっかり堪能できたと喜んでいた。

「色? 光?」

それも楽しむポイントなんだ~と思いつつ、そこまで観ようと思ったら、あと何回行かないといけないのか・・・と、ちょっぴり怖くなった。


いつも賑やかなワタクシの家族。帰りの車の中では、前回以上に盛り上がった。

お値段以上に大満足。

「2回観ました!」
は、アリだと思った。


次回は、お得用の前売り券を2セット買います。
ダンナが。




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