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2分で読める子育てエッセイ№842『諸説あると思うけどお母さんの説』

ちょっと前、今は小4の息子のイチがこんなことを訊いてきた。
「お母さん、寝る前に『おやすみ』って挨拶するのはどうしてなのかな」
きた! なぜなぜ?の時期。挨拶についてそんなに深く考えたことがなかったワタクシ。よくわからなかったので
「なんでだろうね。イチはどう思う?」
といい加減な、なぜなぜ返しをしたあと、ワタクシなりの意見を伝えたと、うっすら思い出した。自分で言っておきながらどうなん、と思っていたけれど今は・・・。

最近息子が、寝る前に話しかけてくることが多い。
ウトウトしているワタクシに、ほっぺをペシペシはたき、息子は絶好調で話しかけてくる。
「おやすみってお母さん何度も言ってるんだけど。イチもそろそろ寝なさ~い!」
と言っても全く効果なし。それどころか
「まだ僕はおやすみと言っていない」
と食い下がってくる。
仕方がないのである程度、息子の気が済むまで話を聞いたあと、息子にこう言い聞かせた。
「おやすみと言った瞬間から、おはようと言うまでは寝る時間。だからおやすみは、これから寝るから話しかけずに静かにしてね、っていう宣言なの」
すると、息子が驚いた。
「え? おやすみって、そういうことなの?」
「諸説あると思うけどお母さんの説はそうなの。明日お母さんがおはようというまで、今日はこれ以上話かけないでよっ」
それを聞いた息子が大爆笑。息子はの目はますます冴えていた。
「もう1回、もう1回言って~」
「だ~か~ら! おやすみと言った瞬間からおはようと言うまで、寝ている人を起こしてまで話しかけるなっつーの!」

おもしろがって寝ない息子を見て、この説は違うのかもしれないと、うっすら気がついた。

無念。




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