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歴史・人物伝~謙信の戦い編①初陣で武将としての才能を見せつける

戦国時代を代表する孤高の名将・上杉謙信について「合戦」を通して紐解く歴史・人物伝~謙信の戦い編の第1回です。

謙信は、越後の守護代・長尾為景の子として生まれました。幼名は虎千代、後に長尾景虎と称します。家督は長男の晴景が継ぐことになったため、虎千代は春日山(新潟県上越市)の林泉寺に入りました。

林泉寺では僧侶の修行を積んでいたのですが、一方で幼い時から武将としての鍛錬や戦略の研究も好きだったといいます。修行の経験は、後の謙信の生きざまに大いなる影響を与えたと思われます。

晴景は病弱だったこともあり、父の為景のように地域の有力武将たちを制圧できませんでした。このため、虎千代は元服後に長尾景虎と名乗り、林泉寺を出て修行の道から武将の道へと歩み始めるのです。

栃尾城(長岡市栃尾)を任された景虎に対し、周辺の有力武将たちが「若輩を一捻りしてやる」とばかりに攻め立てます。しかし景虎は、初陣にもかかわらず戦略を駆使して有力武将を撃退しました。

この栃尾城の戦いは、後に戦国最強クラスの軍団を率いた上杉謙信の片りんを見せる合戦となったのです。

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