月見里(やまなし)

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最近の記事

アイドル短歌 習作

星だっていつかは燃えて尽きるもの 『いつかは』なんてそんな暇ない 会いたいと会えると会うの境界線 会えないくらいがちょうどいいかも ギブ&テイクでいたいと思いつつ 貰うばかりで申し訳なし ステージに立つ姿見て惚れたから またステージで惚れ直したい 頼むから『みんなのあの子』で居てほしい 届かないからこそ星なので 天空も地上も地下もただの場所 唯一無二の君が好きです

    • 6人が主役になった日。〜Merry BAD TUNE. TIF2023メインステージ争奪LIVE回顧録~

      プロローグはじめに この記事は、とあるライブアイドルグループのひと夏の大勝負を、いちファンの視点からまとめたものである。 このプロローグは前知識とでもいうものなので、ご存じの方は読み飛ばし推奨。 Merry BAD TUNE. とは。 Merry BAD TUNE.(メリー バッド チューン)は、東京を拠点として活動を行っているライブアイドルグループである。 通称「バチュン」。 2022年7月10日デビュー、ESOLA MADE所属。 公式アカウント:@merryba

      • 『推す』って事の重さと軽さについてずっと考えている。

        畑は違えども、なまじステージに立った経験がある身としては、全てのアイドルさんに対して最初に抱く感情は『尊敬』の念。 本当に、すごいと思う。 自分がアイドルさんの事をなかなか呼び捨てに出来ないのも、それが一因。そうとう仲良くなった上に相手の了解を得られない限りは、無理。 年齢も年齢だしそもそもそんなお眼鏡に叶うような人間ではないので、基本ガチ恋にはならない。基本的なスタンスは『応援』と『憧れ』です。 ある意味とてもライト。 そりゃ通うグループもメンバーさんも増えるよね。だっ

        • とあるコロナの感染日記。

          ■初めにCOVID-19、新型コロナウィルス感染症。 2019年以降の世界を文字通り一変させてしまったこのウィルスについての情報は、毎日報道されています。 しかしながら、実際にコロナに感染した方、もしくは身近に感染者がいる方というのは、実は意外と少ないんじゃないでしょうか? それはもちろん、とてもラッキーなことです。 こんなもん、感染しなくて済むならそれに越したことはないんですから。 ですが、自身や身近な人が感染していないからこそ、知らない事がたくさんあるのも確か。 その

        アイドル短歌 習作

          元坂道研修生1周年記念祭 顛末記~15人とその仲間達~

          ■ 始めに 2020年2月16日。 坂道研修生15人が、乃木坂46、欅坂46、日向坂46のどのグループに所属するのかが発表された。 それから1年後。 配属1周年を迎えた元坂道研修生と、彼女たちを応援する人々に訪れた、ちょっとした奇跡についてまとめてみたい。 ■ 始まりはいつも黄色2021年2月1日。 こんなツイートがTLに投下された。 お察しの通り、かまぺこさんである。 坂道研修生界隈、特に佐藤璃果ちゃん周りのことは大体においてこの人を中心にして起こるといっても

          元坂道研修生1周年記念祭 顛末記~15人とその仲間達~

          紅と白の裏で。

          最後に、みーぱんさんにグッとカメラが寄る。 その笑顔が大写しになってからの、フレームアウト、別カメラへ。 フォーメーションを組んで待機していた14人が映し出される。 それをきっかけに、私たちはステージ袖へ向かって走り出した。 「お疲れ様ー!」 「お疲れ様!」 出迎えてくれたマネージャーさんやスタッフさんの先導で、先輩方は控え室へと向かっていく。 その後に続こうとしたところで、ふと視線を感じた気がして足を止めた。 ぐるりと首を巡らせると、視線の主はすぐに分かった。 「…

          紅と白の裏で。

          今ひとたびの、白。

          「じゃあ、配ります。五十音順に呼ぶから、呼ばれた人から取りに来て。石森」 「はい」 虹花さんが受け取ったそれの、中央に書かれた名前がやけにくっきりと目に飛び込んできた。 受け取った人が増えていくにつれて、周りのざわめきが増していく。 「次、2期生ね。井上」 「はい!」 さっそく着て鏡に写してみる人、今まで着ていたものと並べて写真を撮る人、お互いに写真を撮りあう人。 反応はそれぞれだけど、みんなここが新しいスタートだと感じているのだろう。 「で、これが天ちゃん。

          今ひとたびの、白。

          3.47秒。

          かしゃり。 赤、青、黄、白、緑、橙。 6色のピースが不規則に入り混じっている(ように見える)それを、手の中で転がしながら組み替える。 かしゃ、かしゃり。 いつものように白の十字から。と同時に首筋に突き刺さる気配を感じ、身をひねる。 一秒前まで私の頭があった空間を、鈍く光る鉤爪が薙いだ。 かしゃり。 下二段が揃う。問題はここからだ。 ───きしゃあぁぁぁ!! 鉤爪を振りかざした《それ》があげる金切り声が鼓膜に突き刺さる。 「…うるさいなぁ」 さっさと終わら

          15人目。

          「さて、15人が残ったわけですが」 「14人だ。彼女は見送る。というより自身でとうに気づいているよ」 「…唯一の『光』属性ですか。しかしどうなんでしょうか、みすみすその才を手放してしまうのは」 「確かに『光』は得がたい資質だ。セクションN、そしてセクションKの創成期においては『光』を中心に統制していく体制が実に効果的だった。だが…強すぎる『光』は見るものの目を眩ませ、周囲に闇を落とす」 「それを教訓として、セクションH、そして先行の21使徒には敢えて『光』は含めていま