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【備蓄】介護用品、防災グッズにもなる

こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。

防災・備蓄はされていますか?
災害などから数日〜数週間は、「自力で生き延びる」必要があると言われています。

避難所などの運営も、私たち一般市民が手分けして行うようですし(行政の職員等も被災者)、普段からできる限りの対策を行なっておきたいところです。


⭐️まずは水・行動食・トイレ

備蓄としてまず必要なのは、水やエネルギー源となる簡易食糧です。

そして何より「トイレ」。
地震が起きた時には、一見自宅のトイレが使えそうでも、汚水の配管がどうなっているかは分かりません。

そのため、水がなくても使える「非常用トイレ」を備蓄する必要があります。

避難所が設営された場合でも、同じ地域の建物・配管ですからトイレはいつも通り使えない可能性が高いかもしれません。

全員が自分の分、数日間分の非常用トイレを持っていれば衛生面でも安心ですし、自宅避難もしやすくなると思います。

最近では近所のスーパーでも販売されているので、とても買いやすくなっています。

⭐️防災グッズとして使える介護用品

普段、介護のために使っているものの中には
健康な私たちでも防災グッズとして使えそうなものがいくつもあります。

例えば、こんな物です。

・オムツ・リハビリパンツ・パッド
弊社はゲリラ豪雨で浸水したことがあります。
社内の床が絨毯になっているのですが、バケツなどで水を外に汲み出した後にオムツで水を吸い取って対応しました。

乾いてくる途中で臭いがするので結局は張り替えが必要でしたが、工事までの日数を凌ぐ分には助かりました。
ご自宅が浸水した時の後片付けにも使えると思います。

そしてリハビリパンツやパッドは、そのまま排泄にも使えます。
トイレが使えない状況で、非常用トイレがない場合などにリハビリパンツやパッドがあると助かるはずです。

リハビリパンツ等に排泄するのはかなり抵抗があり、難しいことですが、有事の際には仕方ありません。

介護用リハビリパンツ等は、もともと衣服の中に履いて排泄することを想定して作られています。
災害時などに履いておくと、肌を露出せずに排泄できます。

スカートやバスタオルで工夫すれば、リハビリパンツ等の履き替えも肌を露出せずに行えるのではないでしょうか。

防災備蓄としては、これらに合わせて消臭ビニール袋も用意しておくことをお勧めします。

消臭ビニール袋がなければ、新聞紙で使用済みパッド等を包んでから、普通のビニール袋に入れるといいです。これでも少しは匂いが軽減されます。

とはいえ、被災してから健康な方がリハビリパンツ等の配給を求めると「介護が必要な人の分をとった」とトラブルの元になりかねないので、普段から購入しておくほうがいいと思います。

・お尻拭きシート、体拭きシート
文字通り、お尻や体を拭くことに使えます。
お風呂に入れない状況でも、多少は清潔を保つことができます。

また、運よくシャワーなどが使える状況でも、手を拭いたり、食事をする台を拭いたり、何かと便利です。

・歯磨きシート
お水が貴重な災害時に、歯磨きの代わりに使えます。
きちんと歯磨きやフロスで行う口腔ケアには敵いませんが、不快感の軽減にはなるはずです。

・ゴミ袋
市町村指定サイズの大きめのゴミ袋は、ゴミをまとめておく以外にも使い道が多いです。

体に巻いて風を凌いだり、ベッド上などで滑らせて人を動かしたり、簡易的な防水シーツにしたり、一時的に壁からの隙間を塞いだり、と本当にいろいろなことに使えます。

・プラスチックグローブ(使い捨て手袋)
これは普段から介護以外にも使っています。

掃除に使うことが多いのですが、災害時には怪我をしている方の応急処置をするとき、寒さや水から手を守るなどにも使えると思います。

また、防災グッズとして販売されているもの以外にも、ラップ(阪神淡路大震災のとき、すごく役立ったと聞きました)やカイロ、電池など普段から使っているものを少し余分に持っておくようにしています。

⭐️災害時は、介護サービスも止まる想定を

さて、ここまでは、災害時に健康な方も使える介護用品をご紹介しました。

では介護が日常的に必要な方の防災はどうすれないいのでしょうか?

私たち介護事業所はBCP計画を策定し、災害時等にもできる限り事業を継続できるよう準備することが義務付けられています。

ですが、実際に阪神淡路大震災クラスの地震が起こったとき、サービス提供を続けられるかと問われれば、正直に言うと「難しいと思う」と答えるしかありません。

そもそも自分達が無事に生き残っているか分かりませんし、スタッフ同士の連絡も取れないでしょう。

万が一、動ける人員がいたとしても、命を危険に晒して、倒壊する建物を踏み越えて、あちこちで火災が発生しているなか、出勤できるとはとても思えません。

そのため、在宅介護をしているご家庭には

・必要物品を常に多めに備蓄しておく(食料・水・薬・オムツ・手袋、ゴミ袋等)
・情報シート(あんしんシートなど)の記入を常に更新する
・ご近所に「寝たきりの住人がいる」などの情報を知っておいてもらう
・できる限り大型家具は置かない。床面積を確保する
・普段から親族内などで、手分けできる人数を増やしておく(介護を一人で抱え込まない)

など訪問介護だけでなく、デイも、訪問診療も、全てのサービスが機能不全に陥った場合のことを想定した準備をしておくことをおすすめしたいです。

⭐️まとめ  出来ることからコツコツと

今年は年明けから大きな災害があり、いまでも復興が続いていることと思います。

阪神淡路大震災から29年が経ちました。
私は運よく家族全員が無事でしたが、それでも、今でも小さな地震があると動悸がすることもあります。

もっと大きな被害に遭われた方の心労は計り知れません。

寄付くらいしかできていませんが、より多くの方が少しでも早く穏やかな暮らしを送れることを願っています。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!


『神戸|介護事業所の有限会社まいらいふ』
・YouTube「まいらいふ介護チャンネル」
・会社様向け介護離職防止セミナーも開催

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