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6人が主役になった日。〜Merry BAD TUNE. TIF2023メインステージ争奪LIVE回顧録~

プロローグ

はじめに

この記事は、とあるライブアイドルグループのひと夏の大勝負を、いちファンの視点からまとめたものである。
このプロローグは前知識とでもいうものなので、ご存じの方は読み飛ばし推奨。


Merry BAD TUNE.  とは。

Merry BAD TUNE.(メリー バッド チューン)は、東京を拠点として活動を行っているライブアイドルグループである。
通称「バチュン」。
2022年7月10日デビュー、ESOLA MADE所属。
公式アカウント:@merrybadtune

メンバーは、下記の6名。

久留あずさ(くめ あずさ)@azusa_mbt
ミントグリーン担当。「四捨五入すると脚」というスタイルの良さを誇る、アザトカワイイ、と見せかけて割とぽんこつな愛すべきアイドルさん。グループでは一部楽曲の振り付けも担当している。割と泣き虫。

星島ゆい(ほしじま ゆい)@yui_mbt
白担当。透明感の化身とも言うべき儚げな佇まいとはうらはらに、中身はジャンプ漫画やゲーム大好きな『小学生ダンスィ』的な一面を持つ。ステージでは指先まで美しいパフォーマンスと天才的な表情管理で観客を魅了する。だいぶ泣き虫。

日南りと(ひなみ りと)@rito_mbt
紫担当。綺麗で強めな顔立ちと、タバコ・飲酒もお任せあれというギャルっぽい雰囲気を持つが、実際話すととても可愛らしい方。ダンスはもちろん、その歌声の持つ力は一声でその場を掌握する。

柊木あいな(ひいらぎ あいな)@aina_mbt
水色担当。「清楚と病みのハーフ」というキャッチコピーからも分かる通り、かなり危険な沼の主。頭の回転がとても速い上にワードセンス抜群であり、彼女が紡ぐ文章が筆者は大好物。もらい泣きしがち。

三倉みく(みくら みく)@miku_mbt
ピンク担当。ピンク担当には珍しく(偏見)「圧が強い」もとい「熱い」タイプの方。芯の通った歌声と煽りは、観る者聴く者を揺さぶり、宙に跳び上がらしめる。情に厚い方。

森乃ゆめは(もりの ゆめは)@yumeha_mbt
黄色担当。グループ最年少。ぱっつん姫カットで一見クールな印象を受けるが、ライブでは前髪が崩れようがお構いなしのパフォーマンスを存分に見せつけてくれる。文字通り髪の毛まで使って踊るアイドルさん。特技は九字印。

TIFとは。

TOKYO IDOL FESTIVAL、略してTIF(ティフ)。
日本最大級、ということはつまり、おそらく世界最大級のアイドルフェス。
初回は2010年、品川プリンスホテル施設を中心に開催。
翌2011年からはメイン会場を青海・フジテレビ湾岸スタジオ近辺に移して毎年開催されている、アイドル界夏の風物詩の一つである。
「TIFに出場する」ことを活動目標の一つに掲げるグループも多い。

今年開催されたTIF2023では、下記の7つのステージと1つのホール(主にトークイベント企画を実施)が用意され、8/4~8/6の三日間で、233組のアイドルが出演した。

  1. HOT STAGE:SUMMER SPLASH スタジアム

  2. HEAT GARAGE:Zepp Divercity (TOKYO)

  3. SMILE GARDEN:湾岸スタジオ横 公園

  4. DOLL FACTORY:湾岸スタジオ屋内

  5. SKY STAGE:湾岸スタジオ屋上

  6. DREAM STAGE:フジテレビ本社屋1F広場

  7. FESTIVAL STAGE:ダイバーシティ東京プラザ2Fフェスティバル広場

  8. INFO CENTRE:湾岸スタジオ多目的ホール

TIF2023 エリアマップ

メインステージ争奪LIVEとは。

2015年から始まった企画。
その年、TIFに初めて出演するグループの一部がノミネートされ、ライブパフォーマンスに対する投票を中心にポイントを競い、優勝するとメインステージにてライブを行えるというもの。
歴代の優勝者には、まねきケチャや26時のマスカレイドなど一時代を築いたグループが並んでいる。また昨年2022年の覇者、タイトル未定のその後の快進撃をご存じの方も多いのではないだろうか。
「TIF初出場の年にたった一度だけ、限られたグループにだけ」に与えられるチャンス。それがこのメインステージ争奪LIVEなのである。

第一章:4/19 TIF出場決定。

2023年4月19日。
TIF公式アカウントより、TIF2023出演者の第一弾発表がなされた。
秋元系を始めとする地上のアイドルグループや、ライブアイドルのいわゆる「有名どころ」がひしめく中、我らがバチュンの名前も、そこにはあった。

この発表を受け、バチュン公式アカウントから、TIF2023出演決定を伝えた瞬間のメンバーの様子を収めた動画が公開されている。

出演決定と聞いた瞬間のメンバーの輝く笑顔は、一見の価値ありなので、是非ご覧あれ。

この時点で、バチュンのデビューから9カ月余り。
活動期間1年に満たないグループが第一弾からTIFに招聘される事自体がまず快挙であると言えよう。

ただ、話はここで終わらなかった。

第二章:4/26 メインステージ争奪LIVE参加決定。

TIF2023出演決定から1週間が経った、4月26日。
今年のTIFのメインステージ出演権を争う、メインステージ争奪LIVEの開催が発表される。
挑戦するグループは全8組。
その中に、バチュンもノミネートされていたのである。

これを受けて、バチュン公式アカウントからメインステージ争奪LIVE参戦の告知動画と共に、「#バチュンガチ夏」というハッシュタグが発表された。
このハッシュタグは、これからの3カ月幾度となく目にし、また自身でもツイートする事になる。

各メンバーからの決意表明。

同日、メンバーそれぞれからメインステージ争奪LIVEへ臨むにあたっての気持ちが表明された。

もちろん、夢を叶える道は1つではないけど、私はここで勝たなきゃいけない。ここで勝てる私にならなきゃみんなと約束した夢はきっと叶わない。そう思いました。

くめさんのツイートより。

…だけど
メインステージに立って、このグループを、星島ゆいを応援していて良かったなって思ってもらいたい。夏の終わりに、後悔するのは嫌です。

星島さんのツイートより。

それでも、どうしても、どうしてもこのステージに立って皆に感謝を伝えたい、沢山の人に私達を知って欲しい。そんな気持ちでいっぱいです。

りとさんのツイートより。

みんなが一生懸命に作ってくれたチャンスを無駄にしたくないです。はじめて抱いた夢を、もう『中途半端』で終わらせたくない。

あいなさんのツイートより。

本気の夏、本気の三倉をどうか隣でみていてほしい。この夏みてほしい私です!

三倉さんのツイートより。

メインステージに立つバチュンを大好きなみんなに、メインステージから見えるみんなの笑顔を、絶対にみせたいし、絶対にみたいです。

ゆめはさんのツイートより。

この日から、バチュンはメインステージを勝ち取るべく、動き出す。

第三章:前哨戦へ向けて。

TIF2023メインステージ争奪LIVEは、大きく分けて2つのステージがある。
①前哨戦
6月18日開催。参加する8グループを1部・2部と4グループずつに分けて対バンライブを行い、観客の投票(配信・会場の2種類)によるポイント数を競う。各部上位2グループ、計4グループが決勝戦へ進出できる。
②決勝戦
8月4日、TIF2023初日に開催。事前・モバイル・配信・会場の4種類の投票によるポイント数を競う。ここで優勝したグループが、8月6日、TIF2023最終日に、メインのHOT STAGEに立つことを許される。

まずは、前哨戦突破を目指し、バチュンは行動を開始した。

#バチュンガチ夏 キャンペーン開始。

まず最初に公表されたのが、「#バチュンガチ夏 キャンペーン」と題された企画。
対バンイベントの指名入場特典として「#バチュンガチ夏チケット」を配布。これを物販に提示すると、チェキ券が半額で購入できるというもの。
サイン有チェキが2k→1kに、サイン無チェキは1k→0.5kとなる。
プロデューサーいわく「負担は減らそう 新規は増やそう」とのこと。
既存ファンにも新規ファンにもメリットがあるこの特典は、今までありそうでなかった妙手ではなかったかと思う。

また、前哨戦そのものの参加を促す企画として来場特典として、『サイン無しチェキ券2枚進呈』することが発表されたが、ことインパクトという点では少々印象が薄かったのも事実。
何しろ他のグループの特典ときたら、「新曲入りのCD差し上げます!」とか「所属事務所の別グループでも使えるチェキ券差し上げます!」とか、果ては「たくさん友達連れて来てくれたらメンバーと1泊旅行行けます!」とか、とか。
ただ、余りにもド派手な特典は、なんかもう告知を見ただけでお腹いっぱいになっちゃったので、個人的にはこれくらいの特典がちょうど良かったのかも知れないと思ったりもする(結果論)

6/5 『真夏のユーレイ!!』MV公開。

6月5日。
2ndワンマンライブを2日後に控えたこの日、バチュンの新曲『真夏のユーレイ!!』のMVが公開された。
グループ初となるMVであり、正にこの夏のための勝負曲である。

ありがちな感想になってしまって申し訳ないが、“疾走感あふれる”という表現がぴたりと来るメロディーと、MVの“アオハル感”が相まって、爽やかでどこか切ない名曲である。
サビ前やサビには「シャララララ」というシンガロングがあり、メンバーとファンとで声を合わせて歌う事を想定した構成になっている。実際にライブで披露した回数を重ねるごとに、この部分の歌声はどんどんと厚みを増していったように思う。

満を持して発表された『真夏のユーレイ!!』MVへの反響は大きく、公開直後に「バチュン」がトレンド入り。その後も瞬く間に再生回数を伸ばし、公開からたった五日で3万回再生を突破する事となる。

6/7 2ndワンマンライブ開催。

6月7日。
新宿BLAZEにて、バチュン2ndワンマンライブ「Merry BAD TUNE.ワンマンLIVE 2nd TUNE. -ユレル、サマーウェイヴ。-」が開催され、『真夏のユーレイ!!』が初披露された。

この日は、もう一つの新曲『ぷいぷい』も披露され、また、ライブの終盤では今後のバチュンの活動予定が告知された。

・7/5 主催対バン「#バチュコリ vol.5-みんな真夏のユーレイ!!SP-」@新宿BLAZE
・7/24 1周年記念ワンマン「-#バチュン記念日-」@Spotify O-WEST
 ※メインステージ争奪LIVE前哨戦通過で無料※
・7月~8月 ワンコインライブ企画「#バチュンワンコインサマーパレード」(計5回)
・11/5 ワンマンライブ「「2.5th」TUNES」@渋谷 duo MUSIC EXCHANGE


第四章:メインステージ争奪LIVE前哨戦。

前哨戦のルールについて。

2ndワンマンから約10日後の6月18日。
メインステージ争奪LIVE前哨戦が開催された。
会場は、GARDEN 新木場FACTORY。

各部の出場グループは下記の通り。
1部:UtaGe! / ドラマチックレコード / NANIMONO / Falench.
2部:i-COL / CANDY TUNE / Chick-flick / Merry BAD TUNE.

前哨戦は、配信視聴者による投票と、会場観覧者による投票の2種類の投票の合計ポイントを競うことになる。

まず注目すべきは、配信投票と会場投票の「1票の重みの違い」である。
配信投票は実際の票数がダイレクトには反映されず、あくまでも順位にしたがって既定のポイントが与えられる。
極端な話、1位グループと2位グループの差が1票だろうと500票だろうと、両者のポイント差は50Pで変わらない。
対して、会場投票は1ポイントがまんま1ポイントとして計算される。先の例で言えば配信投票で1位グループが2位グループに500票差(つまり500人)をつけようが、会場で25人が2ポイント券を2位グループに投じれば合計50P、配信投票での差を帳消しにできるのだ。
というわけで、勝利の為には当然ながら、会場にどれだけグループのファン(というか投票してくれる人)を集められるかが第一の焦点となる。
だからこそ各グループ競って魅力的な特典をつけ、一人でも多くの自グループのファンを現地に足を運んでもらおうと画策していた。

そして、もう一つの焦点は、会場投票の1ポイント券。
当然、2ポイント券は自身の推しグループに投票するわけだが、1ポイント券はどこに入れても良いわけで。
中にはお互いの推しグループを決勝へ進出させるために、それぞれ1ポイント券を入れ合う約束を交わしている人たちもいたらしい。これもまた戦略の一つと言えよう。
ただ、全員が全員、事前に入念な相談ができるわけではない。その日のライブの印象が良かったグループに入れる人もある一定数存在したと思われる。

結論から言えば、まさにこの「会場投票の浮動票」こそが、今回のメインステージ争奪LIVE最大のポイントとなる。

ライブの振り返り:TIF2023メインステージ争奪LIVE 前哨戦 2部

■ライブの出演順
Chick-flick → i-COL → Merry BAD TUNE. → CANDY TUNE

■セトリ(20分)
0. おーばーちゅーん。#1
1. SPNV.
2. 未完成ナイトライダー
3. ボクらのBAD TUNE.
4. 真夏のユーレイ!!

SE『おーばーちゅーん。#1』が流れ出すと、同調するクラップの響きと共に早々に会場のテンションが高まっていく。
そして始まった1曲目、『SPNV.』(読み方は「スーパーノヴァ」)のイントロで、くめさんは高らかにこう叫んだ。

「こんにちは!Merry BAD TUNE.です!
今、この瞬間だけは、どこのファンとか関係なく、みんなで楽しむよー!!」

その言葉にこそ、バチュンの目指すライブの姿が如実に表れているように思う。
もちろん勝負は勝負だが、それ以前にライブは楽しむもの。
メンバーみんなが心から楽しんでいる姿に、観る者は感化され同調し、一緒に楽しんで、共にライブを創り上げる。それがバチュンのライブの真骨頂だと、自分はそう思っている。
2曲目『未完成ナイトライダー』は、バチュンのコンセプトである“from MY ROOM to the WORLD.”を体現する、ある意味テーマソングに位置づけられる楽曲。サビでの、右手を掲げてステージ上のメンバー達とハイタッチを交わすような振り付けなど、一体感を感じられる世界観が非常に心地よい一曲である。
短いMC(というより次の曲へのフリ)を挟んで、3曲目『ボクらのBAD TUNE.』へ。
普段とは違う、落ち着いたコーラスアレンジバージョンで始まったのには、少し驚いた。こういう緩急の付け方もあるのか、と感心した次第。
そしてラストの4曲目。待ってましたの『真夏のユーレイ!!』である。ここまでで高まり切った会場のボルテージが、イントロの三倉さんの力強い煽りで更に沸騰。「シャララララ」のコーラスも一番、二番、ラスサビと繰り返されるたびにフロアからの声量が増えていく。バチュンのファンだけではなく、その場にいるみんなを巻き込んで「バチュンのライブ」が完成されていくのを肌で感じた瞬間であった。

アウトロでのくめさんの言葉。
「今日は最後まで私達とライブを創ってくれてありがとうございました。私たちがMerry BAD TUNE.です。あなたの、みんなの想いを乗せて、今年、どこよりも暑い夏を証明しに行きます!」
“一緒にライブを創る”というスタンスが、ここにも色濃く表れていた。

終わってみればあっという間の、最高の20分であった。

前哨戦、結果発表。

4グループのライブは無事終了し、いよいよ投票である。
まずは会場での投票。
入場時に配布された投票券(2ポイント券・1ポイント券)をそれぞれ別のグループに投票する形式である。
約1000人の観客が投票したため、投票には都合30分ほどの時間を費やした。

投票券

会場投票が終わると、改めて今回出場した4グループのメンバーがステージ上に再度登場。
それぞれの最終アピールが実施され、その後配信投票が行われた。
こちらは投票開始から終了まで約1分という短時間であった。

そして、結果発表。
まずは配信投票の結果が公表された。

【配信投票】
1位 i-COL         43.4%  250P
2位 CANDY TUNE       28.9% 200P
3位 Merry BAD TUNE. 22.1% 160P
4位 Chick-flick        5.5% 120P

バチュンは僅差でCANDY TUNEの後塵を拝し、3位という結果であった。
もちろん他のグループそれぞれ強力なライバルであり、苦しい戦いになるであろうことは当初から予想されていた事であった。
画面越しであっても伝わる魅力を発揮できるグループも、もちろんある。
更に言えば、i-COL、CANDY TUNEの二組は、所属事務所に著名なグループが存在しており、そのファンも配信投票へ協力することが容易に想像できる。自身のファンに加え援軍もいるわけで、そういう意味ではこの結果は必然とも言えるかもしれない。
それでも、決勝進出の為には2位以上になることが絶対に必要であり、正直この時点でメンバーの顔には、一種覚悟を決めたような表情が浮かんでいた。

そして次はいよいよ会場投票の結果発表…の前に、集計待ちの時間が発生。
MCのでか美ちゃんさんから「せっかくなんで、ここでやっときたい自己アピールとかあります?」という 無茶ブリ 提案があり、各グループそれに乗っかって思い思いの自己アピールを行うことに。
i-COLの二人による、独特の空気感のコール&レスポンス。
Chick-flickの環木あんずさんは、ここぞとばかりに代名詞である仮面ライダーの変身ポーズを。
CANDY TUNEの村川緋杏さんは、特技のポジティブ格言五十音で「て」というお題に対し「手を伸ばした、あと5cm、10cm先にその夢はある」という格言を披露した。

そして、バチュンからは森乃ゆめはさんが立候補。
「今日は人がたくさん集まっているので、そういうところには悪霊がいっぱいいるので、九字印をやります!」
ご存じだろうか、九字印。
孔雀王やセーラームーンや三代目スケバン刑事やらで登場する、「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前」というやつである。
ゆめはさんが出てきたこともびっくりなら、九字印やったこともびっくりで、なかなかどうして度肝を抜かれた(笑)

さて、そうこうしているうちに会場投票の集計が完了。
いよいよ発表、となり、一気に会場の空気が張り詰める。

全員が固唾をのんで見守る中、告げられた集計結果は。

「1位は、、、Merry BAD TUNE.!!」

【会場投票】
1位 Merry BAD TUNE. 1116P
2位 Chick-flick        850P
3位 i-COL        755P
4位 CANDY TUNE      582P

【総合結果】
1位 Merry BAD TUNE. 1276P
2位 i-COL          1005P
─────────────────────
3位 Chick-flick        970P
4位 CANDY TUNE     782P

配信投票の結果をひっくり返しての、見事な大逆転であった。

※以下は単なる妄想である※
会場投票の総計ポイント数は3303P、つまり1101人分。
仮に各グループのファンが均等に入場していたとすると、1グループあたり275人。
275人×2P=550Pがバチュンファンの2ポイント券分。
残り566Pは、つまりは566人の1ポイント券によるもの。
275+566=841。すなわち、この日会場にいた人の4人に3人はバチュンに投票した、ということになる。
正に、ライブでの票をガッツリつかみ取った、ライブアイドルらしい勝利であった。

ちなみに1部の結果は、1位:ドラマチックレコード、2位:UtaGe!であった。
ここに、8/4の決勝戦に駒を進める4グループが決定した。

バチュン公式アカウントから、当日のライブの一部が撮影された動画が投稿されている。
多少なりとも、会場の雰囲気を感じられるのではないだろうか。

ゆめはさんからの、前哨戦を終えてのお気持ち。
ある意味、彼女がこの日のMVPだったかもしれない。

第五章:メインステージ争奪LIVE決勝戦へ向けて。

ここで、TIF2023メインステージ争奪LIVE決勝戦のルールをお伝えしておく。

メインステージ争奪LIVE決勝戦ルール。

前哨戦との大きな違いは、当日の会場/配信投票に加え、先行チケット購入者による事前投票と、グループごとの壁紙ダウンロード数で計られる壁紙ダウンロード投票が実施されること。
この2つの投票の獲得に向けて、バチュンは様々な企画を打っていく。

6/25 無銭単独公演。

先行チケット購入期限に合わせて開催された無銭ライブ。
会場で壁紙ダウンロード投票を行うと特典券がもらえる施策も実施していた。

渋谷のWOMB LIVEに入りきらないほどの大盛況だったようだ。

バチュン公式アカウントの投稿より。

7/4 ライブレギュレーション公開。

この時期、バチュンのライブにおけるレギュレーションがアナウンスされた。
メインステージ争奪LIVEとは直接関係するわけではないが、バチュンが「どんなライブを創りたいのか」という姿勢をご理解いただける一助となると思われるため、ご紹介しておく。

7/9 特典会イベント「バチュンを探せin渋谷」開催。

渋谷の街に散らばるメンバーを探しだすイベント。
制限時間内に全員見つけるとご褒美あり。

当日は甚平姿での特典会(入場料無料)も行われた。

幕間:7/10 デビュー1周年。

そんな最中の7月10日。
バチュンはデビュー1周年の記念日を迎える。
デビューしてたった1年で、TIFに出場し、更にはメインステージにまで上がろうとしている。
これからの一年の活躍への期待が大いに高まる一日であった。

7/12 『真夏のユーレイ!!』MV 10万回再生突破。

7月12日には、『真夏のユーレイ!!』のMVが、再生回数10万回を突破。
公開されてから、わずか5週間で達成したことになる。

7/24 1周年記念単独公演-#バチュン記念日-開催。

7月24日には、1周年記念のワンマンライブを開催。
この公演では、直前に公開された夏仕様のサブ衣装が(東京で)初披露された。

「めりーばっどちゅーん は なつしよう の さぶいしょう を てにいれた。」

7/26-8/1 『真夏のユーレイ!!』MV 街頭ビジョン放映。

この時期、期間限定で新宿にある大型街頭ビジョンにて『真夏のユーレイ!!』MVが放映されていた。
時間自体は短かったものの、何しろビジョン自体が超大型なので、結構な大迫力である。

7/29 『真夏のユーレイ!!』サブスク解禁。

7月29日には『真夏のユーレイ!!』が各サブスクにて解禁。
ファンが一斉に再生、感想をツイートし、「#真夏のユーレイ」がトレンド入りした。

Pop'n'Rollによるバチュンとi-COLの対談記事もご紹介しておく。

星島さんと三倉さん、二人口をそろえて「バチュンのメンバーはみんな不器用」とコメントしてるのが、実にらしい(笑)

8/1 #バチュンガチ夏 大拡散祭 開催。

8月1日。TIF2023開幕を直前に控えたこの日、特別衣装によるポートレートが公開された。
りとさん、あいなさん、ゆめはさんの『グラビア』組(今年春のTGIFにも出場)の水着姿に加え、普段あまりそういう格好をしないくめさん、星島さん、三倉さんのお三方も“結構挑戦した(星島さん談)”衣装での姿を見せてくれている。

特別衣装のポートレートは8/1~8/3の三日間にわたって公開。
ここでは一つずつ紹介するにとどめる。他のカットも間違いなく可愛いので、是非見て欲しい。

久留あずささん
星島ゆいさん
日南りとさん
柊木あいなさん
三倉みくさん
森乃ゆめはさん。

第六章:TIF2023メインステージ争奪LIVE決勝戦

8/3 決勝戦前夜。

8月3日の深夜。各メンバーより、いよいよ翌日に控えたメイン争奪LIVE決勝戦に向けての意気込みがツイートされた。

8/4 いざ、決勝戦!

8月4日。
遂に迎えた、TIF2023メインステージ争奪LIVE決勝戦当日。
会場となったHEAT GARAGE(Zepp Divercity TOKYO)は超満員の入りであった。

■ライブの出演順
i-COL → UtaGe! → ドラマチックレコード → Merry BAD TUNE.
※前哨戦での獲得ポイントの昇順

一番手、i-COL。
前哨戦でも感じたが、この二人は実にのびのびとステージで振舞う。
この大一番でも(内面はともかく)あまり緊張している様子も見せず、広い広いZeppのステージを縦横無尽に駆け回る。
15分という持ち時間の中に3曲披露、そしてしっかりとMCも挟み込んできていたのは、こだわりを感じた。
ただそのMCの独特な空気感も良し悪しで、二人の魅力的な一面を楽しめると感じる人もいれば、楽曲とのギャップに戸惑って醒めてしまう人もいるのではないかと思われた。ちなみに自分は後者寄り。楽曲の雰囲気はとても良かっただけに、ちょっともったいないなと感じた。

二番手、UtaGe!。
今日この日に合わせて初披露された新衣装に身を包んだ6人が躍動する、パワフルなステージが展開される。
SE無しの板付で始まり、MC抜きの連続パフォーマンスで15分で4曲を披露。
フロアからもそれに応えるように、UtaGe!のファンの皆さんを中心となってコールやMIXが響き渡り、連続ジャンプ、横移動、推しタオルを頭上に掲げての大声援などなど、まさにグループ名に恥じない盛り上がりであった。
個人的には『6STARS』が観られなかったのが、少々残念であった。メンバーからも「この争奪戦のためだけに作られたと言えるくらいの曲」と評されており、UtaGe!の楽曲の中では少々趣が異なる世界観が魅力的な楽曲だけに、この決勝の舞台で是非観たかった。

三番手、ドラマチックレコード。
前哨戦の時は4名だったメンバーが、5名になった新体制で臨んだこの日の決勝戦。
SEから始まり3曲を披露。爽やかな夏の新曲、楽しく盛り上がる曲、感動的な雰囲気の曲とバラエティに富んだ、ある意味王道のセトリ。
“ドラマチック”というテーマを背負ったパフォーマンスは、その端々で感情があふれ出し崩れそうになるのを、すんでのところで押しとどめて全力でやりきる、非常に生々しいものであった。

そして四番手。満を持してのMerry BAD TUNE.が登場である。

■セトリ(15分)
0. おーばーちゅーん。#1 (Short ver.)
1. SPNV.
2. こんぐらいのこんぐらっちゅれいしょん
3. 未完成ナイトライダー
4. 真夏のユーレイ!!

SEがショートバージョンだった時点で、4曲やる気だと察せられた。MCなしで最後まで突っ走る、フルスロットルのライブの開幕である。
1曲目は前哨戦と同じ『SPNV.』から。初見でも振りコピしやすいこの曲が、一気に会場の空気をバチュン色に変えていく。
2曲目は『こんぐらいのこんぐらっちゅれいしょん』。界隈では有名ないどみん先生振り付けの、可愛らしさ特化型楽曲である。文字通り大量のハートが飛び交う空間は多幸感に満ちていた。
3曲目は『未完成ナイトライダー』。「ここからは「ボクらの物語」だ」「「ボクらならいけるさ。」」「「いこうか。」」という歌詞が、この先に待つメインステージをいやが上にもイメージさせる。
最後はもちろん『真夏のユーレイ!!』。
冒頭、三倉さんが絶叫する。「この夏に懸ける全ての想いを、この時にぶつけます!メインステージにバチュンは、絶対に立ちます!!」
それに応えてフロアの熱も数段階上昇。2か月かけてみんなで育ててきたこの曲は、間違いなくバチュンのこの夏の、いやこの先のグループの歴史においても、押しも押されもせぬ代表曲へと成長していた。
落ちサビで、珍しく星島さんがこみ上げる感情に揺さぶられ、声を震わせる瞬間があった。本人にとっては悔しさもあったかと思うが、それだけのものを今この瞬間にぶつけている事はもちろんこちらにも伝わっていたし、とても美しい顔をしていたと思う。
最後はくめさんの「みんなで最高の夏にしようね!!」という言葉と笑顔で、バチュンのステージは締めくくられた。

決勝戦、結果発表。

4組のライブの終了後、すぐに会場投票が始まった。
ルールは前哨戦と同じく、一人2ポイント、1ポイントの二票を持ち、それぞれ別のグループへ投票するというもの。
今回は券ではなく、コインが配られた。

青が1ポイント、赤が2ポイント。

何しろ人数が多いので、フロアの前方からブロックごとにいったんロビーに出て並び、その先で投票する方式で実施された。
おおよそ25分で投票は完了。

決勝戦では同時に配信投票も行われていた。
ステージ上に4グループが再度登場し、今日のライブの感想および配信鑑賞者へ向けてのアピールタイムが行われたのち、配信投票も締め切り。
これにて、全ての投票が完了した。

集計を待つ間に、前哨戦から決勝戦に向けてどんなことを工夫してきたかなどのエピソードの紹介、今日の決勝戦にあたって緊張したかなどのトークが繰り広げられた。
星島さんは緊張しすぎて眠れなくて、布団に入ったのが午前2時半。そこからも全然寝付けず、しょうがないのでずっとコツコツ進めてきた『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』のラスボスを願掛けも兼ねて倒してきたらしい。結局寝たのは早朝5時半だったそうで(笑)
「でも10時まで寝たので!4時間半寝られたので!」と懸命に主張していた。

そんなこんなで時間が経過し、いよいよ結果が発表されることに。

【事前投票】
1位 Merry BAD TUNE.  100P
2位 ドラマチックレコード 70P
3位 UtaGe!        50P
4位 i-COL          30P

【壁紙ダウンロード投票】
1位 ドラマチックレコード 65P
2位 UtaGe!        53P
3位 Merry BAD TUNE.    42P
4位 i-COL          40P

【配信投票】
1位 ドラマチックレコード 320P
2位 i-COL          250P
3位 Merry BAD TUNE.    200P
4位 UtaGe!        150P

ここまでの合計は下記の通り。
1位 ドラマチックレコード  455P
2位 Merry BAD TUNE.     342P
3位 i-COL           320P
4位 UtaGe!         253P
バチュンは先行チケットの事前投票では1位だったものの、壁紙ダウンロード投票と配信投票では3位。
事前投票2位のドラマチックレコードに逆転を許した展開となっていた。
そして、泣いても笑っても次が最後。
会場投票、および合計ポイント数の発表である。

【会場投票】
1位 Merry BAD TUNE.    933P
2位 UtaGe!        532P
3位 i-COL          510P
4位 ドラマチックレコード 479P

【合計ポイント数】
1位 Merry BAD TUNE.  1275P
2位 ドラマチックレコード 934P
3位 i-COL          830P
4位 UtaGe!        785P

Merry BAD TUNE.、TIF2023メインステージ争奪LIVE、みごと優勝!!

バチュンの会場投票でのポイント≒ドラマチックレコードの合計ポイント数という、まさに圧倒的な会場投票獲得による大逆転劇であった。
本当におめでとうございました!!

※ここでまた妄想を逞しくしてみる※
会場投票のポイント合計は2454P、つまり818人が投票したことになる。
…この時点で疑問符が浮かばなくもないのだが、あくまで公表されたポイント数を元にした妄想ということでお目こぼし願いたい。
4グループのファンが均等に入場していたと仮定すると、1グループあたりのファンの人数は204人。
204人×2ポイント=408Pがバチュンファンによる獲得ポイント。
差し引き525ポイントが他グループのファンからの1ポイント投票によるものとなる。
204人+525人=729人。
計算上、投票した人の約9割がバチュンに投票してくれたという事になる。
あくまで仮定の上での計算であるが、バチュンのパフォーマンスが会場全体を巻き込みライブを創り上げたという一つの証左になるのではなかろうか。

バチュン公式アカウントからアップされた動画をご紹介しておく。
この日の舞台裏も含めたちょっとしたドキュメンタリー映像である。
ご覧いただければ幸いである。

第七章:バチュン、メインステージに立つ。

一日空けて、8月6日、TIF2023最終日。
バチュンがメインステージであるHOT STAGEに立つ日がやってきた。
(ちなみに前日の8月5日には、渋谷club asiaにて『大祝勝会 or 大反省会 いずれにせよ大感謝LIVE!!』を無銭開催していたりする。あいにく自分は5日もTIFに終日参戦していたので行けなかったが)

例年のことであるが、TIF最終日のメインステージには、特にそうそうたる面子が顔を揃えている。
今年の出演者は、DIALOGUE+、#ババババンビに、でびぱっぱ夏祭り(Devil ANTHEM.による60分ノンストップライブ企画、出演者はデビアン他Appare!/アンスリューム/クマリデパート/chuLa/NEO JAPONISM/真っ白なキャンバス)、その後はAKB48/STU48/NGT48/HKT48の所謂48系、高嶺のなでしこ、FRUITS ZIPPER、≒JOY/≠ME/=LOVEの指原Pグループ、そして日向坂46。
人気のライブアイドルや地上アイドルグループを(いろいろ頑張れば)指定座席などなく間近で観られるとあって、朝からずっと陣取っているファンもいるほどである(今年から入れ替え制がなくなったので可能となった)。

そんな中で行われる、メインステージ争奪LIVE WINNERステージ。
「TIFのメインに立つ」という経歴を得ると同時に、普段自分たちのパフォーマンスを目にする機会があまりない人たちにも見てもらえる絶好のチャンス。
だからこそバチュンも、他の7グループも全身全霊でこの場所を目指して走ってきたのだ。

ちなみにバチュンのステージの直前は、「ねる、取材行ってきます」公開収録企画であった。
長濱ねるチェアマンと原田葵アナという、元欅坂メンバーの共演も話題になっていたのだが、その中でサプライズでバチュンが登場したシーンがあった。
原田アナによる突撃取材、ということで、次のライブの為に袖に控えていたバチュンにインタビューを行ってくれたのである。
ねるちゃんも葵ちゃんも、しっかりと盛り上げてバチュンのライブにつなげてくれた。
いくばくかの人は、そのおかげでそのまま留まり、バチュンのライブを観てくれたのではないかと思う。

そして、決勝戦とはまた違う熱気と雰囲気の中、いよいよバチュンのメインステージが始まった。

始まりは、くめさんによるアナウンス。

「メインステージ争奪LIVE。
一緒に戦ってくれた全てのグループと、今日まで一緒に走ってくれたみんなの気持ち。
全部を背負って、Merry BAD TUNE.、メインステージ、始めます」

■セトリ(20分)
0. おーばーちゅーん。#1 (Short ver.)
1. SPNV.
2. こんぐらいのこんぐらっちゅれいしょん
3. 未完成ナイトライダー
4. 真夏のユーレイ!!
5. ボクらのBAD TUNE.

ショートバージョンのSE。つまり20分で5曲やる構成である。
バチュンの最大の武器であるライブパフォーマンスを、時間が許す限りめいっぱい見せつける、そんな意志を感じるセトリであった。

曲の構成は、決勝戦とほぼほぼ同じ。最後に『ボクらのBAD TUNE.』が追加されていた。
決勝戦で魅せた全身全霊、魂を削るようなライブに対し、今日のライブでは6人ともただひたすらに楽しんでいる様子が伝わってくる。
正直なところ、前のブロックはその後のグループ目当てのファンで埋まっていたため、あまり近くでは観られなかったのだが、逆にその遠さがバチュンが勝ち取ったステージの大きさを実感させ、それもまた嬉しさにつながる。
最初はただ眺めていた前方エリアの人たちが、ライブが進むにつれて少しずつリズムに乗って体を揺らし始め、『未完成ナイトライダー』のサビに差し掛かるころには一緒に手を挙げて楽しんでくれている様子が見えた。
それに負けじとバチュンのファンたちの動きも声も、どんどんと激しさを増していく。
その光景は、ステージ上のメンバーにはどのように見えていたのだろうか。
セトリのラスト、『ボクらのBAD TUNE.』でのガチ恋口上を浴びているときのみんなの笑顔に、その答えがあるような気もする。

こうして、まるで夢のような20分は過ぎ去っていった。
6人がこの夏の主役になった瞬間の光景は、きっと忘れないだろう。

第八章:SKY STAGEの奇跡。

こうして、HOT STAGEでのライブを大成功させたバチュンだったが、タイムテーブルにはもう一本ステージが予定されていた。

17:20~17:35のSKY STAGEでのライブである。

実は、このTIF2023最終日には、一つの大きな問題が発生していた。
野外ライブには付き物の、「悪天候によるライブ中止」である。
おりしもバチュンがメインステージでのパフォーマンスを終えた直後から、会場には大雨が降ってきていた。
その勢いはすさまじく、恐れていた通り、各野外会場では次々とライブの一時中断を余儀なくされていった。

ちなみにどれくらいの降り方かと言うと。

これくらいの勢いである。更には雷鳴もとどろき始める始末。。。

その後も雨は一時的に上がるもすぐにまた降り出したりを繰り返し、結果として一部のグループのステージは中止に追い込まれてしまった。

SIMLE GARDEN、FESTIVAL GARDEN、そして、SKY STAGEも。

なお下記アクトは中止となりました。申し訳ございませんがご了承ください。
14:55〜BELLRING少女ハート
15:10〜風男塾
15:25〜lyrical school
15:45〜可憐なアイボリー
16:15〜マジカル・パンチライン
16:30〜Appare!
16:50〜COMIQ ON!
17:05〜テラス×テラス

この直後の17:20~に、バチュンの最後のステージが組まれていた。
このままバチュンのラストパフォーマンスは観られないまま終幕となるのか、、、
一縷の望みをかけ、SKY STAGEへのエレベーター待機列に並んでいた時、その一報がもたらされる。

バチュンのSKY STAGEが観られる!
もしかしたらこれは、ライブの神様がバチュンに贈ってくれたお祝いだったのかもしれない。


夕暮れ時のSKY STAGE、最高でした。

■セトリ(15分)
1.「 キミモヨウ。 」
2.  SPNV.
3. 未完成ナイトライダー
4. 真夏のユーレイ!!

15分間で4曲を披露するために、SEは無し。
前哨戦のしょっぱなから会場を一気に鷲掴みにした『SPNV.』。
決勝戦でくめさんの煽りに載せてメンバーが思いのたけをぶつけた『未完成ナイトライダー』。
そして、この夏の為に生まれ、メンバーと運営とファンが育て上げてきた『真夏のユーレイ!!』
どれも素晴らしいパフォーマンスだったが、ここでは敢えてこれまでのメインステージ争奪LIVEでは組み込まれてこなかった『「キミモヨウ。」』に注目したい。

傘はいらない予報だったのにな 濡れたスニーカー
確率はまたアテにならないや 曖昧でウソつき

Merry BAD TUNE. 「キミモヨウ。」より

雨に翻弄されたSKY STAGEでの一曲目として、これ以上無いくらいの一曲である。
この曲の最後は、このような歌詞で締めくくられる。

アメノチ クモリノチ ハレモヨウ
どんな 雲行きの空も
アイタイガ アフレル ココロモヨウ
きっと「キミモヨウ。」

ハレマニ カカッテク ニジモヨウ
どんな色に染まっても
ずっと君の声が消えないや
今日も「キミモヨウ。」

ずっと「キミモヨウ。」

Merry BAD TUNE. 「キミモヨウ。」より

今日、Merry BAD TUNE.は確かに一つの輝かしい結果を残した。
しかしここまでの道のりは決して順風満帆ではなかったし、またこの先も当然安泰とは限らない。
照る日もあれば、曇る日も、荒れる日もあるだろう。
それでも、この3カ月を共に走り切った「キミ」となら、これから先どんなことがあっても乗り越えられる。
だから、ずっと。

今日の「キミモヨウ。」には、そんなメッセージが込められているように感じられた。

エピローグ

TIF2023最終日の様子をまとめた動画が、バチュン公式アカウントからアップされている。

そして、各メンバーからのTIFを終えてのツイートも。

以上をもって、Merry BAD TUNE.の初めてのTIFは幕を下ろした。

だがまだ8月は半ばにもなっていない。
夏はまだまだ終わらない。

一般チケット500円の #バチュンワンコインサマーパレード のチケットは現在絶賛発売中。
その他にもすでに何本かライブ出演が決まっている。

そして秋以降、バチュンはますますその活躍の場を広げる事だろう。
「2023夏の主役」のこれからの飛躍から目を離さず、出来る限り傍で見守り応援していきたいと思う。

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