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歴史・人物伝~謙信の戦い編⑩謙信VS信玄の一騎打ち

歴史・人物伝~謙信の戦い編の第10回です。1561年の第4次川中島の戦いを書いていきます。

武田信玄の挟撃策「啄木鳥(きつつき)の戦法」を見破り、八幡原で猛然と武田軍本隊に襲い掛かる上杉謙信率いる上杉全軍。武田軍は、信玄の弟・武田信繁や軍師・山本勘助らが討ち死にするダメージを受けています。

しかし、武田軍本隊に壊滅的な打撃を与えるまでには至っていません。信玄には、妻女山から引き返してくる別動隊1万2千の軍勢があり、彼らは無傷のまま上杉軍を攻めてくるでしょう。

そんな激戦のクライマックスに描かれるのが、世に名高い「謙信と信玄の一騎打ち」です。謙信が単騎で相手本陣に乗り込み、信玄目がけて太刀を振るい、それを信玄が軍配で受け止めた、という逸話です。

後の軍記物や歴史小説で、必ずといっていいほど紹介される名場面です。史実かどうかは定かではありませんが、当時の書状で謙信自らが太刀を振るったことが分かっており、激しい戦いだったことを物語っています。

やがて、武田軍別動隊が八幡原に到着し、数的優位が逆転します。「もはやここまで」と思った謙信は、全軍に善光寺方面への撤退を命じます。武田軍にも追撃する力は残されていませんでした。

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