まいらいふ@神戸の介護福祉士

兵庫県神戸市の介護事業所。長年の介護現場での経験を書き起こしています。介護技術は「まい…

まいらいふ@神戸の介護福祉士

兵庫県神戸市の介護事業所。長年の介護現場での経験を書き起こしています。介護技術は「まいらいふ介護チャンネル」、介護コラムはnoteとアメブロ「まいらいふ介護ブログ」にて発信中です。

最近の記事

もうすぐ梅雨明け。お天気は認知症に影響する?

こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。 今年も酷暑になるのでしょうか? 神戸では、すでに真夏のような暑さがやってきています。 ⭐️認知症状と季節の関係季節の変わり目には体調を崩しやすい、とか、毎年同じ時期に入院する、というお話を聞いたことはありませんか? 私たち人間の暮らしと、自然の移り変わりは繋がっています。 特に日本には四季がありますから、季節のバランスが変わる時期、季節の変わり目には体調も影響を受けます。 認知症の方も同じです。 私の感覚だ

    • 断然ラクです!介護しやすい服の4か条

      こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。 「寝たきりの人を着替えって、どうしたらいいですか?」 とご質問をいただくことがあります。 更衣介助の方法はいろいろありますが、まずその前に、今の衣服が「着替えやすい服」かを確認してみてください。 「どうしても上手くできない」とおっしゃるご家族様、介助方法は問題ないのに、お洋服が攻略不可レベルの難易度のものだったことがあります。 ⭐️基本は好きな服を着ていただく介護の基本は「自己決定」「自己実現」です。 その

      • 神戸初!?おむつ交換に特化したパーソナルレッスン

        こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。 「(家族の)オムツ交換が難しい」 「新しい利用者様のケアが始まるたびに混乱する」 こんなお声を何度も聞いてきました。 ⭐️パーソナルレッスン始めました!オムツ交換は、「基本を押さえて」「場数を踏めば」必ず上達します。 ですが、特に訪問介護においては実際の利用者様で練習する訳にもいかず、各事業所は十分な研修時間を確保することが難しいため、個人個人が繰り返し練習する機会が少ないのが現状です。 そこで、自分のペース

        • 夏休みには「猫の手」を

          こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。 7月もあっという間に1週間が過ぎました。もうすぐ夏休みの方もいらっしゃるのでしょうか? ⭐️一人暮らしの高齢者には出来ないことがある介護サービスのため、日々、いろいろな利用者様のお宅に訪問しています。 お家の中が綺麗に片付いていて、何も問題がないように見える場合でも 「ホンマはこれが気になるねんけど、体が追いつんから・・・😓」 というお話を聞くことがあります。 例えば、使っていない大型の家具を捨てたいとか、

        もうすぐ梅雨明け。お天気は認知症に影響する?

          介護あるある:「子供の物やから、捨てられへん」

          こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。 室内が使いにくそうだったり、危険だったりする場合、ケアマネさんをはじめ私たちケアチームは「安全な動線の確保」をご提案します。 そんなとき「子供の物やから動かされへん💧」とお聞きすることが多いんです。 ⭐️物があるから歩きにくそう高齢者はたとえ2階建ての一軒家でも、1階部分だけで暮らしている方が多いです。 そのため、どうしても1階部分にベッドやテーブル、着替えなど、生活に必要なものを集めて置くことになります。

          介護あるある:「子供の物やから、捨てられへん」

          介護士のホンネ:エアコン設置は義務にしてほしい

          こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。 紫陽花が色鮮やかな季節になりました。 これからは、あっという間に夏が来ます。 毎年、夏が来るたびに訪問する先々で「私が帰っても、クーラーつけといて下さい!」と言い回っています。 それくらい、高齢者にはクーラーをつけない方が多いです。 ⭐️「暑くないから大丈夫!」は要注意のサイン地域によって気温差があるので、あくまで神戸に限ってのお話です。 熱中症になりかけの利用者様や、認知機能低下の疑いがある方が夏場によく使

          介護士のホンネ:エアコン設置は義務にしてほしい

          介護福祉士から見た免許返納の難しさ

          こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。 今年3月、神戸の元町商店街で高齢ドライバーによる事故がありました。 普段はほぼ歩行者専用道路で、車が走っている場合は配送車やごみ収集車などの働く車だけのところです。 そんな場所でどうして事故が起きたのでしょうか。 高齢者の運転免許返納問題について、介護の現場で感じていることを書きたいと思います。(具体的な事例は事実に基づいたものですが、個人情報保護の観点から一部変更しています) ⭐️たぶん免許更新は誰でも通る

          介護福祉士から見た免許返納の難しさ

          家を建てるならワンフロアで暮らせるように。介護を見据えた設計のススメ

          こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。 これから新築戸建を購入する方、建てる方、もしそのお家を終の住処にと考えていらっしゃるなら、介護士の視点から知っておいていただきたいことがあります。 ⭐️高齢になると(ほぼ)ワンフロアしか使わない介護が必要な方のうち、ある程度は自由に動ける高齢者でも、2階、ましてや3階フロアはほとんど使っていないことが多いです。 階段の上り下りは体力面だけでなく、転倒やふらつきの経験があると恐怖心からも負担が大きくなるからです。

          家を建てるならワンフロアで暮らせるように。介護を見据えた設計のススメ

          結局、人生に必要なものは少しだけ。「もったいない」の功罪

          こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。 相続した実家の片付けが進まない、親の家に物が多すぎて心配。 現在の高齢者は「捨てられない世代」とも言われています。 ですが、介護の現場で見ていると、どんなにたくさんの物があっても「使うものは少しだけ」なんです。 ⭐️屋根裏、倉庫、物置介護が必要な状態になると、行動範囲が狭くなります。 これは外出の機会が減るというだけではなく、室内でも同じです。 屋根裏部屋には上がれなくなりますし、庭の倉庫や物置にも立ち寄らなく

          結局、人生に必要なものは少しだけ。「もったいない」の功罪

          接遇は最大の防御なり。介護の仕事が続く3つのコツ

          こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。 4月から思い切って介護のお仕事を始められた皆様はそろそろ基礎研修も終わり、実際に利用者様と接する頃でしょうか? 私は介護の仕事を10年以上続けてきました。 その経験から、初心者の方が身を守りながら長く介護職でいるために大切だと思うことをご紹介します。 ⭐️敬語を使うおそらくどこの職場でも、基本的な研修事項に「接遇」が含まれていると思います。 敬語で話す、相手の尊厳に配慮する、そういった内容です。 これはとても大

          接遇は最大の防御なり。介護の仕事が続く3つのコツ

          びっくりしゃっくりルールールー♪

          こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。 利用者様とお話ししていると、ときどき「えっ!シンクロ?」と思うほど、同じ内容の高齢者ジョークを聞くことがあります。 違う地域に住んでおられ、通っているデイサービスも違うはずなのに、なぜか、同じ時期に同じ内容の高齢者ジョークを聞くことが多いんです。 ⭐️びっくりしゃっくりやわ!このセリフって、昔に流行っていたのでしょうか? 同じデイサービスに行っているわけでもないのに、90歳前後の利用者様から立て続けにお聞きしま

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          介護 隠した薬の出てくるところ。正しい処方のために

          こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。 「1回にこんだけ飲むんやで😑」 と利用者様から10錠以上の薬を見せていただくことがあります。 ⭐️こんなに飲んで大丈夫?毎食後に加えて、食前、寝る前、などにも服薬が必要な場合があります。 1回に何錠も、それが1日に何回もあるので 「薬の水だけでお腹が膨れる。ご飯食べられへんようになる😓」 とおっしゃる方もいます。 病気によってはどうしても、たくさんの薬が必要なのかもしれません。 でも、薬をきちんと飲めてい

          介護 隠した薬の出てくるところ。正しい処方のために

          重病なのに介護度が低い?介護認定に病名や年齢は関係ない

          こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。 介護の現場では、ご家族様が「こんなに重い病気なのに介護度が低い😡」と憤慨していらっしゃることがあります。 そして時々ですが、「なんでこの介護度?」と首を傾げるような低い認定が出ていることもあります。 ⭐️毎日、便汚染の対応が必要なのに要介護2便失禁により、毎日、ベッドや衣服はもちろん、床や壁、洗濯機や洗面所にも便汚染がある。 だから最低限の清潔保持のため、訪問介護サービスが必要。 こんなケースは、認知症でなく

          重病なのに介護度が低い?介護認定に病名や年齢は関係ない

          終活:ご主人亡き後、財産がどこにあるか分からない奥様

          こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。 「お金のことは主人/妻に全て任せている」というご家庭は多いのでしょうか? 担当者のお名前までは把握していなくても、どこの銀行に預けているか、どこの証券会社で取引しているかくらいはお互いに把握しておくことをおすすめします。 特にネット銀行やネット証券など「紙の書類」が届かない場合は、要確認です。 ⭐️そもそもパソコンのパスワードが分からないこんなお話を聞いたことがあります。 お金の管理をされていたご主人が先に亡

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          80代現役介護士を見て考える「人生の持ち時間」

          こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。 人生100年時代と聞くと、うっかり「100年くらい今の人生が続く」と思ってしまいませんか? 資産運用の面から考えると、確かにそれくらいの感覚は必要だと思います。寝たきりでも、意識がなくても、息をしているだけで毎日お金がかかるからです。 でもそれは、「100年自由に生きられる」ことではありません。 「人生の持ち時間」は、たとえ同じ歳まで生きるとしても、数十年単位で個人差があります。 ⭐️「人生の持ち時間」私の定

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          ポーラ一筋70年!90代、色白美肌の利用者様

          こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。 仕事柄、80代90代の方にお会いする機会がたくさんあります。 年齢を重ねるにつれ、性格や考え方、暮らし方などがお顔や表情、話し方などの立ち居振る舞いに表れるような気がしませんか? ときには、びっくりするような綺麗な方に出会うこともあります。 ⭐️ニコニコ可愛いおばあちゃまこんなふうに年齢を重ねたい!と思うような利用者様は、皆様、笑顔がとっても素敵です。 小さなことでもいっぱい喜んで、嬉しそうにお話ししてくださ

          ポーラ一筋70年!90代、色白美肌の利用者様